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ピンクのハイヒール画像

足のトラブルを予防するには、足に合った靴を選ぶことも大事です。自分の足にぴったり合う「シンデレラシューズ」の選び方を日本で唯一の足の総合病院「下北沢病院」の菊池守院長に聞きました。

監修
菊池 守

大きい靴、やわらかい靴がNGの理由

白い水玉の赤いハイヒール画像

みなさんは、靴を選ぶときに、どこに注目していますか? サイズ? デザイン? 靴選びを間違えると、痛みやタコ、外反母趾ハンマートゥなどの足の変形を招く原因となってしまいます。

「大きめの靴のほうが足がラクだと思い込んで、実際の足のサイズより大きい靴をはく人がいますが、それはNGです。大きすぎる靴は、ハイヒールでもスニーカーでも、靴の中で足が動かないように、足指で踏ん張ることになり、それが痛みや足の変形を招く原因になります。外反母趾がある人も大きめの靴を選ぶ傾向にありますが、踏ん張ることで痛みがひどくなることがあるので要注意です」

やわらかいペタンコの靴なら「足にやさしい」と思うかもしれませんが、これも勘違いなので気をつけて。
「たとえば、冬場に人気のムートンブーツなどの軽くてやわらかい靴は、アーチの機能を補うようなサポート力が期待できないため、かえって足の変形や痛みを起こすことがあります。扁平足や開張足などアーチがくずれている人には不向きです。」

では、どのような靴がいいのかというと、大切なのは、「自分の足の形に合い、足全体をホールドしてくれる靴」と菊池先生は話します。

靴を選ぶときには、ココをチェック!

いろいろな色の靴に囲まれた女性の画像

では、靴選ぶときに、どのような点に注目すればよいのでしょうか。

「足をしっかりとホールドしてくれることが大切で、靴のカウンター(かかと部分)にしっかりとした芯が入っていること【下図1】。そして、靴がサイドにねじれるのを防ぐ“シャンク”という金属が入っていること。靴が脱げたり足がグラグラしたりするのを防いで、しっかりと歩けます。足指のつけ根部分をヒモやストラップで固定できることも大事なポイント。前すべりしにくくなることで、外反母趾などの足の変形も防ぎます。また、靴先が足先の形に合っている靴を選ぶと、つま先が痛くなりにくいです【下図2】」

■靴選び チェックポイント
□靴のカウンターに芯が入っている

靴のカウンター画像
【図1】靴のカウンター

□靴がサイドにねじれるのを防ぐシャンクが入っている
「シャンク」は「踏まず芯」ともいわれる、土踏まず部分に入れる芯材のことで、体重がかかっても靴がサイドにゆがまないようにするためのものです。土踏まずの部分にこの芯材が入っている靴を選ぶようにしましょう」

□足先の形にあった靴を選ぶ

靴の選び方画像
【図2】足先の形に合った靴の選び方

【ギリシャ型】
親指より人さし指が長いタイプ。左右対称のラウンド型の靴が合う
(注意点)先の細い靴は先端の細くとがったところに親指が来るようになったデザインが多いので、はきづらいことがある

【エジプト型】
親指がいちばん長く、小指にかけて斜めにカーブを描いているタイプ。つま先のとがった部分が親指側にあるオブリーク型の靴が合う
(注意点) 先の細い靴では、靴によって長い親指が外側に押されることが多く、外反母趾になる可能性がある

【スクエア型】
全体的に幅広で、親指と人さし指の長さがほぼ同じタイプ。つま先が四角い靴が合う
(注意点)つま先の細いくつは避けたほうがよい

さらに……
ハイヒールは、ここもチェック
□ハイヒールなら、かかとの高さは4cm以下を
□ピンヒールよりチャンキーヒール、ウエッジソールがベター
□ヒモ、ストラップつきが望ましい
□足指のつけ根部分で靴が曲がる
□靴底が厚く、しっかりしている

スニーカーは、ここもチェック
□自分のサイズに合っている(つま先は1.5cm程度の余裕がある)
□キャンバス地よりも、しっかりとした芯が入っているほうが望ましい
□靴底が厚い

この夏は、かわいいサンダルを履きたい! 選び方のポイント

サンダル、バッグ画像

最近は、ビーチサンダルのタウンユースも流行。見た目に、おしゃれなデザインも多く出ています。軽くて、ラクチンな履き心地にひかれるかもしれませんが、「町歩きには不向き」と菊池先生は注意をうながします。
「ビーチサンダルは、フラットで足のアーチをサポートする機能がありません。衝撃を吸収しにくいため、歩くときの衝撃をすべて足で受け止めなければならず、足裏やかかとに痛みが出ることがあります」
また、脱げやすいサンダルもNG。転びやすくなるので注意しましょう。

では、夏のサンダルを選ぶときは、どのような点に気をつければいいでしょうか。
「サンダルを選ぶときは、足に密着する部分が多いデザインがおすすめ。ミュールよりも、足の甲や足指のつけ根部分にベルトがあり、足首はストラップで固定できるものなどがおすすめ。土踏まず部分にアーチを支える“盛り上がり”があれば、なおOKです」

靴は必ず試しばきをしてから購入を

靴を選ぶ女性の画像

最近は、ネット通販で靴を買う人も増えていますが、「靴は実際に試着して、試し歩きをしてから買ったほうがいい」と菊池先生はアドバイスします。

「同じサイズの靴でもメーカーによって大きさはまちまちです。たとえば、同じ23cmサイズでも、日本メーカーは23cmの足の人に合うサイズで、海外メーカーは靴の長さが23cmだったりします。去年と同モデルの靴でも、微妙にサイズが違っていることも。シューフィッターのいる実店舗で、サイズをいくつか試しながら、自分の足に合ったものを選びましょう」

ところで、何年もはいていない靴をしまい込んだままにしていませんか? 靴にも“消費期限”があります。
「靴底が左右のどちらかに偏って減っていると、靴のサポート機能が落ちてしまいます。ハイヒールもスニーカーも靴底が減ってきたり、型くずれを起こしたりしたら、買い換えどきです」

シュークローゼットを一度、チェックしてみましょう。

〈参考書籍〉『“歩く力”を落とさない! 新しい足のトリセツ』(下北沢病院医師団・著/日経BP)

書影

取材・文 海老根祐子

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菊池 守

菊池 守

下北沢病院長・形成外科医。
大阪大学医学部卒業。国内の医療機関に勤務した後、アメリカ・ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学し、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、2016年に日本初の足の総合病院「下北沢病院」院長に就任。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。日本ではまだなじみの薄い足病学の普及に尽力する一方で、同病院で「足の美容外来」を開設。太ももやふくらはぎの脂肪吸引、ふくらはぎの脚やせ、メソセラピー(脂肪融解)、足の多汗症、足裏のヒアルロン酸注入など、女性の美脚を本気で考えた「美脚処方箋」を提供している。

【下北沢病院】
日本初の足の総合病院。日本の足病医療のパイオニアとして、「100歳まで歩ける社会を築く」をモットーに、足に特化した専門医療チームによる医療を提供。医療部門と予防検診部門の両面から日本の足を支える。足の外科、創傷下肢救済を行う「足の総合センター」では、整形外科、形成外科、血管外科、循環器科、リハビリ部、義肢装具士などがチームで対応。「糖尿病センター」では、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、糖尿病患者のフットケアなどを糖尿病専門医、糖尿病療養指導士、栄養士、薬剤師による専門治療と合併症スクリーニングを行っている。

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