洗顔後、毛穴に詰まった白い角栓を見つけたら、その場で引っこ抜きたい衝動にかられるもの。指で押し出したり、毛穴パックで無理に引き出したり…。ところが角栓を無理にとろうとすると、逆に毛穴が目立つ原因に。今回は、『毛穴道 もう一生悩まない。』(著:毛穴道研究会、 監修:皮膚科専門医 亀山孝一郎)からNGな2大毛穴ケアをお伝えします。
Contents 目次
毛穴の負担になる! 2大NGケア
1.「角栓をムリにとる」
毛穴から出る白い角栓。爪で絞り出したり、毛穴パックで引き抜いたり。さらには角栓ケア用のプッシャーでぐいぐい引き抜いたり…。しかし、これらはさらに詰まりやすい毛穴にしてしまう可能性が!
「ぽっこり気持ちよくとれますが、そのとき、毛穴まわりの皮膚に圧力がかかります。毛穴まわりでは常に皮脂によって微細な炎症が起きているため、強く押すことで炎症が悪化。それによりさらに皮脂が出たり、角層が厚くなったりして、角栓ができやすくなってしまうのです」(毛穴道研究会)
角栓は毎日のケアで少しずつとり去るのがいちばんです。
2.毛穴によさそうに思えて「害になることをする」
一見、毛穴によさそうなスクラブ洗顔、洗顔ブラシ、コットンパッティング。これらに共通するのは、「摩擦による刺激」。摩擦は毛穴の大敵なのです。
「最近のスクラブや洗顔ブラシには、“毛穴より小さく、毛穴のなかまで入る”という触れ込みのものもありますが、毛穴のなかをダイレクトに刺激したら、それこそ摩擦による炎症で毛穴が開いたり赤くなったり、より詰まったりしてしまいます」(毛穴道研究会)
摩擦による刺激は毛穴を開かせる一方です。ピーリングのしすぎも注意してくださいね。
それは毛穴じゃありません!
主にTゾーンや鼻、ほおの毛穴を気にする人が多いことでしょう。けれど毛穴トラブルに見えて、じつは毛穴ではないものもあります。
「毛穴周辺の肌トラブルによって毛穴が強調されて見えてしまうケースがあります。まずは、毛穴周辺のメラニン色素沈着による黒ずみ。詰まっているものが酸化して黒ずんでいるのではなく、毛穴まわりの皮膚がモヤモヤと黒っぽい状態です。また、乾燥や代謝低下によるキメの乱れが毛穴を目立たせているというケースもあります。肌表面の角層が充分に水分を含んでいると、キメ(皮丘)がふっくらと盛り上がって、キメの溝(皮溝)がしっかりあり、へこんだ毛穴は目立ちません」(亀山先生)
毛穴は強引なケアをすると逆に目立ってしまう結果に。日々のマイルドなケアを心がけたいものです。そして毛穴が目立つといっても、毛穴なのかその周辺なのかでも、適切なケアが変わってきますね。
文/庄司真紀 書籍『毛穴道』取材・文/大塚真里
参考書籍
『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)
【プロフィール】
毛穴道研究会
毛穴を敵とせず、毛穴を慈しむことで、“自分にとっての最高な毛穴状態”に導く「毛穴道」を追求する会。毛穴研究の第一人者である皮膚科医・亀山孝一郎、スキンケアの取材歴20年以上の美容エディター・大塚真里、女優やタレントの信頼も厚いヘア&メイクアップアーティスト・AYA、そして毛穴に悩む一般女性9名で結成されている。