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「月曜断食」に成功したむっちんさんが3か月で-15kgのダイエットを続けられたモチベーションとは? リバウンドしない秘訣も伝授

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むっちんさんのビフォアフ

「月曜断食」によって、3か月で約15㎏の減量に成功したむっちんさん。その後も、リバウンドすることなく体重維持ができているそうですが、その秘訣とは? また、ダイエット中にモチベーションになったことや、料理家としての月曜断食の向き合い方なども教えていただきました。体重や体型だけでなく、考え方や気持ちにも変化があったようです。これから月曜断食を始めたい人はもちろん、ダイエットが続かないという人もぜひ参考に!

監修 : むっちん (横田睦美)

レシピサイトNadiaやtwitter、InstagramなどのSNSで活躍する料理家。

日本菓子専門学校を卒業後、パティスリーに勤務。料理道具専門店、食品メーカーの営業を経て、料理家として活動中。食品メーカーへのレシピ提案、Webメディアでのコラム執筆等で活躍する。SNSに投稿した「#あざとレシピ」「#ほぼ○○風」などが話題に。合理的に作れるように考え抜かれたプロセスにも定評がある。

Twitter、Instagram:@muccinpurin

YouTube:むっちんのパパッとごはん

Contents 目次

料理の仕事を“言い訳”から、“武器”に。料理家だからこその良食を考案

料理家むっちんさん

月曜断食は「つらくなかった」と言うむっちんさん。不食と良食をくり返し、順調に体重を落としていったそうです。しかし、料理家の仕事は、常に食べものと隣り合わせ。日々、料理や試食をくり返さなければなりませんが、食べる量や内容を制限することは、仕事に影響したり、無理はなかったのでしょうか。
「これについては、よく聞かれます。結論から言えば、両者が互いのじゃまになってしまうことはなく、むしろ相乗効果でした。月曜断食は仕事にもいい影響を与えてくれましたし、料理の仕事やノウハウがあったからこそ、続けやすくもなりました」そう話す、むっちんさん。具体的には、どんなメリットがあったのでしょうか。

「月曜断食をすれば、当然、食事の量や回数は限られますよね。限られているからこそ、『なんでもいいや』ではなく、おいしいものを口にしたいんです。でも、内容も制限しなくてはなりませんから、そうなると制限された中で、いかに『満足できるもの』を食べられるかが大事になります。ここは、料理家の頑張りどころだと思いました。その結果、野菜メインでも貧相に見えないようにしようとか、飽きないように味つけを工夫しようなど、『おいしい』と『ヘルシー』を両立できるレシピを試行錯誤。そのおかげで、料理の幅やアイデアが広がり、仕事にもとてもいい循環が生まれました。もちろん、自分自身の良食日の食事も充実しました」

以前は、「仕事だから仕方ない」「勉強のためだから仕方ない」と、料理家であることを理由にして、必要以上に日常的にたくさん食べていたというむっちんさん。それによって、太ってしまったわけですが、そんな過去の自分に対抗するかのように、今度は「料理家」であることを武器にやせようと決意したそうです。

「料理の仕事を理由というか、“言い訳”にして太っていった自分を、今度は料理の仕事で見返してやろうって思いました(笑)。『食べても太りにくいレシピ』を考えることで、『料理家だから、太っても仕方ない』と思っていた自分を、『料理家だからこそ、やせられる』に変えようと。その思いは、ダイエットと仕事、両方のやる気の後押しになりました。考え方次第で、料理の仕事はダイエットの言い訳にもなるし、武器にもなります。このことも、月曜断食を通して気づいたことのひとつです」

月曜断食メイツの存在が励みに! レシピは、仲間たちにも好評

月曜断食メイツの方からは、「良食日に何を食べていいかわらない」「料理のバリエーションが少なくて、飽きてしまった」という声も少ないと言います。むっちんさん同様、限られた食事だからこそ、「おいしく、質のいいもの」を求める、皆さん。むっちんさんのレシピは、そういった方たちの手助けにもなっているようです。
「良食日に食べやすい野菜中心のスープやおかずを考え、レシピサイトにアップしているんです。それをツイッターでシェアするのですが、するとメイツさんたちがすぐに試して、感想もツイートしてくれます。おいしいとか、役立つという声はとても励みになりますし、料理の仕事をしていて、よかったなと改めて感じます」

また、むっちんさん自身も、月曜断食メイツの方々からのさまざまな情報や頑張りが、ダイエットのモチベーションになっていたようです。
「実際にお会いしたことはないし、お顔も知らない方々。年齢や職業もバラバラですが、皆さん同じ方向に向かう“仲間”という感覚があって、とても心強いです。役立つ情報を交換し合ったり、悩みを打ち明けたり、体重や体調の変化などを共有しあったり。一緒に頑張る人たちがいると、モチベーションが上がります」

月曜断食中の好評レシピ1「おつまみチーズブロッコリー」

▷おつまみチーズブロッコリー
https://www.instagram.com/p/CFhHAlDAVAg/
「ゆでたブロッコリーを粉チーズ、マヨネーズ、かつお節で和えたもの。チーズ(グルタミン酸)×かつお節(イノシン酸)で旨みの相乗効果を狙い、どこの家庭にもある材料で作れるレシピが、つまみ、お弁当などにも好評でした」

