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    低血圧は「体質だから」とあきらめないで。生活習慣の見直しが大切

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片手に眼鏡を持ち、額に手をやる女性の画像

特に病気があるわけではないけれど、疲れやすい、元気が出ない、だるい、朝起きられない、ふらつくといった症状に悩まされていたら、低血圧かもしれません。“生活の質”にかかわるため、改善していきたいものです。伊藤メディカルクリニック院長で、循環器専門医の伊藤幹彦先生に、低血圧の改善方法・治療について伺いました。

監修
伊藤 幹彦

しっかり朝食をとって、1日の始まりを活動的に

朝食の乗ったトレイを持ち、見上げてほほ笑む女性の画像

低血圧の人は、体質というだけではなく、一般的に体力がなく、ストレスや不規則な生活などによって自律神経が乱れやすい傾向があります。それが症状を悪化させる要因にもなっているため、「生活習慣の見直しが、低血圧の改善には大切」と伊藤先生はアドバイスします。

では、具体的にどのような改善方法がよいのか、みていきましょう。

■栄養バランスのとれた食事で体力アップを! 特に、朝食は大切
疲れやすい、だるいという人は、糖質、たんぱく質、脂質、ビタミン・ミネラルなど、栄養バランスの整った食事を心がけ、体力をつけるようにします。

「特に、朝食は大切。食事の間隔は、夕食から朝食までの間が長いため、朝はエネルギーの補給が必須です。朝食には体温を上げる効果もあり、それによって血液のめぐりもよくなり、脳や臓器も活発に動き出すので、低血圧の改善に効果的です。慌ただしい朝は、コップいっぱいの水を飲むだけでも、内臓など体の機能が働き始めます」

■塩分の控えすぎに要注意
塩分は、血管を広げ、体温を上げるため、血液のめぐりがよくなることが期待できます。世の中は、減塩ムードですが、低血圧の人は、塩分の控えすぎには要注意です。「しかし、40代以降は、塩分のとり過ぎが生活習慣病のリスクにもなるため、成人女性の1日の塩分摂取量7gを目安にとりましょう」

■水分をとる
「水分の不足は、血液がドロドロになってしまい、血流が悪くなることで、血圧の低下を招きます。血液量を増やし、血流を促すためにも、水分はしっかり補給します。寝起きは、睡眠中の発汗で水分が不足しがちです。特に、朝の水分補給は忘れずに」

ふくらはぎの筋肉を動かして、下半身の血流を促す

ふくらはぎを両手で持ち、脚をあげる女性の画像

適度な運動や生活リズムも見直してみましょう。

■運動は、筋肉を鍛えるより、動かすことが大事
下半身に滞りがちな血液を心臓に戻すには、ふくらはぎの筋肉がひと役買っています。この筋肉を動かすことで、血管が圧迫され、血液を押し上げてくれるのです。いわばポンプの役目を果たすというわけです。適度な運動で、ふくらはぎの筋肉を鍛えましょう。

「ただし、筋肉を鍛えるだけではダメで、脚を動かすことが大事です。デスクワークの人は、その場で足踏みをしたり、つま先を上下させるなど、その場でできる動きをとり入れるといいでしょう」

ふくらはぎのマッサージも、血流を促す効果があります。入浴時などに行うといいでしょう。

■規則正しい生活
「朝起きるのがつらい人は、夜更かしを改め、なるべく早起きを。朝に活動的になれるように、朝型の生活をするようにします」

■体内リズムを整えて、不眠を改善する
低血圧に特徴的な不眠の症状は、自律神経の乱れも関係しています。朝起きたら、太陽の光を浴びて、体内時計をリセットしましょう。睡眠リズムが整い、寝つきがよくなり、日中の眠気も起こらなくなってきます。
「昼寝をしたいときには、夜の睡眠に影響しないように、20~30分を目安にします」

■ストレスをためないようにする
「ストレスがあると、『会社に行きたくない』『動くのがいや』など、精神面にも影響します。朝起きるのがつらい、不眠など、低血圧によくある症状を助長することも。自分なりの方法で、ストレスが解消できるようにしましょう」

■寒暖差に気をつける
「寒い場所から暑い場所へ移動すると、血圧が下がり、頭がぼーっとして、気分が悪くなることがあります。そのときに、起立性低血圧を起こすような状況が重なると、めまいやふらつきを起こしやすくなるので要注意です。冬場の電車や建物の中は、上着を着ていると汗ばむぐらいの室温になることも。気温に合わせて、調整が可能な服装がおすすめです。通勤時の満員電車が苦手な人は、早めの電車に乗るなど工夫をしましょう」

病院で診てもらうなら、循環器内科へ

筆記具を片手に説明をする医師の画像

生活改善でも、症状が軽くならないときには、病院での治療を検討してみます。低血圧を診てくれるのは、循環器内科です。

「病院では、ふだんの生活の聞き取りなどをして生活習慣の見直し指導をしたり、漢方薬などを使って、全身の状態をよくする治療を行ったりしていきます。漢方薬は、女性には、当帰芍薬散などが効果があるようです。

必要な場合には、血圧を上げる昇圧剤を処方することがあります。しかし、血管を収縮する作用により、頭痛などの副作用を伴うことも。当クリニックで患者さんを診ていると、昇圧剤が必要なるのはまれなケースです。最後の手段と考えておきましょう」

「低血圧は体質だから」とあきらめないで、生活習慣を見直していきたいですね。

伊藤 幹彦

伊藤 幹彦

伊藤メディカルクリニック(東京・新宿区)院長。東京医科大学卒業後、東京医科大学第2外科(現心臓血管外科)入局。心臓血管外科医として東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センター、東京医科大学茨城医療センター(旧東京医科大学霞ケ浦病院)、他病院でも活躍。東京警察病院外科医長など歴任し現職に至る。これまでの外科医としての経験をもとに、全身を診る診療を心がけ、循環器専門医として地域の人々の健康維持に貢献している。

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