今後は楽しみながら体力をつけ、健康に年を重ねたい

ピンと伸びた背すじとスラリとしたボディ。いくつになっても美しい早見さんですが、意外なことに、積極的に運動するようになったのは30代になってからだそうです。

「20代の頃は、汗をかくのもイヤで、運動が大きらいだったんです。でも、年齢を重ねるうちに、これからは意識的に筋肉をつけていかないと、筋力が低下する一方だなと感じまして。４、５年前からは、週に１回、パーソナルトレーナーさんについてもらい、筋力トレーニングと適度な有酸素運動をしています。
筋トレは、マシンやダンベルを使わない自重トレーニングがメインです。苦手な腹筋運動は、バランスボールを使って行います。体幹を鍛えることで少しずつ筋力がアップして、運動しても疲れにくい体になってきた気がしますね」(早見さん)

昨年４月には、AFAAプライマリー・フィットネス・インストラクターに認定され、ZUMBAのインストラクター資格を取得。

「３、４年前に、有酸素運動をしようと思って、ジムにあったZUMBAのクラスに参加したのがはじまりです。ラテンのリズムにのせてエクササイズするZUMBAのポリシーは、音楽を楽しみながら体を動かし、いい汗をかくこと。踊ってみたらとにかく楽しくて、なんともいえない爽快感を味わいました。

私は一昨年、子宮筋腫の摘出手術をして、3か月間、運動ができない時期があったんですね。そのあと、久しぶりにZUMBAの教室に行って踊ったら、心の底から、『わぁ～、体を動かすってこんなに楽しいんだ！』と思って。あっという間にハマってしまったのと、今後はみなさんと一緒に楽しみながら体力をつけて、健康的に年を重ねたいと思い、インストラクターの資格を取得しました」

現在は、月に２回ペースでZUMBAクラスを開催。

「ZUMBAクラスを受講する立場と、教える立場ではちょっと違って、教えるときは常に100％の力で教えないといけないので、そのぶんエネルギーを使います。最近は、ZUMBAで疲れない筋肉をつけたくて、筋力トレーニングでもスクワットなど、下半身の筋肉を重点的に鍛えています。そんな日頃の運動が、『アニー』でも役立ってくれるといいなと思います」

食べたいときは体がそれを欲っしてる

食生活で早見さんが大事にしているのは、「食べたいときに、食べたいものを食べること」だと言います。

「『○○が食べたい！』と思うときって、体がそれを欲っしてるんだと思うので。それを、『太るから』という理由でガマンすると、ストレスがたまりますよね。だから私は、夜、仕事から帰って、『パスタが食べたい！』と思えば食べますし、朝からステーキが食べたければ、薄めのお肉を焼いて、大根おろしとポン酢で食べたりします。そのぶん動くようにしていますね。

好物は、お肉と野菜です。今ハマっているのは、カリフラワーとブロッコリーのオーブン焼き。ザク切りにしたカリフラワーとブロッコリーをオリーブオイルとニンニクであえて、200℃のオーブンで10～12分焼くだけです。簡単でおいしいので、おすすめです」

ストレスをためずに日々を送るために、早見さんがしている工夫はほかにもあります。

「昔、叔母から、夜10時から午前２時のあいだの睡眠が、ホルモンの分泌や疲労回復を促すいちばん質のいい睡眠だと聞いてから、夜はなるべく11時には寝るようにしています。寝る前は、軽くストレッチをして血流を促し、大好きなアロマオイルをふだん使っているクリームやローションに混ぜて、顔や体に塗ったりもします。
私は植物の精油には、自然が持つとてもいい力が凝縮されている気がして、土の香りを思わせるパチュリやベチバーを愛用しています」

美しく朗らかで、とても柔軟。そんな早見さんに、美のヒケツを伺うと？

「ストレスをためないことと、よく笑うことです。心身の滞りを減らし、血流がよくなると、消化もよくなり、気持ちも前向きになりますよね。ストレスがたまってきたなと感じたら、深呼吸したり、ひとりカラオケに行くのもいいんじゃないかな(笑)と思います」

(舞台情報)
丸美屋食品ミュージカル『アニー』

東京公演2019年４月27日～５月13日(新国立劇場 中劇場)、大阪公演８月１日～６日(シアター・ドラマシティ)、松本公演８月10日(まつもと市民芸術館 主ホール)、仙台公演８月17日、18日(東京エレクトロンホール宮城)、広島公演８月24日(JMSアステールプラザ 大ホール)、名古屋公演８月30日～９月１日(愛知県芸術劇場大ホール)
●公演チケットは、東京公演・キョードー東京、日テレゼロチケ、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、楽天チケットほかで取り扱い中

「アニー」公式ホームページ

撮影／臼田洋一郎　取材・文／浜野 雪江