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携帯電話でマッチングアプリを利用

恋活や婚活などで市民権を得てきた「マッチングアプリ」。日本でも当たり前のように受け入れられるようになってきました。ユーザーが増加しているのは米国でも同じ。自分と合う人に出会うには便利な手段になっています。ただ、そこに思わぬマイナスポイントがあるよう。他人と外見を比べてしまい、過激なダイエットに走りがちだというのです。


不用意に他人と比べてしまう

道でスマホアプリを操作中

日本でも恋活や婚活に向けたマッチングサイトやマッチングアプリが浸透しつつあります。2019年に調査会社であるMMD研究所が発表したところ、日本人でマッチングアプリを知っているのはおおむね男女とも4人に1人。知っている人のうち使ったことがあるのは約3割でした。
米国では利用率でさらに上を行くようで、18〜29歳の30%が利用しているという2017年の調査結果があるほど普及が進んでいます。
ほかの方法よりも自分に合う相手が見つかりやすいと支持される一方で、FacebookやInstagramにも共通するようですが、自分と他人を比べてしまうことによるデメリットもあるようです。
具体的には、あり得ないような理想像を見せられて気分が沈むといったことです。男性であれば、「筋肉質で引き締まった体型にならなければ」、女性であれば、「やせていなくては」など、強迫観念にとらわれてしまうといった弊害です。それは自分の外見への不満をつのらせたり、外見で人を差別するようになったりする原因につながりかねないよう。
これまでもマッチングアプリには極端な食事制限や摂食障害(「不健康なダイエット行動」)につながるという研究結果も出ていました。今回、マッチングアプリと「不健康なダイエット行動」との関連性についてはあらためて検証されました。
米国ハーバード大学の研究グループが、オンラインのアンケートによって調べています。

「不健康なダイエット行動」を取る割合が2〜27倍も高い

パソコンをみながら食事をする女性

研究グループは、まずはマッチングアプリの使用状況を調べて、そのうえで、ダイエットの実践状況を調べています。
具体的には、過去30日間にマッチングアプリをどれくらい使ったか、また過去12か月間に減量や体型を変えることを目的に「不健康なダイエット行動」をしているかどうかを聞きました。不健康なダイエット行動とは、「嘔吐、絶食、下剤」「やせ薬の使用」「筋肉増強サプリメント」「アナボリックステロイド(たんぱく質の合成を促す作用を持つ薬)の使用」です。
回答は1726人から得られました。このうちマッチングアプリを使用していたのは女性183人、男性209人。マッチングアプリを使っている人は、不健康なダイエット行動を取る割合が大幅に高く、行動にもよりますが、女性で2.3〜26.9倍、男性で3.2〜14.6倍となっていました。
なかでも多かったのは、「絶食、嘔吐、下剤」。マッチングアプリ使用者で減量のために絶食したことがある人の割合は、女性では44.8%、男性では54.1%、嘔吐はそれぞれ22.4%と36.4%、下剤の使用は24%と44.1%と大勢に上っていたのです。

なぜそうなるのかの詳しい背景はわからないところもあり、もともと過激な減量法を行っていたのか、マッチングアプリを使ったことでそうなったのかなどはわかりません。ただ、過激な減量法を行う人が、外見やイメージをよりよく見せようと考えているのは確か。日本では同じような結果になるかは不明ですが、かなり過激な行動に走っている人が多いことは気をつけるべきなのでしょう。ダイエットは大切ですが、そもそも健康であることが前提です。

<参考文献>
MMD研究所「2019年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1790.html

Dating app users may be more likely to control their weight in unhealthy ways
https://www.biomedcentral.com/about/press-centre/science-press-releases/31-05-19

J Eat Disord. 2019 May 31;7:16. doi: 10.1186/s40337-019-0244-4. eCollection 2019.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31164984

星 良孝 <ステラ・メディックス>

星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス  専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修をサポートしている。代表取締役の星良孝は、東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。

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