月曜断食中の好評レシピ2「もずく酸辣湯」

▷もずく酸辣湯
https://www.instagram.com/p/CEOsWD_Aele/
「とろみのあるスープはお腹にたまるので、回復日(断食翌日)のランチや晩ごはんにも活躍。もずくを使うことで酸味と食べ応えをプラス。スープジャーに入れてランチに使う方も多かったレシピです」

月曜断食中の好評レシピ3「よだれアボ」

▷よだれアボ
https://www.instagram.com/p/CMjv3t5gLv8/
「よだれ鶏のたれをアボカドにかけたアレンジ。ゆで卵、アボカド、ブロッコリーはダイエッターが好んで食べる食材で(栄養面的にも、作りやすさ的にも)、醤油をかけて食べるのに飽きたみなさんにハマりました」

健康的な食生活が習慣になったことで、自然と体重も維持

約15㎏減量から約11か月経過した現在でもリバウンドすることなく、減量後の体重をキープできているというむっちんさん。現在は、月に2~3回不食を行いつつも、そのほかは特に制限はなし。食べ方などに少し気をつかいながら、無理や我慢のない食生活を続けているそうです。

「仕事柄、食べなくてはならない日もありますし、つい食べすぎちゃったなという日も、もちろんあります。そういったときは、その日の夜や、次の日の食事の量を少なめにするなどして調整をしています。“この日は絶対食べない”など、ルールをガチガチに固めてしまうと、仕事にも影響してしまいます。自分が大事にしている仕事のペースを乱してしまったら意味がないし、それではきっと続きませんよね。だから、気負わずにできる範囲のことをゆるく実行しています。それから、以前のようにダラダラ食べるようなことは、やめたというより、自然と欲さなくなりました。“体重を維持しなくちゃ”とか、“食べるのを我慢しなくちゃ”という気持ちのもとで生活しているわけではなく、健康的な食生活が自分の中で当たり前になりました。だからこそ、体重が維持できているのだと思います」

体重だけでなく、消化機能がきちんと働いてくれている実感があったり、睡眠の質が上がった、イライラしなくなったなど、さまざまなメリットも感じているそうです。

「私にとって月曜断食は、体型や体重はもちろんですが、健康のことを考える転機になりました。『「究極の健康法」でみるみる痩せる!月曜断食』の本の中でも、著者である関口先生は、月曜断食をイベントで終わらせるのではなく、一生の習慣にすることが大事だとおっしゃっていますが、これは月曜断食を一生続けるということではなくて、胃を休ませる意識を一生持つことが大事ということ。やはり、胃が常に満杯というのは健全ではないし、体への負担は大きいと思います。この先も、私は料理の仕事をしていきたい。だからこそ適度に胃を休ませ、体とうまくつき合っていくことが必要だと思いました」

むっちんさんが料理家として2021年5月に出版した『むっちんさんの極上だれでパパッとごはん』。おいしくて時短でできる作り置きのたれがたくさん紹介されたレシピ本です。
「たれをあらかじめ作っておくことで味見を何度もしなくても味が決まる、という点が月曜断食の不食日、良食日の家族の食事作りに役立つ」との声が多くあったそうです。

まずは、疑う心を捨ててやってみる! 少し効果が見えれば、いい波に乗れる!

「月曜断食」と聞くと、どうしてもつらそうなイメージばかりが先行して一歩が踏み出せない人も多いと思います。そんな方たちに成功したむっちんさんから、アドバイスをいただきました。

「知人に、『月曜断食でやせた』と言うと、開口一番『食べることが好きだから、私は無理』と返答されることが、やはり多いです。ですが、私こそ食べることが大好きです。その私が実践できたのですから、『無理』なことはありませんよ。それから、月曜断食の根本の目的は『断食をする』ことや『やせる』ことではなく、『胃を休ませる』ことです。ただただ、『断食』という言葉だけで扉を閉めてしまうのではなく、やるべき理由や目的を知ると、1歩目は踏み出しやすくなると思います。私自身も、そうでした」

また、「やったけど無理だった」「効果がなかった」という人の話を聞くと、自己流のアレンジをし過ぎている人が多いことに気づいたそうです。
「不食していなかったり、推奨量以上を食べ続けていたり、核となることをサボれば結果が出るのは当然、遅くなってしまいますよね。すると、『やっぱりダメだった』『やせるわけない』などと突き放して、やめてしまう人も多いと思います。そういったとき、効果が出なかったことを一概にメソッドのせいにするのではなく、アレンジをし過ぎていないかも疑ってみてほしいです。原因がわかれば改善ができるし、アレンジをするにしてもよりよいやり方にできるかもしれません。『どうせダメでしょ』『断食なんて』と疑うだけでは、前に進まないし、時間だけ経ってしまいますよね。だから、とりあえず、信じて1か月やってみる。1か月はけっこうあっという間ですし、それで効果が見えてくると、もう少し続けてみようという気持ちが湧いてきて、いい波に乗っていけると思います。始めるのが1日遅ければ、効果も1日遅くなる。だから、思い立ったが吉日! ぜひ、すぐ始めてほしいです!」

次回は、月曜断食考案者、Harriet 代表・関口賢先生のお話しもご紹介します。むっちんさんが成功できた理由や、月曜断食を進めるうえでの考え方、これから月曜断食をはじめる人へのアドバイスなども教えていただきます。

料理写真はすべてむっちんさん撮影 取材・文/柿沼曜子

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