難しい知識が必要というイメージの薬膳ですが、じつは身近な食材で簡単に実践できます。なんとなくそのときの気分で選びがちなコンビニ食も、使われている食材に注目して目的に合わせて選ぶと、あっという間に薬膳メニューに。ひじきの煮もの+黒ごまで、ツヤやかでハリ・コシのある美髪を目指しましょう。
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髪の老化は、“黒い食材”でケア!
髪が乾燥してツヤがなく、ボリュームが失われてきたという人は、髪の老化が原因かもしれません。
「髪は老化の影響が現れやすく、髪は“血の余り”と言われているくらい、血が足りていないと美髪を育むことができません。ハリ・コシのある美髪を目指すには、老化現象を司っている“腎”をケアすることが大切。そのためには、黒い食材が効果的と言われています」
髪のハリ・コシをアップさせたいときは…【ひじきの煮もの+黒ごま】
老化が進むと必然的に「腎」もだんだんと弱ってきます。弱った「腎」のケアに効果的と言われている“黒い食材”。中でも美髪を育むためにも効果的な海藻であるひじきは、髪ケアにぴったり。さらに、黒ごまをトッピングすればダブルで黒い食材をとることができます。黒ごまは、消化吸収率が高いすりごまを選ぶと◎。
<髪のハリ・コシをアップするためのワンポイントアドバイス>
「腎」は、臓の中でも性ホルモンや老化現象を司ると言われています。「腎」が弱まると、白髪が増えたり、足腰が悪くなったり、骨が弱くなったりすることも。老化には抗えませんが、海藻類やしいたけ、キクラゲ、プルーンなどの黒い食材を積極的にとって、「腎」をケアしてあげましょう。
海藻は髪にいい、とよく言われますが、中医学の観点から見ると老化とも関係があります。黒い食材を意識的にとり入れて、ツヤとうるおいのある美髪を育てましょう。
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