“カスタム免疫ケア”

免疫強化への意識が一般的になった今、「免疫＝季節ごとの対策」から、「今の自分に合うケア」へ。睡眠やストレス、腸内環境などの状態をアプリで見える化し、生活に合わせて食事や休息を調整する流れが加速。個々の体調やタイミングに寄り添うオーダーメイドのケアで、免疫を“ちょうどよく整える”ケアに、今後ますます注目が集まりそうです。

オピニオンリーダーのコメント

工藤あきさん

内科医

免疫は季節に関係なく整えておくべき重要なテーマです。コロナ禍以降は新興感染症への意識も高まり、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸が免疫の調節に深く関わる点から、“腸活”の重要性が再認識されています。私自身の基本は「よく寝ること」と「腸を整えること」。免疫は強ければいいわけではなく、過剰反応を起こさず“ちょうどよく働く力＝調節力”が大切。これからの免疫ケアは、強化よりも“バランス”を整える視点がますます求められそうです。
スギアカツキさん

食文化研究家

2025年のノーベル生理学賞では、免疫の働きを制御する細胞に関する研究が評価されました。日本の免疫学分野は世界的にも高く評価されており、腸活ブームに見られるように、免疫への関心は今後さらに広がると予想されます。自分の体質や生活習慣に合った免疫ケアを見つけたいというニーズが高まり、“パーソナルみそ汁”や“個別化たんぱく質食”などの新たな商品も続々登場しそうです。免疫の細分化が進むなか、企業にはわかりやすい提案力が求められます。
なるみゆうさん

ダイエットインスタグラマー

これからは「免疫ケア＝季節や体調によって変化するもの」という考え方が主流になりそうです。睡眠不足の日と快調な日では、必要な栄養や運動量が異なるため、その時々のコンディションに合わせた“可変型ケア”が重要に。食事・休息・温活などをアプリで可視化し、データをもとに行動を調整する人が増えています。私自身も睡眠データを参考に、室温や入浴のタイミングを工夫することで、免疫のリズムを整えています。

コンテンツ