毎月決まった収入があるはずなのに、気づいたらお金がない…という経験、誰しもがありますよね。でも、もちろんお金がなくなるほど浪費がしたいわけではないはず。お金が貯められるようになるには、まずどういう心構えが必要なのか、ファイナンシャルプランナーの横川楓さんにお話を伺いました。
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浪費グセがある人と、お金が貯められる人の違いって?
いちばんの違いは、お金の管理ができているか。浪費グセがある人は、何も考えずお給料を受け取るがままに受け取って、使うがままに使っている人が大半。当たり前ですが、何も考えずに行動にも移していなければ、お金が貯まることはありませんし、将来のためにこれくらい必要だからお金を増やす努力をしなくちゃなんて思いつきもしません。
お金の管理というといろいろな意味が含まれますが、自分の収入や支出を把握し、貯金をしたり、投資に回したり、何に使うか考えたり…といったように、自分のお金の用途をしっかりと考えているかどうかが、浪費グセがある人とお金が貯められる人の大きな違いです。
「ただお金を使わない」だけじゃない、お金が貯められる人の特徴
お金を貯めるために節約をするのはいちばん早い方法。とはいえ友だちと遊ぶのを控えたり、おしゃれをあきらめたり、趣味にお金を使わなくしたりと、生活を切り詰めてばかりいては、人生の楽しみもなくなってしまいます。
先ほどもお話したように、お金をしっかりと貯められる人になるためには、まずはお金の管理が大事。お金が貯められる人は、自分に合ったルールを決めてそれに沿ってお金の管理をしています。方法はさまざまですが、お給料が入ったときに金額を決めて別の口座に移したり、貯金アプリを使って貯金をしてみたり、毎月いくらかはつみたてNISAに回すと決めたり、まずは無理のない範囲で自分のお金について、何かしらのルールを決めるといいでしょう。
浪費グセをなくすための最初のステップは?
収入は転職や昇進などしない限りなかなか増やすことができないので、コントロールすべきは支出です。支出をコントロールするためには、きっちりと現状を把握することと記録に残すことが大事。そこで浪費グセをなくすための第1歩としておすすめなのが、家計簿アプリをはじめることです。
つい浪費をしてしまうという人は、きっとクレジットカードでふだんの支払いをしているという人が多いはず。クレジットカードはポイントがつくなどお得な部分もある反面、お金を使っている実感がないというのが難点。明細はサイト上でも見ることができますが、複数のカードを使っていたりすると、それぞれのサイトまでアクセスしなかったりもしますが、家計簿アプリであれば、毎月のお給料や口座から引き落とされるものは銀行口座、何をどこでいつ買ったかはクレジットカードをそれぞれ連携することで、各サイトを見なくてもアプリで一括で管理ができます。家計簿アプリで自分のお金の流れを管理して、何を削るべきか、それを削ったらどのくらいお金が貯まるかということをまず考えてみましょう。
使い過ぎている自覚がなんとなくあると、そんな現実と向き合うのが怖いという人が多いと思いますが、見える化することで「これはよくないな」と気を引き締めることができるのです。支出をしっかりと把握して、浪費グセを直しましょう!
イラスト/うつみ ちはる