CATEGORY : ライフスタイル |トラベル
タピオカミルクティーの次に来るのはこれ! 行列が止まらない「チーズティー」の魅力を中国からレポート
日本で今年大流行となったタピオカミルクティー。中国ではもう10年以上前から、おやつや飲み歩きの定番です。店舗によってミルクティーの味やタピオカの味、量、大きさに違いがあり、人それぞれにイチオシのお店があるドリンク。人気店がチェーン展開してはライバル店が登場し、熾烈な競争を繰り広げています。
Contents 目次
タピオカミルクティーを超える人気の新ドリンクとは?
日本でもおなじみの黒糖の味がついたタピオカの粒入りミルクティーはもはや、おやつ大好き中国女子の間では定番中の定番。タピオカに加えて甘い芋のトッピングや、プリンを丸ごとドボンと入れたドリンクも長年人気です。そんな中国では今、タピオカミルクティーを超えるお茶系の飲み物が次々と発売され人気を博しています。
今中国でいちばん人気のある有名店が喜茶(シーチャ)。ここはピーク時に最長3時間待ちと言われるほどの行列ができ、新しい店舗がオープンするとすぐに行列の名所になります。専用の「並び屋」が登場するほど熱狂的なブームを起こし社会現象となったのが、この店から販売が始まったとされる「チーズティー」です。コーヒーの上にミルクのフォームをのせたカプチーノのように、ミルクティーの上にクリームチーズのフォームをのせたのがチーズティー。チーズの甘く塩気のある味とミルキーなお茶が口の中で混じりあう、デザート感覚の飲み物です。言うなればチーズケーキと紅茶を口に一緒に入れた感じ?! ただ、ミルクティーとクリームチーズ500mlの飲み物はなかなかのボリューム。ミルクティーの代わりにストレートの紅茶にしたり、チーズの量を半分に減らしたりといったカスタマイズができるのもこの店の人気の秘密です。
次に登場したのが黒糖ドリンク。とろみのついた液体の黒糖と牛乳を混ぜ合わせたコンビネーションが基本で、黒糖の味つきタピオカを入れます。牛乳の代わりにミルクティーのタピオカのしっかりとしたモチモチの食感と、黒糖のゼリーのようなトロっとした食感が変化に富んでいておいしさも増します。黒糖が白砂糖よりも健康にいいイメージがあるのと、甘さが控えめなこと、タピオカに元から黒糖の味がついていることからなじみやすく人気に火をつけました。
そしてチーズティーの人気は引き続き熱狂中、中国各地で見られるドリンクスタンドではさまざまなチーズドリンクが登場。地元の女子の間で最先端とされているのが、フルーツティーやフルーツジュースにチーズをトッピングしたお店。ここでは品質の高い茶葉と、新鮮なフルーツが売りで行列になるほどのブームを起こしています。
また、北京や上海では在住外国人にも人気のある健康志向のカフェでも、新作メニューとして烏龍茶とプーアル茶のブレンドにチーズをのせたドリンクの販売がはじまり、チーズドリンクのブームはまだまだ続きそうです。こちらはお茶の香ばしい苦さとチーズクリームの甘さと塩気がグラスではなく、口の中で混じりあって意外にもマッチするコンビネーションでしたよ。日本でもブームになりそうなチーズティー、注目です!
写真・文/伊勢本ゆかり、ホリ・コミュニケーション