新型コロナウイルスの影響で外出自粛生活が長くなり、在宅ワークが続く人も多いと思いますが、自宅でのメイクはどうしていますか? 休日ならすっぴんの顔で1日過ごすのもいいけれど、オンもオフも自宅で過ごす1日は、メイクをすることでうまく自分にスイッチが入ることも。コスメコンシェルジュの牧内夕子さんは、メイクやスキンケアは自分自身をいたわる習慣でもあると言います。手間暇かからず気分は上がる、自分のためのナチュラルメイクのコツを伺いました。
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人のためでなく自分のためにするメイクをしてみよう
私自身は以前から在宅ワークが中心の生活をしているので、朝、パジャマにすっぴんの状態ですぐに仕事をはじめることもできます。時間をロスすることがないので仕事がはかどりそうに感じますが、意外とそうでもありません。1日中寝起きのような感覚でなかなか集中できないからです。そこで、朝は必ず着替えて、カンタンにでもメイクをします。するとスムーズに仕事モードに切り替えることができます。
ふだん、通勤して職場に出勤する人は、人と会うための身だしなみの意味でもメイクをしてきたと思います。在宅で仕事をすることが増えた今、メイクの目的を自分自身のため、とシフトチェンジしてみませんか?
むくみも解消! おこもりメイクのよい点4つ
1.お休みモードから活動モードに切り替えられる
寝起きの顔からメイクをした顔に変化させることで、仕事や家事をこなす活動モードに気持ちを切り替えることができます。今日はテキパキ仕事を終えよう!と思ったら、キリッとシャープな顔立ちのメイクに。マイペースでじっくり進めたいときは、女性らしい温かみのあるカラーのメイクに、という風にその日の気分に応じてメイクを変化させるのもいいと思います。
2.むくみがとれてスッキリする
下地やファンデーションを塗るために顔にふれているだけでも、リンパや血液の流れが促されます。顔のむくみがスッキリして、重たかったまぶたもしっかり開いて視界がはっきりします。
3.ベースメイクで肌の老化を防ぐことができる
素肌のままだと、肌の水分が奪われやすく乾燥しやすい状態です。化粧下地とファンデーションをつけることで、素肌で過ごすよりも肌のうるおいを守る効果が高まり、乾燥を防ぐことができます。
また、うっかり窓際で太陽光を浴びて肌ダメージを受けてしまうこともあります。紫外線カット効果のある化粧下地やファンデーションをつけることで太陽光のダメージから肌を守ることができます。乾燥や太陽光のダメージは肌老化の原因になるので、昼間の室内で過ごすときはベースメイクでしっかりと肌を守りましょう。
「今日はメイクをしない日よ!」という日もあるかもしれませんが、その場合でも保湿+日焼け止めは忘れずに。昼間の明るい室内は、紫外線が窓ガラスを透過しています。窓際で過ごしたり、ベランダに出たりなど太陽光にあたる場面が少しでもあるのなら、日焼け止めはしっかりと塗っておいてほしいと思います。美容成分配合のものを選べば、日中のスキンケア効果が期待できます。
4.表情が明るくなり自信が持てる
肌の血色がよく、目もともぱっちりして口角の上がった表情で1日過ごすことは、肌悩みが目立つすっぴんで過ごすよりも、ずっと気分よく過ごせると思います。自分の表情に自信が持てると明るい気分になり、仕事のやる気もアップしてきます。
おこもりメイクの3つのポイント
おこもりメイクは自分のためのメイクなので、できれば時間もかけたくないですよね! 3つのポイントを意識してみてください。
1.事前の保湿をしっかりして軽めベースメイクに
スキンケアで保湿をしっかりと行うと、ベースメイクののりがよくなり、ファンデーションは軽めに仕上げることができます。朝のお手入れにシートマスクをとり入れると、しっかりと保湿することができるのでおすすめです。
2.ポイントメイクは好きなパーツを重視で
すべてのポイントメイクをしっかり仕上げてしまうと時間もかかりますし、メイクが濃くなりがちです。目もとを重視するなら、リップはナチュラルなカラーをさっとつけるだけにするなど、ポイントメイクのパーツをしぼると顔全体のバランスがよくなります。
3.ふだんはしないメイクを試そう
誰かに見せるためのメイクではないので、いつもとは違うメイク方法やアイテムを積極的に試してみましょう。自分のためのメイクだから失敗したって大丈夫。「自分って、意外とこんな色が似合うんだ」と、新しい自分を見つけるきっかけにもなります。流行にとらわれず、自分のしてみたいメイクを思いきってやってみましょう!
極少アイテムで時短メイクする方法
私がふだん、時短でおこもりメイクをするときのアイテムをご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1.ベースメイクはピンクの下地で血色アップ
ピンクの下地を使うと血色がよく明るい肌色にみえます。ファンデーションは軽めに重ねることで、チークを使わなくても自然な血色感のある肌に仕上がります。
2.オレンジチークをほおと目もとに使って明るさアップ
オレンジ系のチークを、ほおだけでなく目もとにも薄く重ねてみましょう。オレンジ色はくすみをオフしてくれるので明るい目もとに仕上がります。目もとはチップやブラシは使わず、指でさっと広げるようにすればカンタンです。
3.ブラウンアイカラーを眉&目もとの引き締めに
濃いブラウンのアイカラーをブラシにつけて、眉毛の形を整えます。しっかり描こうと思わず、眉尻などの眉毛が足りないところを補うくらいにして自然に仕上げます。同じ色を上まぶたのキワに、アイライン代わりにつけて目もとを引き締めます。
クレンジングでオフする負担を減らすために、なるべくマスカラやアイライナーは控えます。目を大きくみせたいときはまつ毛をビューラーで引き上げましょう。
4.色つきリップクリームでうるおった唇に
リップは唇の保湿もかねて、色つきのリップクリームを使います。発色が控えめなものが多いので、濃くなりすぎずナチュラルメイクに仕上がります。
仕上がりはこんな感じでとってもナチュラルですが、すっぴんで過ごすよりも断然気分が上がります! 日によってアイカラーの色をチェンジしたり、マスカラを足したり、リップを鮮やかにしたりしてアレンジを楽しみます。
私はメイクやスキンケアは、本来自分自身をいたわり大切にするための習慣だと思っています。自分の肌にふれることで、心身のコンディションを知ることができますし、疲れていたりストレスを抱えた自分をやさしく癒すこともできます。不安な毎日が続く今だからこそ、いつも以上に自分の肌に向き合い、メイクでも楽しい気分を感じられたらと思います。