まずはテニスボールで「足裏リリース」

「O脚の人は、簡単にいうと股関節、ひざ、足首といった関節にゆがみが生じ、体の外側に重心がかかった状態になっています。このゆがみを解消するのは、ゆがんでかたくなった太もも、ふくらはぎの筋肉を正しい位置に戻すことが必要です。特に重点を置きたいのが、体の土台である足裏です。足裏をテニスボールでほぐすと、足指の位置や足裏のアーチが正しい位置に導かれ、O脚特有の外重心が改善されやすくなりますよ」（KAORUさん）

テニスボールを使ったリリースで、体の土台となる足裏をほぐしましょう。床にボールを置き、足裏で転がします。足の親指（第一趾）→かかと、足の人さし指（第二趾）→かかと…と、５本の指とかかとの間をずらしながら、30秒かけて足裏をまんべんなくほぐします。反対側も同様に。

【ボールを転がすイメージ】

ストレッチで脚のゆがみをリセット！

リリースのあとは、ストレッチでゆがんだ関節を矯正していきましょう。ねじれた関節をまっすぐにすることが目的なので、どの動作も股関節、ひざ、足首、足の人さし指が同じ向きになるよう意識します。

＜１＞
イスの横で、片ひざ立ちになります。前に出した脚のひざは90度よりもやや広めに開きましょう。

＜２＞
前に出した脚のひざの角度が90度くらいになるまで体を前に押し出したら、後ろの足の親指を手で引き寄せてかかとをお尻に近づけ、前ももを10秒ほど伸ばしましょう。

＜３＞
手を放し、足を下ろしたら、今度はお尻を後ろに引き、前の太もも～ひざ裏までを伸ばし、10秒キープします。O脚の人は、ふくらはぎや太ももの外側の筋肉ばかりを使ってしまうため、内側の筋肉の柔軟性が失われています。かたさを感じるところがあったら、その部分を重点的に伸ばしましょう。

＜４＞
体を前に押し出し、後ろ脚はつま先を折り、足の親指のつけ根の母指球を押すようにして、ひざを伸ばして立ち上がったらその姿勢を10秒キープします。反対側も同様に行いましょう。

O脚をそのままにしておくと、ふくらはぎや太ももが外側に張り出して、脚が太く見えることも…。また、ひざや足首などの関節にも負担がかかるため、健康面でもよくありません。
逆にO脚が改善されれば、脚がまっすぐになり、スラリとした印象になりますよ。
O脚矯正には根気が必要ですが、KAORUさん考案の「リセットストレッチ」は、筋肉が伸びて気持ちがいいので、続けるのが苦になりません。コツコツ続けて、スキニーパンツやミニのボトムが似合う脚を目指しましょう！

撮影／徳永 徹　ヘア&メイク／辻元俊介（ラ・ドンナ） 取材・文／平川 恵