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そんなに食べたいわけではないのに、ついつい食べてしまう“なんとなく食べ”は太るもと! “なんとなく食べ”は、ストレスがたまったときなどに、食べることで気持ちを落ち着かせよう、ラクにしようという心理から起きるので、別のことに心を向けて、気持ちをリラックスさせることがポイントになります。A~Dはどれもリラックスするのに効果的な方法なので、選んだ選択肢以外のものも、読んでみてくださいね。
A 肌ざわりのよさ
クッションやもふもふ感のあるペットたちに助けてもらおう
「肌ざわりのよいものが好き」「もふもふした感じに癒やされる」というあなたは、「触感」を活用して“なんとなく食べ”を防ぎましょう。やわらかいものにふれるとリラックスできるので、もこもこのクッション、ふわふわのベッド、もふもふした犬や猫などのペットたちに助けてもらうのです。
たとえば、職場だったら背中やおなかの上にクッションを置くのがおすすめ。リラックスできて口寂しさがまぎれます。パソコンを使っている人なら、「手首用クッション」というグッズを利用する手もあり! 逆に、かたいものにさわっていると、交感神経優位になってイライラし、”なんとなく食べ”につながりかねないので、気をつけましょう。
B 心地のよい音楽
好きな音楽でストレスフルな生活音を遮断しよう
「心地よい音に癒やされる」というあなたは、「聴覚」を活用しましょう。一般に、ヒーリングミュージックや川のせせらぎなどがリラックスできるといわれていますが、好きな曲でもいいと思います。逆に、ブルドーザーの音、緊急地震速報の音、騒音、職場での電話のやりとりの声、混んだ駅の構内放送などはストレスになります。周囲のざわざわした音にイライラして“なんとなく食べ”をしそうになったら、ヒーリングミュージックを聞いてリラックスしましょう。
C いい景色
動物のほのぼの動画を活用しよう
「景色に癒やされる」という人は、「視覚」を活用しましょう。私たちは情報の80%は視覚から得ているといわれています。なかでも、SNSやネットニュースなど文字情報を多く見る人は、ストレス状態になりやすく、イライラして”なんとなく食べ”に走りがちです。その対策としては、文字情報を避け、ほのぼの系のYouTubeを見るとよいでしょう。おすすめなのが動物のYouTube。ゆる〜い動きで和ませてくれるパンダの映像など、くすっと笑えるようなものがいいですね。
D ストレッチやヨガなどをしたときの解放感
体を気持ちよく伸ばして、筋肉の緊張をとろう
「体を動かすとリラックスできる」という人は、「五感」以外の方法で対策をとりましょう。ストレッチやヨガなどで体を動かすことは、血流をよくし、筋肉の緊張をほぐすことができます。すると、心もリラックスした状態となり、自然と口寂しさもおさまります。
【”なんとなく食べ”を防ぐポイント】
交感神経が優位になりストレスを感じやすい状態になったときは、副交感神経を優位にし、リラックスした状態を作り出すことが対策になります。そのポイントとなるのが五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を活用すること。いちばんてっとり早いのが、味覚と触覚の両方を伴う“食べること”、つまり、“なんとなく食べ”です。でも、これは太ることに直結するので、ダイエット中は避けたいですよね。
今回紹介したのは、「視覚」「聴覚」「触覚」を使った効果的なリラックス方法ですが、「嗅覚」を使うという手ももちろんありますし(アロマテラピー、コーヒーを飲むなど)、「味覚」を使いながらダイエット的にOKというやり方もあります。たとえば、ゆっくりと温かいものを食べる、旬の味覚をじっくりと楽しむなどです。“てっとり早く”ではなく、時間をかけて味わうことで、気持ちを落ち着かせ、“なんとなく食べ”を防ぐことができます。「口寂しくて何か食べたい」というときは、どれでもいいのでやってみてくださいね。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