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CATEGORY : ビューティ |ボディケア

【連載】アスリート、ダンサー、アーティスト…プロフェッショナルな人に訊く! 美ボディの秘訣 vol.2 浅田真央さん <食生活編>

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浅田真央さん

体を極限まで駆使し、超人的なパフォーマンスでつねに私たちに感動を与えてくれるアスリートやダンサーたち。日々のたゆまぬ努力に裏打ちされた、美ボディをつくる秘訣とは?

今回のゲストは、バンクーバー五輪銀メダル、3度の世界選手権優勝という輝かしいキャリアをもち、引退後もアイスショーやTV、雑誌など多方面で活躍中のプロフィギュアスケーターの浅田真央さん。高い柔軟性からくり出される美しいスピン、スピードと優美さを兼ね備えた滑らかなスケーティング、トリプルアクセルをはじめとする高難度のジャンプ、そして均整のとれた美しいスタイル――その類まれな才能で、国内外問わず、多くの人を魅了してきました。
そんな浅田さんの“美ボディ”をつくる食生活について、お話を伺いました。

Contents 目次

お肉、お魚、お野菜など
バランスのよい食事を心がけています

浅田真央さん

――つねにヘルシーな美しさを保ち続けている浅田さんに、ぜひ“美ボディ”の秘訣をお伺いしたいのですが、ズバリ食生活で気をつけていることはありますか?

とにかく、バランスよく食べることですね。
お肉だけとか、お魚だけとかではなくて、お野菜もしっかり食べるようにしています。お野菜は、彩りのあるものや“旬のもの”を意識して、まんべんなく。
仕事柄、どうしても外食が多くなってしまうので、そんなときはサラダの専門店に行くなどして、野菜をとるよう心がけています。
また、発酵食品もできる限りとるようにしています。ヨーグルトだったり、納豆だったり、キムチだったり。あとはお味噌も!

食事にとても興味があるので、(FYTTE夏号を指して)こういった雑誌や本などから栄養バランスについての知識を得て、実践しています。

――1日のうち、何をどのくらい食べるか、ということは意識されていますか?

今、全国各地をめぐる「浅田真央サンクスツアー」というアイスショーをしているので、ツアー中はしっかり炭水化物をとるようにしています。
また、炭水化物のほかにも、お肉やお魚もしっかりいただきます。もちろん、お野菜も欠かせません。

リンク、もしくは外で食べることが多いのですが、リンクでの食事はケータリングを頼んでいて、必ずご飯と納豆は置いてあるんですよ。

――納豆もあるんですか! 充実していますね。つかぬことを伺いますが…関西の人は納豆がニガテとよく聞くのですが、名古屋の方は、納豆は大丈夫なのでしょうか?

大丈夫です!
でも、私、じつは子どものころは本当に好き嫌いがはげしくて…。お野菜もお刺身も納豆もニガテで、いつもお菓子ばっかり食べていたんですよ(笑)。

大人になってから、いろいろなものを食べられるようになり、今は大好きなものが多くて…健康オタクになりました(笑)。

食べたいときに食べてガマンはしません(笑)。
そのぶん、運動やジュースクレンズで調整します

浅田真央さん

――いつごろから、嫌いなものを食べられるようになったんですか?

う~ん…19歳くらいですかね。ちょうどオリンピックに初めて出ることになったあたりから、食べるものが変わりました。
ムリに「変えなきゃ!」という感じではなく、自然に意識が変わっていったように思います。

――自然に変わるというのはとても理想的だと思います。ダイエットをしたいと思っていても、ヘルシーな食事を心から「おいしい!」と思って食べることが難しい人も多いのですが、浅田さんのように自然に思えるようになるにはどうしたらいいでしょうか?

