新型コロナウイルスの影響により、自宅で過ごす時間がぐっと長くなりました。
そこでFYTTEでは、美容やフィットネス、食生活などに気を使い、美しいボディ&フェイスをキープされている“ビューティ賢者”の方々に、いま取り組んでいる「おこもり美容法」についてヒアリングを実施!
ゲストは、バレーボール女子日本代表のエースとして活躍し、現在、バレーボール解説者やタレントとして活躍する栗原恵さん。前回のスキンケアやヘアケア、フィットネスに続き、今回は食生活やリフレッシュのしかたなどについて教えていただきます。また、Instagramで「おいしそう!」と評判のお料理とレシピも特別にご紹介!
Contents 目次
<04 DIET&FOOD>
食べすぎない、欠食しないがマイルール。
土鍋や調味料を活用して豊かな食卓に
外出を自粛するようになってからというわけではないのですが、普段から1回の食事でドカンと食べすぎないよう気をつけています。食べる量をやや少なくして、できるだけ回数を増やす、といった感じです。
逆に、欠食にならないようにすることも心がけています。いまは運動量が減って、お腹が空かないこともあるので、とくに注意が必要。どうしても食欲がわかないときは、リンゴを丸ごと1個食べることも。しかも、皮ごと(笑)。リンゴの皮には、果肉部分以上に食物繊維やビタミンCなどが豊富に含まれていて腸活にもいいので、皮ごと食べるのがオススメです。
夜中にお腹が空いたときは、ガマンせずにヨーグルトを食べるなどして、なるべくストレスをためないようにしています。
とにかく、「食事を極端に抜かないこと」、「できるだけ体にいいものをとる」、この2つだけは大事にしていますね。
そんな食生活を充実させるために、私が愛用しているものをいくつかご紹介したいと思います。
まず、ひとつめは「温鍋(オンカ)」(be my self)。炊く・蒸す・煮る・炒めるができる4way土鍋で、とっても便利! スープや蒸し料理をよく作るので、これひとつあればたいていのことが済んでしまう。以前のインタビュー<食生活編>でも白米への愛をお話させていただきましたが(笑)、この土鍋はその大好きな白米をふっくらモチモチに、おいしく炊き上げられるんですよ。
便利なうえに、どんなお料理もおいしく作れるので、毎日のように使っています。
2つ目は、「オミヤの醤油」(重西醤油醸造元)。私の地元・広島県の醤油で、一般的な醤油より甘さがあり、煮物などが格段においしくなります。首都圏ではほとんど取り扱っていないので、お取り寄せしています。
3つ目は、「茅乃舎だし」(久原本家)。福岡県・福岡市にある日本料理店『御料理 茅乃舎』が家庭料理用に作っただし。パックなので、そのままポンと入れるだけで済むのと、じつは袋を破って中身を出すと、チャーハンや野菜炒めなど炒めものの調味料としても使えるんです! 焼きあご、かつお節、真昆布などの風味がバランスよく、素材は厳選された国産のものを使用。また、化学調味料と保存料が無添加というところも気に入っています。
大好きで、料理にはよく使っています!
また、最近よく作っていてハマっているのが「丸ごとオニオンスープ」。玉ねぎには、紫外線からお肌を守ってシミやシワを防ぎ、脂肪燃焼効果が期待できるケルセチンや、余分な水分の排出をうながしてむくみを解消するカリウムなど、女性にうれしい栄養素がたくさん含まれています。新玉ねぎを使うと、さらにおいしく仕上がります。
<丸ごとオニオンスープの作り方>
❶ 玉ねぎの皮をむき、上から4回クロスして切れ込みを入れ、8等分にする。
❷ 小さい鍋に玉ねぎが半分浸かる程度まで水を入れる。
❸ コンソメ大さじ1、バター1かけ(好みで5〜10gくらい)、ベーコン(またはウインナー)を入れる。(写真左)
❹ フタをして火にかけ、中火で煮込む。(写真中央)
❺ 火が通ったら火を止めて、とろけるチーズをかけてできあがり。(写真右)
ほかに、「煮込み豆腐ハンバーグ」や「チャーハン」なども作っています。
「煮込み豆腐ハンバーグ」は、お豆腐を使用したヘルシーなメニューですが、たんぱく質をしっかりとれるうえ、ボリュームもあって満足感も得られます。豆腐には、植物性タンパク質で女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが含まれていて、女性にオススメの食材。
作り方やレシピはいろいろありますが、私のこだわりのポイントは、絹ごし豆腐をホイッパーで混ぜてなめらかにしたあと、そこに直接パン粉を加えること。パン粉に水分を吸わせてから作ると、豆腐が入っていることを感じないジューシーな豆腐ハンバーグができあがります。ご興味ある方は、ぜひお試しくださいね。
また、「チャーハン」を作る際には、炭水化物だけにならないよう卵を乗せます。卵1個分には、質のよいたんぱく質が6.2g含まれているうえ、ビタミン、鉄、カルシウムなど、健康維持に必要な栄養素が豊富にとれるので、意識的に食べるようにしています。ほかのメニューでも、カンタンにすませたいときに、卵をトッピングする技はよく使いますね。
いまは、料理も時間をかけて作れるので、気になるレシピを試してみたり、自分なりにアレンジしてみたりしています。
<05. LIFESTYLE>
アロマ、入浴、読書、絵画…
好きなこと、気になっていたことに挑戦!
