声が出しにくい、すぐにかすれる、表情に覇気がない、顔がむくんでいる……。自粛生活明けに声と表情に加齢をヒシヒシと感じたイラストレーターふじいとライターN。“美顔も美声も手に入る”と話題の鳥山真翔先生の「美顔ボイトレ」オンラインレッスンに駆け込み参加してきました! 今回は鼻腔で声を響かせるコツと、その際に超~重要になる表情筋についてお伝えします。生徒さんに対する先生の容赦ない、愛あるツッコミ(指導)も佳境です。レッスンレポートマンガにご注目を!
Contents 目次
前回の内容は関連記事「話すほどに美しく!鳥山式美顔ボイトレで内側から輝く自分に vol.1」から見ることができます。
魅力的な声のカギは表情筋にあり!
前回、声を響かせるのは鼻腔がよいというお話をしました。ただ、鼻腔共鳴がよいと言われても、どうすれば声を鼻腔で共鳴させられるのかイメージするのは難しいと思います。
「スムーズな鼻腔共鳴のためにまず大切なのは、顎(がく)関節を動かさないこと。あごを動かしてしまうと共鳴する場所が鼻腔から口腔に落ちてきてしまうのです。また、あごを下げると、のどが締めつけられ美しい発声ができません」(鳥山真翔先生)
どういうことなのか、実践してみましょう。
【美顔ボイトレセルフチェック】
1.あごが下がらないように「ア〜」と発声します。
その後、声を出しながらあごを下げてみて下さい。
あごを下げていくにつれて、のどが締めつけられて声が出しにくくなるのがわかると思います。
2.手で首をさわりながらあごを下げて「イ~」と発音してみてください。
首まわりの筋肉が緊張するのがわかると思います。
「あごとのどの筋肉は直結しているので、あごに力を入れてしまうと声帯を引っ張って傷つけてしまうおそれがあります。だからこそ、顎関節を動かさないで発声することが大切なのです。
では顎関節を動かさないためにはどうすればよいのでしょうか。ここでキーとなってくるのが美顔にも影響する“表情筋”です」
表情筋で口のまわりの筋肉を引き上げる!
「レッスン中に『あごを動かさないで!』というと、みなさん、驚いた顔をして『できません!』と目で訴えてきますよね」と笑顔で語る鳥山先生。
「あごを動かさずに発声するには表情筋を使います。美顔ボイトレで超重要な表情筋は“口角挙筋(こうかくきょきん)”と“上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)”。これらが口のまわりの筋肉を引き上げることで、正しい発声につながるのです」
「鼻腔共鳴でまず使うのは、涙袋からぶら下がっている口角挙筋です。口角挙筋は小鼻のわきから涙袋にかけて通っている筋肉。この筋肉を“涙袋が反応する”位置まで、人さし指でぐいっと上げます。これが正しい発声のポジションなので、よく覚えておいて下さい。この筋肉を使って作った笑顔が“正しい笑顔”です。
【口角挙筋を使った正しい笑顔】
この笑顔をしてお腹に手を当てると、お腹に力が入るのがわかるはず。口角挙筋は筋膜でそのまま横隔膜とつながっているので、この筋肉を使うだけで自動的に腹式呼吸になるのです。口角挙筋を使うときは、首にすじが入らないように気をつけることもポイントです」
【口角挙筋を鍛えるエクササイズ】
1、口を縦の楕円にして「うー」の形で突き出し、上くちびるを鼻の下にくっつける
2、1の表情のまま、鼻の横を指で押さえて口角挙筋を涙袋のほうへ押し上げ、口を右回りに3回、左回りに3回まわす。
※くちびるの楕円形をできるだけくずさないように、ゆっくりていねいに回すのがコツ!
次回は美顔ボイトレにおける、もうひとつの肝となる「上眼瞼挙筋」についてお伝えします!
【今日のおすすめエクササイズ動画】
「ほうれい線に効くエクササイズを2つご紹介します。口まわりの筋肉を鍛え、あごによぶんな力が入らなくなりますよ。プリプリや聖子ちゃんなど…昔うまく歌えた歌が、高く感じて歌えなくなった…、といった方にもおすすめです。特にひとつ目の動画は、思い切って声を出そうとしてみてください(口がふさがっているので近所迷惑にもなりません)。出せば出すほど、腹圧もかかり、ほうれい線のシワも伸びて、歌にも顔にも効果が倍増です♪」(鳥山先生)
動画「本格ボイトレでほうれい線ケア!?高音域でのどが締まる人にもオススメ♫」
動画「ほうれい線に効くボイトレ!!第二弾!きついけど、効きます❤︎」
イラスト/藤井昌子 取材・文/内藤真左子
参考書籍
『美顔ボイトレ 声を出すたびに美しくなる』(祥伝社)
※オンラインレッスンについては、「鳥山真翔公式ホームページ」をご覧ください。
https://www.toriyamamanato.com
※「美顔ボイトレ」DVDもTEICHIKU RECORDSより9月16日に発売されます!
『美顔ボイトレ ~声を出すたび美しく~』(3,000円/税込)