日本で昔から多くの人たちに愛されているたい焼きが、ここアメリカはシカゴで最近の話題となっています。去年くらいから東海岸でたい焼きの形をしたワッフルカップの中にソフトクリームを入れ、チョコレート、スプリンクル、キャンディーなどをトッピングするデザートが人気となっていましたが、今年になりここシカゴではアジア系のスーパーマーケットのフードコートや、アジアンレストランで本格的にたい焼きのとり扱いが多くなり、その話題を日本大好きのアメリカ人の若い世代や、インスタグラマーたちから火が着き、今年になりシカゴ市内で専門店ができたり、たい焼きを食後のデザートとしてメニューにとり入れるレストランなど、そのお店の数は右肩上がりとなっています。
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雑誌でも取り上げられるほど今話題のたい焼き人気の秘密は?
たい焼き人気は去年からジワジワ広がっているようで、ニューヨークやロサンゼルスでも話題となっていて、ここシカゴでもその流れに乗ってたい焼きブームが来てます。日本の伝統的なたい焼きとはちょっと違うスタイルにアレンジされたタイプが人気のようです。たい焼きの口を大きく開けカップ代わりにし、その中にアイスクリームやフルーツ、シロップなどのトッピングをし、そこにチョコ系お菓子やクッキーなどを差し込んで派手に飾り、しっぽを掴んで持ち、それを食べるのが人気で、日本のたい焼きとは全く違う食べられ方をしています。
ところが最近ではシンプルにオリジナルのたい焼きも話題となり、通常サイズやミニサイズのたい焼きも登場。中身をあんこからカスタード、クリームチーズなどに変えて楽しむのも日本では当たり前かもしれませんが、シカゴでも目新しいと人気。和スイーツ、ストリートフードとして紹介されているたい焼きは歩きながら食べるのに便利でおいしく、買い置きして電子レンジで簡単に温めて食べるのがカジュアルでいいと若い世代や子供たちにヒットしています。シカゴで有名な地元雑誌でも大々的にたい焼きがとり上げられてその人気を紹介しています。
アメリカナイズなたい焼きは写真映えまちがいない!
シカゴでも日本の和スイーツのおいしさ、繊細さは人気で、日本人の手先の器用なイメージが根づいています。その和の味の代表各が抹茶で、英語表記ですとMatchaとなり、呼び方はマチャに聞こえます(笑)。アイスクリームには必ずと言っていいほどこのMatcha味があり、スターバックスでもメニューにMatchaがあるほど。その抹茶の苦みに合うたい焼きのあんこはベストカップル! たい焼きデザート専門店でもちろん抹茶アイスのメニューがあります。カップにたっぷりと抹茶アイスクリームを入れ、その上に外皮がカリッ、中はフワッモチッとした熱々の生地であんこを包んだ正統派のたい焼きが“ドーン!”と一個乗っているではありませんか。これはインパクト大です。さらに好きなトッピングをつけることができ、その種類はウエハース、チョコクッキー、レインボーモチスティックなどからオリジナルでカスタマイズでき、何種類もの味が楽しめ、歩きながら食べると道行く人たちの目線は釘づけです。短いシカゴの夏が終わろうとしていますが、寒さが厳しいシカゴの冬にも熱々のたい焼きを食べる人達でまだまだその人気は続きそうです。
写真・文/脇坂真由美、ホリ・コミュニケーション