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トレーニングウエアでドリンクを飲む女性

みなさんは、コエンザイムQ10についてどれくらい知っていますか? 実は、アンチエイジングや美肌など、美容をサポートする以外にも、エネルギーと深い関係があるんです! 「何となく体にいいのは知ってるけど、何でいいかは分からない......」きっとそんな人も多いはず。そこで、コンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生に、コエンザイムQ10の働きについて教えていただきました。


エネルギーがつくられるしくみ

走る女性

歩いたり走ったり、体を動かすことで日々エネルギーは消費されていますが、では、そのエネルギーはどうやってつくられているのでしょう?

「実は、私たちがものを見ているこの瞬間も、目の細胞1つ1つでエネルギーがつくり出されています。そのおかげで、ものが見えるのです。そして、心臓が動いているのも同じこと。体の中には60兆個の細胞があり、その1つ1つがエネルギーをつくり出しているのです」(桑原先生)

エネルギーの元となっているのは、主に糖質と脂質。一部たんぱく質(アミノ酸)もエネルギーに変わるのですが、効率が悪いのだそう。
糖質、脂質、たんぱく質は3大栄養素とも呼ばれ、体には必要不可欠な物質です。

今流行の糖質制限ダイエットは、すぐに効果が出る分、エネルギー不足になりやすいため注意が必要です。
上手に制限しないと、歩くのがしんどくなったり、お肌の修復が遅れたりと、体にさまざまな不調が現れることがあります。
リバウンドする可能性も高まるので、極端に制限することはやめた方がよさそうです。
これは、脂質制限にも同じことが言えます。

サラダを持つ女性

「4年前、計算できる範囲で1日に10g以上脂質をとらない生活を8か月近く送っていました。すると、細胞膜の材料である脂質が不足することで、肌がボロボロに。その他にも、さまざまな弊害が出ました。
脂質は、性ホルモンの材料にもなりますし、体内に脂質が入ってこない生活が6か月も続けば、分解酵素も格段に落ちると思います。
極端な糖質制限や脂質制限は、短期間行うのはOKですが、長期間はオススメできません」

体内に入った糖質はブドウ糖へ、脂質は脂肪酸へと分解されます。そして、細胞の中にあるエネルギーをつくるミトコンドリアという場所まで行き、さらにその中にあるクエン酸回路へと運ばれます。
一部のブドウ糖や脂肪酸はここでエネルギーに変換されるのですが、大半は電子伝達系という場所で変換されています。エネルギーを大量に生み出すためには、この電子伝達系の動きをスムーズにすることが大切です。そこで重要なのがコエンザイムQ10!

酸化型と還元型の違い

サプリを手に取る女性

電子伝達系では、電子が伝達される際に、電子と酸素が結びついてエネルギーがつくられています。
コエンザイムQ10には、この伝達する働きを助けくれる力があるのです。
ですが残念なことに、コエンザイムQ10を体内でつくる能力は20歳を過ぎると低下してしまいます。
食品からも補えるのですが、1日にとりたい量(100mg)を摂取するためには、コエンザイムQ10を多く含むイワシでも、20匹食べなければいけないのです。
さすがにそれは、難しいですよね……。

シャンプーや化粧水に含まれていることもありますが、電子伝達系に届かなければ意味がないので、やはり、食べたり飲んだりする方が効果的に感じます。

「最近では、コエンザイムQ10のサプリも販売されているので、それを活用するという方法もあります。
しかし、その多くは酸化型のコエンザイムQ10。体内では還元型のコエンザイムQ10しか使われないので、選ぶなら還元型のサプリをオススメします。
ちなみに、酸化型を還元型に変える能力も20歳ぐらいから低下してしまいます」

電子伝達系では、エネルギーと一緒に活性酸素もつくられています。

「エネルギーをつくるということは、諸刃の刃。エネルギーをつくれないと新陳代謝が起きず、細胞が生まれ変われないので若返りができません。
一方、エネルギーをつくると老化の原因となる活性酸素ができてしまう。
酸素を吸わなければ生きてはいけないけれど、酸素を吸うと活性酸素が生まれる。
エネルギーが生まれないと生きていけないけど、エネルギーが生まれる瞬間に活性酸素が生まれるのです」

なんとも複雑ですね。還元型コエンザイムQ10には、この電子伝達系で生み出される活性酸素を除去してくれる働きもあるそうです。
パワー不足を感じている人は、還元型のコエンザイムQ10を補ってみてはいかがでしょう?

 

文/FYTTE編集部

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桑原 弘樹

桑原 弘樹

〈桑原塾〉主宰。多くのアスリートにコンディショニング指導を行うほか、スポーツ・サプリメントの開発にも携わる。

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