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もっと、ずっと、ヘルシーな私

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33歳・バツイチ。大学時代から10年も一緒にいた夫が浮気して離婚。ひとり暮らしは気楽だけど寂しいです~私、ひとりでいてもイイですか?(20)~ 平日の夜も土日も近所のスポーツジムに通っている高橋さん。かつてはバックパッカーだったそうです。(本人提供)

本企画は、ひとりでいるのが好きな人も、ひとりでいるのが寂しいと感じる人も、“おひとりさま生活”について思いのたけを語るインタビュー連載。インタビュアーは、婚活・恋愛の記事を多数手がけ、さまざまなメディアで活躍中のフリーライター・大宮冬洋さんです。
今回登場してくれたのは、夫の転勤に付き添い東北へ行くも、離婚を機に東京に戻ってきたという33歳の女性です。大学時代から長年一緒にいて、関係性が安定していると思っていたところに、夫の浮気が発覚。今は、新しい職場の人間関係は良好、スポーツジム通いが日課でジム仲間とも楽しい時間を過ごしていて充実しているようですが、家に帰ってひとりになると寂しさは感じていて…。


人は失敗からしか学べない。離婚を経験したからこそ出会えるご縁もある

円満退社や円満離婚という言葉をたまに耳にするが、現実としては難しいと感じている。どちらかは「別れてせいせいした」と思っていたとしても、相手の心情や事情は異なるかもしれない。会社と従業員、夫と妻。お互いを空気のように当たり前の存在だと感じていた場合は、離別するときに内臓が引き裂かれるような痛みを覚えるだろう。

都内でひとり暮らしをしながら中小企業の正社員として働いている高橋麗奈さん(仮名、33歳)も2年前に離婚を経験した。再婚して仲のいい家庭を築きたいという気持ちはあるが、「バツイチだということを自分でも気にしている」「いいなと思う人からフラれたらめちゃ凹む」と婚活には及び腰だ。自然な感情だと思う。

筆者も離婚経験者なので高橋さんに伝えたいことがある。離婚は確かにつらいけれど、経験から得たその感覚こそが唯一のメリットなのだ。一度さわって火傷した熱いヤカンを素手でさわらないのと同じく、まったく同じ失敗をする人は少ない。頭であまり考えなくても、次はより相性が良い相手と結婚できる可能性が高まっているはずだ。
思わず熱くなってメッセージから先に書いてしまった。まずは高橋さんの話を聞いてほしい。

***高橋麗奈さん(仮名、33歳)の話***

学生時代から10年間も一緒にいた結婚相手。地方転勤先で浮気が発覚

大学進学のときに上京してからひとり暮らしを始めました。サークルの新歓コンパで知り合った同級生が元夫です。お互いに顔でひと目惚れしてすぐに付き合うようになったので、離婚するまで10年間ぐらい同じ人と一緒にいたことになります。私は元夫の前にひとりしか男性経験がないので、恋の駆け引きとかわかりませんし、浮気を見抜くこともできません。

大学卒業後、元夫の転勤先である東北地方に行きました。暮らし始めてから入籍したのですが、いざ仕事を見つけようとしても東北には仕事が少ないんですね。なんとか派遣から契約社員にしてくれる会社に入ることができた矢先に彼がまた転勤に。東北の中でもより辺鄙なところだったので、都市部にいる私とは週末婚になりました。

彼は以前から取引先の女性とやりとりがあったようです。いつから浮気していたのかはわかりませんが、あるとき出張したはずの夫が駅前で女の人と一緒にいるのを見かけてしまいました。そのときは謝ってくれましたが、女性とのやり取りが続いていることがわかって…。話し合って夫婦関係をやり直そうと思ったのですが、彼は逆に私への不満を言い出したので、「もうこの人と話はできない」とあきらめました。

英語を使える仕事がしたい。業界未経験からの再スタート

契約社員として働いていた会社には恩義はありましたが、昇給の見込みはありませんでした。得意な英語を使える仕事を見つけようと思い、東京に戻ることに。転職活動をする際、前の仕事を辞めた理由を正直に伝えたうえで採用してくれるところがいいと思ったんです。離婚したことも話していたら面接中に泣いてしまったこともあります。

今でも付き合いが浅い人にはバツイチであることは話していません。離婚をいじってくれる友だちもいますが、その場が冷めるぐらい泣いちゃうこともありました。一緒にいて安定していたと思っていた関係が納得できない形で終わってしまい、そのことが傷になっているのだと思います。

