自粛生活が明け日常生活が戻ってみると、以前に比べて声が出にくくなったと感じることはありませんか? さらに、マスクに隠れているとはいえ笑顔がぎこちないし、認めたくはないけれど、自粛生活前よりも口角や目尻の位置が重力に負けているような気が……。そんな悩みをもつ人は多いはず! と、立ち上がったイラストレーターふじいとライターNが“美顔も美声も手に入る”と話題の、鳥山真翔(まなと)先生のオンラインレッスンを体験してきました。「鳥山式美顔ボイトレ」の魅力を5回にわたってたっぷりご紹介します!
Contents 目次
正しい発声はできている? セルフチェックから始めよう!
声がくぐもる、かすれやすい、若いころよりも野太い印象になった……など、何かしら自分の声にコンプレックスをもつ人は多いはず。
「多くの人が発声方法を間違えているせいで、本来自分が持つ魅力的な声が出せずにいるんです」と鳥山真翔先生は言います。
そこで、まずは正しい発声方法ができているかどうかセルフチェックしてみましょう。ひとつでもチェックがついたら、それは間違った発声法のせいかも?!
でも、チェックの数が多い人ほど、美顔ボイトレの効果が期待できますよ。
⬜︎顔の左右差がある
⬜︎以前より声が低くなって、出しにくくなってきた
⬜︎自身で感じている声と、録音で聞く自分の声に差がある
⬜︎笑顔や瞳に覇気が感じられなくなってきた
⬜︎顔がたるんできた。ほおがむくんできた
声が年々低くなってくるのはなぜ?
美声だけでなく美顔効果も期待できると話題の「鳥山式美顔ボイトレ」。自粛生活以降、オンラインレッスンにもさらに力を入れている鳥山先生のもとには、全国からプロアマ問わず、声の悩みを抱えた人が集います。
「生徒さんの悩みで多いのは、声が出しにくいなど発声法に関わっているものです。
じつは大人にも変声期があります。女性の場合は女性ホルモンが出にくくなり、男性ホルモンが優位になった結果、声帯が太く厚くなってしまうんです。その結果、自分の声が低く、くぐもったり、通りにくくなったと感じるようになります。それを解消しようと声帯に負担をかけてしまうので、ますますうまく発声できなくなる…という人も多いんですよ」(鳥山真翔先生)
また、以前に比べてかすれやくなった感じることはありませんか?
先生によると、のどの不調の9割は痰のせい。のどがガラガラして不調だという人ほど、美顔ボイトレにチャレンジすると効果が現れやすいそうです。
声量の決め手は肺活量ではなく共鳴
ふだん意識している人は少ないと思いますが、声を出すということは、
1.呼吸器官で呼吸をして
2.その呼吸でのどにある声帯を振動させ
3.声帯につながっている呼吸器官で共鳴(響き)を起こすことです。
「よく通る声を出そうと、腹式呼吸で肺にいっぱい息を送り込んで、声を出している人が多くいますが、じつは間違い。声量は息の量ではないのです。
それは、亡くなってからもなお愛され続ける国民的歌手の美空ひばりさんが、肺を痛めて療養されていた晩年、スズメほどの肺活量になってもステージの上では美しい声を響かせていたことからもわかります」(鳥山先生)
ではよく通る美しい声はどうやって出すのでしょうか。
「大切なのは声帯で生まれた声を、体の中にある空洞で響かせることです」と鳥山先生は言います。
「美しい声のために重要な空洞とはどこでしょう。腹式呼吸のお腹と考えがちですが、お腹に空気は入りません。空気がないと響かせることはできませんよね。
気管でダイレクトに響かせるチェストボイスも男性だと魅力的ですが、男声っぽくなるし、声帯を傷つけやすい発声法なので女性にはあまりオススメできません。
そこで提案したいのが“目と鼻の裏側=鼻腔”で響かせる発声法。鼻腔は目の裏側まで広がっていて、口腔よりもはるかに大きい空間です。日本語は特にこもりがちな言語なので、鼻腔のように大きな空間でよく響かせることが重要です」(鳥山先生)
次回からは鼻腔で共鳴させながら発声するためのトレーニングについてお伝えしていきます!
マンガ/藤井昌子 取材・文/内藤真左子
参考書籍
『美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる』(祥伝社)
※オンラインレッスンについては、「鳥山真翔公式ホームページ」をご覧ください。
https://www.toriyamamanato.com
※「美顔ボイトレ」DVDもTEICHIKU RECORDSより9月16日に発売されます!
『美顔ボイトレ ~声を出すたび美しく~』(3,000円/税込)