今よりもスピリチュアルがブーム真っ盛りだったころ、よく質問された言葉があります。
「後ろにだれかいますか?」
と。なぜ、「後ろ」ということになったのか…。
後ろの存在とは、いわゆる背後の存在のことです。よくよく考えてみると、私がリーディングしている世界では「後ろにいる」ということはあまりなく、じんわりと映し出される場所――そこは、ご相談者の横かその上あたりであることが多いのです。
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海外では、ガイドスピリットやガーディアン・エンジェルという言い方が大半のように思います。背後という言い方は、日本で広がったのかもしれません。
日本では、「ガイド」となると、自分の前を歩くものというイメージがあります。だから、助けてくれる…そうとらえられると、さまざまな間違いが生じてくる可能性があり、その配慮から「後ろ」や「背後」と言われるようになったのではないかと思います。
そのときのあなたが腑に落ちる
しっくりくるものを受けとって
日本でよく言われる「憑(つ)く」ということも、海外の専門家からしてみると、「?」と思われることが多いようです。すべてが、分け隔てなく、「スピリット」という考え方があるからです。
死んだら、肉体を持たないすべての人間がスピリットの存在になる。あなたも私も。善人も悪人も。
もしも、その土地や環境に執着し、地縛となっているとしても、それはそのスピリットの問題であり、だから怖がる必要もない。なぜなら、あなたの問題ではないから。
カンタンに言うとそんな感じです。
「人間もそうでしょ? その人の問題をほかの人が解決することはできない。それは、死んでからも一緒なのよ」
まるで、そう言われているようです。
これは以前、私が、自分のガイドとコンタクトして受けとったものです。
「ガイドは、現世と多少なりとも重なり合った、違う次元に住む存在。でも、かつて人間として生まれたことがあった存在がほとんどで、今、あなたたちが思い悩んでいることも経験してきたこと。だからこそ、寄り添って応援することはしても、あなたたちが今、目の前にある石(問題)につまずいたとしても、その石を危ないからといってとり除くことはしない。経験することから、知恵が得られることを知っているから」
ガイドのとらえ方は、本当に数多くあります。そして、宗教や、国によってもそのとらえ方は異なります。
いい・悪い、間違っている・間違っていない、ということではなく、多くのことを知り、「そのときのあなた」の考えにしっくりくるものをとり入れていくことが正しいのではないかと思います。
そしてその認識は、私たちの心や、魂の成長によって、どんどん発展、進化していくのです。