新しい職場の人間関係はとてもいいです。私は業界未経験からのスタートですが、これからキャリアを積んでいきたいと思っています。業界に詳しい女性の先輩社員もいて、働きながらいろいろ教えてもらっているところです。

コロナ禍でテレワークになり、朝9時の始業から18時の定時まではひとり暮らしの自宅でパソコンに向かっています。たまに先輩社員とのオンラインミーティングがありますが、お互いの姿は映さずに業務の画面を共有しながら話すことが多いです。

テレワークが終わったら徒歩1分のスポーツジムへ。土日もジムにいます

仕事が終わったら自宅から徒歩1分のところにあるスポーツジムに行きます。筋トレやダンス、ストレッチなどのレッスンを3本ぐらい受けるのが普通です。顔見知りになっておしゃべりする人たちも20人以上います。男女比は半々ぐらいで、40~50代の人が多いですね。

離婚して東京に戻ってきてからはしばらく元気がありませんでした。でも、ジムできつめのトレーニングをしていると何も考えずに済みます。今、土日もジムにしか行っていません。ジムに行けば仲良しの人もいるので、依存しているところがあるのかもしれません。家に帰ってきてひとりになると寂しくなったりするのですが…。

もちろん、ダイエット目的もあります。私は一度もやせたことがありません。一応は標準体重ですけど、体の形が気に入らないんです。昨年まではがむしゃらにトレーニングしていましたが、今年は絞る部位を考えながらやりたいと思っています。

気楽だけど寂しいひとり暮らし。信頼できる人がいてこその楽しいひとり時間だと痛感

私の両親はあまり仲が良くありません。それなのに不思議と一緒に出かけて、そのせいでケンカをしてそれぞれが私に言いつけてきたりします。私は父とも母とも普通に話せるので、緩衝役になっているのだと思います。そんな実家にいても正直なところ心は休まりません。いっそのこと離婚してくれたほうがラクなのですが…。反面教師的な両親のせいで、私は温かい家庭がほしいのかもしれません。

東京でのひとり暮らしには向いているほうだと思います。いろんなイベントにひとりで参加するのは好きです。海外へひとり旅をして旅行客同士で交流することもあります。でも、やっぱり寂しいです。それは旦那さんとか彼氏とか信頼できる人がいてこそ、ひとり時間は楽しいのだと感じています。

今年で34歳になってしまいます。「30代前半」のうちに婚活したほうがいいですよね。わかってはいるのですがなかなか動けません。スポーツジム仲間の24歳の女の子からは、マッチングアプリを勧められています。彼女は登録から進捗までを全部教えてくれて、そういえば今日も男の人と会うみたいです。結婚目的の人が集まるアプリならば悪くないかも、と思っています。

食事は作り置きのおかずが中心。「鶏むね肉は味つけした状態で、ジップロックごと冷凍しています。何種類か常時ストックしていて、今回は豆板醤入りのみそダレ味ものです」(本人提供)

***大宮より高橋さんへ***

テレワークが当たり前になった世の中。既婚者も独身者も必要なのは「ご近所さん」

スポーツジムに依存していると自嘲している高橋さんですが、かなり健全な依存先ですね。自宅から徒歩圏内にあるのも素敵です。仲間にもご近所さんがいるのではないでしょうか。地元の飲食店や医療機関などの情報も交換できますし、いざというときは助け合えます。やはり「遠い親戚より近くの他人」なのです。

僕は基本的に結婚はいいものだなと思っています。でも、信頼も愛情もない結婚をするぐらいならば、独身でいたほうがいいでしょう。結婚していてもいなくても、幸せな生活をするためのカギとなるのは「ご近所付き合い」だと僕は感じています。
コロナ禍が終息したとしても、世の中は元通りには戻らないと思うからです。オフィス街で常に密になって働く人は少なくなり、自宅や自宅近くでテレワークをする人がますます増えるでしょう。すると、地域での人間関係を含めた生活を充実させることが不可欠になる気がします。

子どもがいる場合は、ママ友やパパ友のつながりで自然とご近所付き合いが生まれたりします。独身者や僕のように子どものいない既婚者の場合は、突破口というかコミュニティの核となる場所が必要です。すでにスポーツジムという核を見つけている高橋さんは素晴らしいと思いました。マッチングアプリを始めてみたら、意外と近所に「いい人」が見つかるかもしれませんね!

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大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

大宮冬洋 (おおみや・とうよう)

フリーライター。恋愛・結婚に関するインタビュー記事を得意とし、最近は「お見合いおじさん活動」も勝手に遂行中。35歳以上で結婚した「晩婚さん」を160人以上取材した実績を持つ。2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。近著に『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)がある。

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