“養生コスパワー食”
昨年に引き続き、体をいたわる=養生食への関心が高まる中、物価高で価格と栄養のバランスを見極める“健康コスパ”にもさらに注目が集まっています。ブロッコリーや海藻、新きのこなど、抗酸化力にすぐれた高栄養食材をおいしく、手軽にとり入れる工夫が進化中。見た目は日常、でも実は高機能な“ステルス栄養”の広がりとともに、新旧ミックスの賢い養生食の選び方が食卓の新基準に。
昨年に引き続き、体をいたわる=養生食への関心が高まる中、物価高で価格と栄養のバランスを見極める“健康コスパ”にもさらに注目が集まっています。ブロッコリーや海藻、新きのこなど、抗酸化力にすぐれた高栄養食材をおいしく、手軽にとり入れる工夫が進化中。見た目は日常、でも実は高機能な“ステルス栄養”の広がりとともに、新旧ミックスの賢い養生食の選び方が食卓の新基準に。

浅野まみこさん
管理栄養士・食生活コンサルタント
「コスパ」「タイパ」に続く次のキーワードは、“健康コスパ”。同じ食品でも種類によって栄養価は大きく異なり、例えば納豆とひきわり、ヨーグルトの菌の種類(ビフィズス菌・乳酸菌)、レタスとサニーレタスでは、とれる栄養がまったく違います。 物価高や忙しさの中で、価格や手軽さだけを重視すると、気づかぬうちに栄養バランスが崩れがちに。栄養の偏りが課題となっている今こそ、同じ金額でも“どの食材を選ぶか”という視点が重要です。自分に合った栄養を効率よくとる“健康コスパ”の考え方が、これからの食生活を支える新基準になりそうです。
Sayaさん
フィットネスインストラクター
アメリカでは、たんぱく質や食物繊維を強化した“栄養強化型レタス”が登場し、スーパーでも注目を集めています。栽培方法やスーパーベジの組み合わせにより、栄養価の低いイメージだったレタスが“パワーベジ”へと進化。効率よく栄養をとりたいという消費者のニーズが商品開発を後押ししています。2026年は「パワーベジ」「チャージベジ」ブームがさらに広がりそうです。
スギ アカツキさん
食文化研究家
節約しながらも健康や美容を意識する人が増え、「コスパのよい野菜は?」という質問をよく受けるようになりました。特に、ブロッコリースプラウトなどのアブラナ科野菜や白いまいたけ、白いしめじなどの新きのこ、さらにりんごや海藻類といった“抗酸化・抗糖化・抗炎症”食材が人気。 古くから体をいたわる養生食として親しまれてきた健康食材と、新しい野菜を組み合わせる“新旧ミックス”が来年のトレンドに。きのこたっぷり肉じゃがや、ブロッコリースプラウト納豆など、続けやすくおいしいコスパ栄養こそが、これからの食卓のカギになりそうです。
藤原奈津子さん
栄養士・トレンドウォッチャー
人々の「栄養リテラシー」が高まり、ビタミンやたんぱく質など栄養素への理解・関心が格段にアップしています。単に“おいしい”だけでなく、栄養素の効果や体への働きを知ったうえで選ぶ“栄養リテラシーチョイス”が新たな購買基準に。 見た目は日常的でも、実は高栄養な“ステルス栄養製品”が支持を集めています。知識とおいしさを両立した、スマートな食の選び方がこれからのスタンダードになりそうです。