朝起きたら、すぐにカーテンを開けて、陽の光を浴びてエネルギーをチャージします。夜はアロマキャンドルを焚いて、アロマの香りとやわらかい火の光でリラックス。この2つは毎日欠かせないルーティンです。
また、前編の<01. SKIN CARE & MAKE UP>でも少しお話させていただきましたが、基本的に入浴は朝晩2回、しっかり湯船に浸かるようにしています。入浴時間は、30分~長いときは1時間くらい。発汗作用のあるバスソルトを入れて、しっかり汗を出したり、好みの香りの入浴剤を入れてリラックスしたり。とくに、クナイプのミルクタイプの入浴剤がお気に入りで、かなり重宝しています。それと週に1回、入浴中に炭酸ジェルパックを使ってスペシャルケアも行っています。顔全体がじんわり温かくなって気持ちがいいうえに、使用後はお肌がしっとり・もっちりして、肌ざわりが全然違うんです! 乾燥肌の私には欠かせないひとときですね。
心を穏やかに保つには、読書や映画鑑賞も欠かせません。
『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』(KADOKAWA)は、著者の星渉さんが「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」ための活動をされていて、「メタ認知」や「アファメーション」などにより、心の鍛え方が学べます。
元『暮しの手帖』編集長・松浦弥太郎さん・著の『Very Very Good!』(小学館)は、「明日からがんばろう!」と思えるような言葉がたくさん載っていて、いつも励まされています。
また、本ではないのですが、映画『バーレスク』は、主演のクリスティーナ・アギレラをはじめとするキャスト、歌、ダンスなどすべてが美しすぎて、観ているとモチベーションが上がります!
ほかにも、今しかできないことを楽しんで取り組むようにしています。
私の場合は、この期間のおかげで、自分が絵を描くことが好きだったことを思い出したんです。それから、いろいろなものを描いては、Instagramにアップしています。よかったら、お時間あるときに覗いていただけたらうれしいです。
とにかくいまは、これまで好きだった、または気になっていたけれど、なかなか時間をかけられなかったことに、果敢にチャレンジしています。
そんなふうに過ごしていると、いまこの時間がとても大切に思えますし、心が穏やかでいられる気がしますね。
<MESSAGE>
体の健康はもちろん、
心も大切にして過ごして
コロナウイルスの影響で、いまは本当に大変な時期ですよね。
ストレッチやトレーニングを思うように取り組めなかったり、できなかったりする日が続いていると思います。
そんなときは自分を責めるのではなく、やろうと思ってとり組んだ自分をほめてあげる…といったふうに考え方を転換して、自分にもやさしく過ごしていってほしい。
私も、体はもちろん、心も同じくらい大切にして過ごすよう心がけています。
そして、1日も早く、みなさんが、日本が、世界が心穏やかに過ごせる時間がくるよう心から願っています。
Profile
栗原 恵(くりはら・めぐみ)
1984年、広島県出身。小学4年からバレーボールを始め、中学2年で強豪・兵庫県姫路市立大津中学校に単身バレー留学。中学3年で出場したアクエリアス杯ではオリンピック有望選手賞受賞。三田尻女子高校(現・誠英高校)に進学し、1年時からインターハイ・国体・春高バレーに出場。2001年、全日本女子に初選出、02年日米対抗で代表デビュー。「プリンセス・メグ」の愛称で親しまれ、大山加奈とともに「メグカナ」ブームを巻き起こす。2004年、アテネオリンピックに出場し5位入賞。08年のワールドグランプリでは、決勝ラウンドでベストスコアラー賞とベストサーバー賞をW受賞、同年開催の北京オリンピックにも出場。11年9月、ロシアのスーパーリーグ「ディナモ・カザン」に入団し、海外でプレー。その後、国内に拠点を移し、岡山シーガルズ、日立リヴァーレに所属。16年1月23日のデンソー戦に出場し、通算出場試合数が230試合となり、Vリーグ栄誉賞を受賞。18年5月、JTマーヴェラスに入部。19年5月末、JTマーヴェラスを退部、同年6月、現役引退を発表。現在は、バレーボール女子日本代表の試合や春高バレーなどで解説者・リポーターとして活躍するほか、競技を問わず、スポーツの魅力やアスリートの魅力を伝え、スポーツ界へ恩返しをするべく心を込めて活動を行っている。趣味は音楽鑑賞とドライブ。
取材・文/FYTTE編集部