連日の猛暑、みなさん、しっかり水分補給をしていますか? 熱中症対策にはミネラルウォーターより、塩分と糖分も補給できるスポーツドリンクがよいことは、もうご存じのはず。それに加えて、ぜひ取り入れてほしいのが、今がまさに食べごろの“スイカ”です。あのジューシーで真っ赤な果実には、猛暑を乗り切り、さらにはダイエットもサポートする成分が詰まっています。
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まずは、スイカの栄養と健康効果をチェック!
暑くてたまらないときにスイカを食べると、体がスーッとクールダウン。それもそのはず、スイカは100g中89.6g、つまり約90%が水分で、キンキンに冷やして食べれば、冷たい水をグイッと飲んだようなもの。しかも、あんなに甘いのに、カロリーは100gあたり37kcal。カロリーを気にせずに、安心して食べられる夏のフルーツの代表です。
そして、水では栄養をとることはできませんが、スイカにはカリウムが含まれています。カリウムは野菜やフルーツに多く含まれているミネラルの一種で、次のような働きがあります。
- 利尿作用があり、腎臓の老廃物の排泄を促してデトックス
- 塩分のとりすぎで過剰になったナトリウムの排泄を促す
- ナトリウムとともに細胞内の水分量を調節し、浸透圧を維持する
- 血圧の上昇を抑制する
- 筋肉でエネルギーがつくられるのを助ける
- 夏バテを予防する
最後の夏バテは、ちょっと外に出ただけで大量にかく汗とかかわりがあります。カリウムは汗と一緒に体外に排出されてしまうため、夏場は体内のカリウム量が不足しやすくなります。すると、食欲不振、筋力低下、気力減退などの症状があらわれ、夏バテにつながるというわけ。そのため、今こそカリウムをしっかり補給する必要があります。
食材に含まれるカリウムの量は、ゆでる、煮るなどの調理によって減少しますが、生食なら損失なし。スイカのように生で食べるものなら、十分に補給できます。
また、スイカはフルーツの中ではβ-カロテンを多く含むことも特徴。紫外線、エアコンによる肌の乾燥などが気になるこの時期、肌をすこやかにする作用や抗酸化作用などが期待できそうです。
夏ダイエット&夏バテ予防の影の応援団、“シトルリン”
スイカに含まれるもうひとつの注目成分が、シトルリンです。実はこれ、スイカから発見されたアミノ酸の一種。血管を拡張して血流を改善する作用や、カリウムと同様の利尿作用があるといわれています。
血流がよくなるということは、冷え性の改善、むくみの解消、新陳代謝アップなどの効果が期待され、ダイエットにとってもメリットになります。利尿作用があることから、夏バテ防止にも効果的です。
シトルリンはスイカのほか、きゅうり、ゴーヤ、冬瓜など、この時期おいしいウリ科の食材にも含まれています。やはり旬の食材は、夏の体調維持の頼もしい味方です。
続いては、スイカを使ったレシピをご紹介します!