そうですね…。ムリなく、自分が食べたいものを食べるのがいちばんいいと思います。
やっぱり、ストレスっていうのがいちばんよくないですし。
私も子どものころ、じつは食事制限をしていて、食べるものにもすごく気をつけていたんですね。それで長年ずっとやってきたんですけど、今振り返ってみると、そのようにガマンするのはとてもよくないことだなって思います。

今は、ケーキなどのスイーツもよく食べますし…(笑)。
ただ、食べる量は大事ですよね。量に気をつけることは前提で、あとは食べたら動く! とにかく運動します。もしくは、サウナや岩盤浴などに行って、汗をかくよう心がけています。

本当に、ガマンすることはよくないと思うので、食べたいときに食べたいものを食べることが、体にとっていちばんいいのかなって思います。

――きっと体が欲しているってことですよね。

はい。なので、私はガマンはしません。
撮影の前日とかはさすがに控えますけど(笑)。昨晩は遅くなってしまったので、新幹線の中で、トウモロコシと大豆と昆布…すごくヘルシーな食事でした。

食べすぎたと思ったら、1日中ジュースクレンズをすることも。
体型をキープするのはもちろん、胃を休めるのもとても大切だと考えているので、体の中をデトックスするために、1日野菜ジュースだけで過ごすこともあります。

そのような感じで、気をつけるときは気をつける、食べたいときはガマンせずに食べるというように、メリハリをつけることが大切なのかなと思います。

――食べたいものは食べるけれど、次の日に気をつけるなどして帳尻合わせをする、と。

はい。あとは、ムリなくできるときにして、ストレスをためないことがいちばん大事だと思います。
私は食べることがいちばんの楽しみなので(笑)、食事を制限したり、ガマンしたりしてしまうと、どんどんツラくなってしまうんです。そのため、あまり制限、制限っていうふうに自分を追い込まないようにしています。

――ちなみに、好きな食のジャンルはありますか? 例えば、和食、フレンチ、イタリアン、エスニックなど。

う~ん…(しばし悩んで)、やっぱりいちばんは和食ですね。でも、イタリアンも中華も韓国料理も…私、なんでも好きです。あと、インド料理も好きですし。

――どの国のお料理もお好きなんですね。ということは、今、サンクスツアーで全国各地をまわられていますが、ご当地グルメも楽しみのひとつですか?

楽しみです!
すごく楽しみです(笑)。

――とくにおいしかった、というものがあればぜひ教えてください!

記憶に残っているものですよね。
う~ん…(しばし考えこんで)、まずはなんといっても北海道の魚介ですね。とくに蟹がすごくおいしかったです。蟹、おいしかったな~(笑)。
あとは、沖縄の焼きテビチ(豚足)。サンクスツアーのメンバーと、2日連続で同じお店に行きました。ほかにも、盛岡の冷麺もおいしかったですし、福岡は何を食べてもおいしかったですね。日光の湯葉も…。
全国各地においしいものがあるので、挙げたらきりがありません。

1曲、1曲に心をこめて作り上げた「浅田真央サンクスツアー」。
“完成”というものはなく、つねに進化し続けます!

浅田真央さん

――サンクスツアーでは、そういう楽しみもあるんですね。そこで、サンクスツアーについてもお聞きしたいのですが、見どころが本当にたくさんあるなかで、とくにここに注目して欲しい! というところがあれば教えてください。

公演時間が1時間半というなかで、全部で18曲滑るのですが、最初から最後までが感謝の思いをこめた「サンクスツアー」なので、このひとつ、と言うのはとても難しいですね。
それぐらい、1曲、1曲にすごく心をこめて作っているので、この1曲というのは挙げられないんですけれど、最後の『愛は翼に乗って』のパートのところは、最後に私たちスケーターと観に来てくれたお客さんが一緒になると言いますか、気持ちがひとつになれる瞬間があるんです。そこが、私のいちばん好きなパートですね。

また、ほかのアイスショーとは違って、私を含め全10名という少ない人数で、10名が1時間半ひっきりなしに出てくるところも見どころだと思います。
最初から最後まで、1時間半私もずっと出ているので、私が満載と言いますか(笑)、ほかのアイスショーよりも多く見ていただけますし、また、ほかのスケーターも本当に素晴らしく、見せ場もたくさんあるので、かなり盛りだくさんな内容のアイスショーになっていると思います。

