3~4月にかけて出荷されるふきのとうは、春の山菜の代表格。ふきの花のつぼみ状態の「花茎(かけい)」がふきのとうと呼ばれ、独特の風味と食感で昔から日本で親しまれています。ふきのとうに含まれる栄養素やあく抜きの方法、2つの代表的なレシピを紹介します。
Contents 目次
ふきのとうに含まれる栄養素
ふきのとうは、食物繊維6.4g、ビタミンE(α-トコフェノール)3.2mg、ビタミンK92μg(マイクログラム)、葉酸160μgなどを豊富に含み、これらの栄養素は、ふきよりも多く含まれています(可食部100g当たり)。
ふきのとうのあく抜きの方法
ふきのとうは、えぐみや苦みが強いので、しっかりとあく抜きをして食べましょう。
memo
ふきやふきのとうには、ピロリジジンアルカロイド類という天然毒が含まれているので、しっかりとあく抜きをして食べましょう。ピロリジジンアルカロイドは水に溶けるため、記事で紹介している伝統的なあく抜きは、安全性を高める観点から有効です(水にさらす時間が長いほど天然毒は減り、2時間さらすと、ピロリジジンアルカロイド類は生のふきのとうに比べて39%に減少します)。
1. 塩を加えたたっぷりの熱湯でふきのとうを数分間茹でこぼし、茹で汁は必ず捨てる(溶けたピロリジジンアルカロイド類を含んでいるため)。茹で時間は、あくの強さや好みの硬さに応じて変える。
2. 流水で冷やした後、時々水を替えながら室温で水にさらし、水気を十分に切る。
ふきのとうの味噌と天ぷらレシピ
独特の苦みと香りを楽しむふきのとうのレシピです。
ふきのとう味噌
ふきのとうと味噌が相性抜群で、ごはんのお供にぴったり!
材料
- ふきのとう(あく抜きしたもの):100g
- 味噌:大さじ4
- 砂糖:大さじ4
- みりん:大さじ2
- サラダ油:少々
作り方
- ふきのとうを細かく刻む。
- 鍋かフライパンにサラダ油を熱し、1を炒める。
- 味噌、砂糖、みりんを加え、好みの味に仕上げる。
ふきのとうの天ぷら
サクッとした歯ごたえが楽しめる!
材料
- ふきのとう(あく抜きしたもの):100g
- 天ぷら粉:50g
- 卵:1個
- 水:40ml
- 天ぷら油:適量
- 塩:少々
作り方
- まぶし用に天ぷら粉を取り分け、ふきのとうにまぶす。
- ボウルに天ぷら粉と溶いた卵、水を入れて合わせた後、10~20分ほど寝かせる(少しおいたほうが、カラっと揚がる)。
- 1に2をつける。
- 180~200℃の油で、葉が開いている場合は葉先を少し揚げてから、全体を油の中に入れる。油の温度が下がらないように、様子を見ながら少量ずつ油に落としていく。
- 箸で触って、カラカラと軽い感じがしてきたら油から上げる。お皿に盛りつけ、お好みで塩をふる。
最後に
旬の期間が短く、年に1度のお楽しみともいえるふきのとう。ぜひ、おすすめのレシピで味わってみてください。
提供: VEGEDAY powered by KAGOME
毎日の生活を、野菜でたのしく。VEGEDAY