オアフ島のカイルア地区にあるラニカイブリューイングカンパニー。カイルア地区で100%醸造され、受賞歴を持ち、ハワイにある花やフルーツなどを使って作られたハワイアンクラフトビール会社を訪問してきました。場所はカイルアの中心近く、ビール工場のすぐ側は、カイルアで有名な湿地帯が広がるエリアです。
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地元ならではビール造り
ラニカイブリューイングカンパニーでは、地元の農家たちが育てた材料に酵母やバクテリアを用いて、ほかでは見られない風味豊かなビールを醸造。花や果物の香りがして、女性にも人気です。ラニカイブリューイングカンパニーの創業者たちはサスティナビリティに意識が高く、何度となく研究を重ねて2011年に会社を設立。地元のフレイバーを使用し醸造所で製造され続けています。POGというパッションオレンジグアバビールスタイルともう1つ野生からの酵母を採取して大きなバレルのサワークラフトビールスタイルで製造しているのが特長です。
ラニカイブリューイングカンパニーが醸造するものは、ゆず、ピカケ、ハイビスカス、地元の蜂蜜、マカダミアナッツ、パパイヤ、マンゴー、ティーリーフの根など地元の具材を巧みに使っているのも魅力のひとつ。
また醸造所を見て回ると、ゴミを最小限に出さないように努力、また環境的にも大変こだわっていて、店内のバーカウンターにあるグラスをかけるものも廃木を利用、ほかにも、コースターを含む使い捨て用品を排除、石油からエネルギーのニーズを減らすためにエネルギー効率の高いシステムを作成、飼料コストを削減するために地元の農場にその使用された穀物を提供など数々の提案を実行に移している会社でもあるのです。
当日試飲できた6つのビールは、モクインペリアルIPAと呼ばれるビール。これはハワイでもよく知られているピカケ、マンゴー、グレープフルーツの香りがするアルコール8.1%のビール、ハイビスカスの花とハワイ島のオーガニックオヒアレフアのはちみつからわずかな甘さが感じられます。また、ルート70セゾンと呼ばれるビール。これは、ハイビスカスの花とハワイ島のオーガニックオヒアレフアのはちみつからのわずかの甘さのあるビール。ほかにもハワイ島フアラニの新鮮なイチゴをたくさん入れ副原料として用いているフアラニストロベリーサワーや、アルコールが10%以上のチョコレート、コーヒーが入っているダーク色のビールなどさまざまで、とても楽しい♪
ラニカイブリューイングカンパニーでは今年2019年には、サイダー、ミード(蜂蜜酒)、ワイン、シャンパンつくりを計画。現在アメリカ西海岸に販売網を拡大、年内までに日本へも進出したいと、創業者のスティーブ・ハムスチャイルドさんは話します。創業者のハムスチャイルドさんは、ハワイの40歳かの40企業のビジネスリーダー(2013年)を受賞している人物でもある注目の人です。
オアフを訪れた際に、ぜひ立ち寄って見てはいかが?
ラニカイブリューイングカンパニー
https://www.lanikaibrewing.com/
写真・文/堀内章子