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CATEGORY : ビューティ |スキンケア

じつは多くの人が保湿をやりすぎ!? 秋の保湿ケアの意外な落とし穴

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肌のしっとり感をたしかめている女性

 空気がひんやりして、乾燥を感じる季節は、肌の水分が蒸発しやすくなり、肌荒れには要注意。肌のカサカサを放っておくと、ブツブツやかゆみなどが出てくる肌トラブルに見舞われることも。肌荒れと間違いやすい皮膚の疾患について、ひふのクリニック人形町の上出良一院長にうかがいました。

監修 : 上出 良一

ひふのクリニック人形町
上出良一院長
東京慈恵会医科大学附属第三病院皮膚科診療部長などを経て、2014年に同クリニックを開院。同大学客員教授。「皮膚を通じて患者さんに寄り添う」がモットー。一般的な皮膚疾患のほか、アトピー性皮膚炎、光線過敏症などの専門性の高い皮膚疾患の治療も行う。

Contents 目次

■保湿は足りなくても、やりすぎても肌トラブルに

気温や湿度が急激に低下して、空気が乾き始める10月は、肌荒れも一気に進みやすくな
ります。肌荒れには、保湿が第一です。この保湿が足りなくても、やりすぎても皮膚疾患につながることがあります。

(1)保湿が足りない!

化粧水で保湿

洗顔後の保湿に手を抜くと、いつの間にか小さなブツブツがたくさんできて、かゆみや赤みが出てくることがあります。これは皮脂欠乏性湿疹と考えられます。

「肌の乾燥は、皮脂欠乏性湿疹を招くことがあります。もともとドライスキンの人は特に注意が必要です。湿疹やかゆみが出たら、皮膚科にかかることをおすすめします」(上出院長)

→ 対策にはコレ!
「保湿は、水分を補うことが目的。化粧水をつけて、その後は乳液かクリームを肌の状態に合わせて選びます。水分の蒸発を防いだら保湿になる――という発想で、顔にワセリンを塗る人もいますが、これはNG。油の膜でフタをすることで汗も閉じ込めてしまうため、湿疹など別の肌トラブルにつながるので、やめましょう。皮脂欠乏性湿疹で皮膚科にかかった場合、ヒルドイドクリームなどの保湿剤とステロイド外用薬で治療するのが一般的です。最近は、医療用の保湿剤にムースタイプの使い心地のいいものが出ています。医師に相談してみるといいでしょう」(上出院長)

(2)保湿をやりすぎている!

たっぷりクリーム

肌荒れには保湿が重要、といっても、過ぎたるは及ばざるがごとし。やりすぎも、皮膚疾患のもとになります。
「美容液やクリームなどスキンケア用品をたくさん使って、保湿をやりすぎる“過剰保湿”の人が増えています。皮脂分が過剰になり、脂漏性湿疹や赤ら顔などの症状が出る酒さ様皮膚炎になることがあるので注意が必要です」(上出院長)

→対策にはコレ!
「引き算のスキンケアを。化粧水、美容液、クリームを使っているなら美容液を抜く、クリームを乳液に切り替えるなどして対処しましょう。脂漏性湿疹や酒さ様皮膚炎などの症状が出たら、セルフケアでの改善は難しいので皮膚科の受診を」(上出院長)

■保湿が足りているかどうかは、人さし指でチェック

保湿イラスト

美容に関するさまざまな情報が氾濫する中で、「自分はドライスキンだと思い込んでいる人も多い」と上出院長は指摘します。そもそも、顔は皮脂分泌が多いエリア。必要以上に保湿をしている可能性もあるそうです。

そこで、ふだんのスキンケアで保湿が足りているかどうか、簡単にチェックできる方法を教えていただきました。

<やり方>
手の人さし指の第一関節と第二関節を曲げて、第一関節と第二関節の背の部分を頬に当てます。

「まず洗顔後に試してみます。この時はさらっとしているのに、スキンケア後はしっとり感というよりベタつくような感触があったら、保湿のやりすぎといえます」

結果はどうでしたか? 保湿は肌の状態に合わせて行っていきましょう。

取材・文/海老根祐子 イラスト/湯沢知子

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