Contents 目次
A トイレが近くなる
グッドチョイス!
ペットボトル症候群により頻尿に!
ゼロカロリー飲料の多くには人工甘味料が含まれ、飲み過ぎると、カロリーがないのにインシュリンが分泌されてしまいます。すると、糖分入りのドリンクの飲み過ぎと同様に、ペットボトル症候群(医学用語でソフトドリンクケトーシス)を起こしてしまうことも! 血糖値がアップし、のどがかわき、トイレが近くなります。
B脱水症状が起こる
グッドチョイス!
脱水となり、糖尿病と同じような危険な状態に!
Aで説明したように、トイレが近くなるため、その結果、脱水症状が起こります。これはほぼ、糖尿病と同じ危険な状態。大量に飲み続けると、生活習慣病を引き起こすことにもつながります。
C甘いものへの味覚が鈍くなる
グッドチョイス!
強い甘みによる強い刺激で味覚が鈍化
カロリーゼロドリングに多く使用されている人工甘味料は、砂糖の数百倍の甘みがあると言われ、それが強い刺激になって味覚が鈍くなる、食欲がアップすることなどが指摘されています。依存性が高いのもの怖いところです。
Dカロリー過多になる
バッドチョイス!
甘みはあるがカロリーオーバーにはならない
甘みは強いのですが、カロリーはほぼゼロなので、大量に飲んでもカロリー過多にはなりません。
【カロリーゼロ飲料の弊害について】
カロリーゼロ飲料に含まれる糖質はほぼゼロですが、使用される人工甘味料には砂糖の数百倍の甘みがあり、それが強い刺激になって食欲がアップしたり、味覚が鈍くなったりすることが指摘されています。そして何よりも怖いのが、糖質がゼロ、カロリーゼロなのにインシュリンが分泌されてしまうことです。
一般に、甘いものを食べると、血液中に糖質の入ったボックスができ、そこを開けてエネルギーを得るイメージですが、ゼロカロリー飲料によって血液中にできるボックスは、開けても開けても空(=エネルギーが得られない)なので、「もっと食べなくちゃ」と体が反応してしまいます。つまり、依存性が強く、甘い飲みものを飲み続けることになり、糖分入りの飲みもの同様、大量に飲むとペットボトル症候群が起こる場合があるのです。カロリーを抑えたいからと、むやみにカロリーゼロ飲料を飲むのはさけましょう。
低カロリーの飲みものがほしいときは、はちみつや羅漢果という果実からとれる自然の低カロリー甘味料「ラカント」を利用するとよいでよう。「ラカント」は価格が高めなのが難点ですが、加熱しても味が変わらないのがよいところです。たとえば、「ラカント」を使ってしょうがシロップを作り、それを炭酸水で割るのもオススメです。
取材・文/野上 郁子 イラスト/たなか のりこ