上半身が重だるく感じるとき、肩や首がこっていることが挙げられますよね。
肩と比べて軽視しがちの首のこりですが「首にはあらゆる神経があり、首がこると頭痛を引き起こすだけでなく、手にしびれを感じたり、慢性疲労など体全体に異常をきたすこともあるのです」と小顔矯正師のhyonさん。
さらにhyonさん、「首のこりはそういった体の異常だけでなく、肌荒れや顔のくすみ、たるみといった、健康だけでなく美容にも影響があるんです」。
決して軽く見てはおけない首のこり。日々自分でこりがゆるめられる方法を、hyonさんに教えていただきました。
Contents 目次
徹底的に温める!
首のこりを解消するためには、まず温めるのが効果的です。
ぬるめのお湯に、肩までゆったりと浸かる入浴が最もベストですが、入浴が厳しい時には、首から肩にタオルをかけて、シャワーで温水をかけるだけでも首の緊張が緩和されます。
首を温めることは首のこり解消だけでなく、良い睡眠をとることができておすすめです。
さらに起床時、首の疲れを感じるときには、濡らして絞ったタオルをレンジで温め、ホットタオルをつくり、適度に冷ましたものを首の後ろに5分ほど当てましょう。
首のこりは、辛いと感じたとき、とにかく疲れを感じるときにちょこちょこセルフケアをしてあげるのが効果的なのです。
まずはベーシックケア! 首のストレッチを念入りに
まずは首を右回し、左回しと3回ずつゆっくり回してストレッチ。もし、後ろに首を倒した時に痛みを感じる場合には注意してください。
後ろだけ、ゆっくりと左右にふるストレッチも行いましょう。
首の後ろには、頭痛の原因となるツボや、自律神経を乱れさせる神経が集中しています。
続いて頭の横に、逆の手のひらを添え、腕の重さでゆっくり首の横の筋肉を伸ばします。左右5秒ずつ行ったら、頭の斜め後ろへ、逆の手のひらを添え、斜め前にゆっくり倒し、左右にある首の後ろの筋肉を伸ばします。これも左右5秒ずつ行ってください。
最後に両手のひらを、頭の後ろにおいて、腕の重さで首の後ろの全体を伸ばします。その際、首を傷めないよう、無理な力を入れて押さないでください。あくまでも腕の重さを感じる程度の力で伸ばします。
首のこりがゆるゆる! 首コリマッサージ法
『エラが目立たなくなるマッサージ法』でご紹介した、耳の下のリンパを開くマッサージをして、リンパの流れをよくしたら、首と肩の後ろの筋肉をしっかりとゆるめるマッサージをしましょう。
ゆるめたい箇所といえば、首コリのツボ『風池』。耳たぶの少し下、髪の生え際にある、くぼんだ場所です。
ここは、脳への血流を促す働きがあります。
ここを5秒ほど強く押して、パっと離すのをくり返します。
もしツボがわかりにくい場合、首の後ろを軽く刺激すると、少し痛い部分があるので、そこを始点にスタート。
さらにそこから後ろの首の中央に向かって両手親指を使い、外側から内側へ、グリグリグリと親指を使ってほぐしていきましょう。
こちらも痛いのを無理して刺激しないように。首の中央までいったら、左右片側ずつ、首の後ろのコリをほぐしていきます。
ほぐしたら、最後は指先を使って必ず鎖骨リンパへ流しましょう。
首が疲れたとき、誰もが無意識にしてしまう首回しやツボ押しは、実は首のこりをゆるめてくれる効果的な方法なのです。
hyonさんが、最初にお伝えしてくださったように、疲れたとき、気づいたときにこまめにやるのが首のこりをためない、ひどくしない方法。
ぜひやってみてくださいね。
【取材協力】
※ 鄭 賢栄(hyon)…医療国家資格を持つ、小顔矯正師。小顔王子こと中井克治の弟子で現在、認定講師としても活動中。
リンク先 https://www.facebook.com/hyunyeong.chung?fref=ts
写真・取材・文/空人衣