――じつは今年3月の前橋公演と、先日(9月)の日光の公演を観に行かせていただきまして、素人の感想で申し訳ないのですが、この半年で、スケーターのみなさんのレベルがとてもアップした気が。観客へのアピールの仕方もそうですし、ジャンプも「絶対に降りる!」っていう気迫をさらに感じました。

そう感じていただけたなら、うれしいです!
やはり、アイスショーはライブで生ものと言いますか、そのときそのときで異なるので、どこまでいっても「完成」というものはなく、公演を重ねれば重ねるほど、みんなどんどんよくなりますし、まだまだサンクスツアーは進化していると私自身、思っています。
そのような部分も、観ているみなさんに伝えられたら、それもひとつの楽しみになるのではないかと思います。
みなさん、ぜひ一度遊びにきてください!

 

美ボディの秘訣<食生活編>

  1. 肉、魚、野菜、発酵食品などバランスよくとる
  2. 自分が食べたいものを食べて、ストレスをためない
  3. こまめに運動する、またはサウナなどで汗を流す
  4. 食べすぎたあとはヘルシーな食事にきり替える
  5. 「制限しなければ」と自分を追い込まない

 

<浅田真央さんに会える! 浅田真央サンクスツアー>
■青森10/19・20、京都公演11/1~3、旭川(北海道)公演11/9・10、福井公演11/16~19、静岡公演11/30・12/1、山口公演12/6~8、愛知公演12/14・15 2020年 大阪公演1/11・12、長野公演1/25・26
●公演チケットは、ローソンチケットで取り扱い
<キャスト>
浅田真央、今井 遥、無良崇人、林 渚、橋本誠也、川原 星、ガンスフ マラル エレデン、マルティネス エルネスト、山本 まり、河内 理紗
詳細は、浅田真央サンクスツアーWEBサイトで!

*******
ソチオリンピックで日本のみならず、世界中に感動を与えたラフマニノフの名曲「ピアノ協奏曲第2番」をはじめ、現役最後のプログラムとなったファリャの「バレエ音楽『恋は魔術師』より」、バンクーバーオリンピックでトリプルアクセルを2本成功させたラフマニノフ「鐘」、ジュニア時代に滑った「虹の彼方に 映画『オズの魔法使い』より」など、浅田真央の珠玉のプログラム全18曲が堪能できるアイスショー。浅田のほか、トップスケーターとして活躍した今井遥、無良崇人ら、総勢10名のスケーターによる息つく暇もないプログラム構成と演出、次々とくり出される超絶技巧は見ごたえたっぷり。楽曲の世界観を見ごとに表現した振り付けや衣装、幻想的な照明など、他に類をみない芸術性の高い演出も見どころのひとつ。

Profile
浅田真央(あさだ・まお)
1990年、愛知県名古屋市生まれ。5歳からスケートを始め、14歳で世界ジュニア選手権優勝。15歳のときに、初めて出場したシニアのグランプリファイナルで優勝。2010年バンクーバーオリンピックでは銀メダルを獲得し、同時に女子初となる3本のトリプルアクセル成功、ギネスに。2014年ソチオリンピック6位。世界選手権3回優勝、グランプリファイナル4回優勝、全日本選手権6回優勝。2017年4月、現役引退を表明。現在は、プロフィギュアスケーターとしてアイスショーをメインに活動。2018年より、全国各地で『浅田真央サンクスツアー』を開催中。

撮影/松谷靖之 スタイリスト/藤澤まさみ ヘア&メイク/hair.make yocö 取材・文/FYTTE編集部

ワンピース ¥30,000(税抜)(Sov.(ソブ))、靴 ¥15,000 (税抜)(ダイアナ/ダイアナ銀座本店)、イヤリング ¥7,830(税込)(ABISTE)

【問い合わせ先】
Sov.(フィルム) 03-5413-4141、ダイアナ銀座本店 03-3573-4005、アビステ 03-3401-7124

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