季節の変わり目は、肌だけでなく髪もトラブルに見舞われがち。そんな時期は、ケアを集中的に行いたいものですが、美容院でのトリートメントって、効果的なものであればあるほどいいお値段がするものですよね。“なるべくお金をかけずに”となると、自分でやるセルフケアになるわけですが、自宅でやるトリートメントの効果を感じられていますか? もし「やらないよりはマシ」という程度であれば、これから紹介する方法を試してみてください。ドラッグストアで売っている一般的な市販のトリートメントでも、美容室級の仕上がりに近づける方法を美容師の木村旭宏さんに教えていただきました。
Contents 目次
<ステップ1>お風呂に入る前に浴槽にひと工夫を
トリートメントは、毎日ちゃちゃっと雑に行うよりも、1回をていねいにするほうが効果的です。週に一度はトリートメントの日と称して、トリートメントをていねいに行う日を作ってみてください。
トリートメントをする日を決めたら、その日はお風呂に入る前にお湯を張った湯舟のフタを開けておき、浴槽内をあたたかい状態にしておきましょう。
あたたかいところではキューティクルがしっかり開くので、トリートメントの効果を上げるためには大事なことなんです。浴室内を湯気でポカポカにしておきましょうね。
<ステップ2>とにかくもみ込む
美容院でしてくれるトリートメントの工程ひとつひとつを忠実に再現するように行うことで、市販のトリートメントを使ったセルフケアでも、かなり満足度が上がります。
今回使用する市販のトリートメントは「ダイアンパーフェクトビューティー ミラクルユーサクラ トリートメント(今春限定販売品)」。それから、シャワーキャップと粗めのコームを使います。
粗めのコームは「ワイエスパーク」というブランドが、美容師さんに人気があります。バラエティショップやネットで一般の人でも購入することができますよ。
トリートメントをつけるときに美容師さんが最初に何をしているかというと、粗めのコームやブラシを使ってトリートメントをつけた毛先部分をとかし、さらにお湯であたためた手を使って髪の毛にもみ込みます。これをそっくりそのまま行います。トリートメントというのは、とにかく髪の毛1本1本にまで行き渡らせることが必要です。コームでとかす→手でもむ、これらをセットで行いましょう。
<ステップ3>時間をかけて蒸らす
続いて、美容室で行っているこの光景を、セルフで再現しましょう。
使うものはシャワーキャップ。ですが、アルミニウム製のシャワーキャップを使ってください。
アルミニウム製のほうが、内部の蒸気や反射熱でじっくりと保温することができるので、美容室にあるような機材がなくても効率よくトリートメントを浸透させることができますし、トリートメント本来の効果を発揮しやすくなります。
シャワーキャップをすっぽりと頭にかぶったら、最低でも3分は放置してください。3分というのは、お風呂の中にいると意外と長く感じてしまうので、意外と待つのがしんどいもの。でも、トリートメントの効果を上げたいということであれば、待機時間は必須です。トリートメントをする時間が短いことがNGであっても、長くてNGということはありませんので、トリートメントをつけたら時間をおくことは忘れないでくださいね。
時間をおいてしっかりとすすいだら終了です!
シャワーキャップやコームは、使用後にすすいでしっかり乾燥させることが髪や頭皮のトラブル予防になります。トリートメントは、回数よりも質! 週1回の極上セルフトリートメントを、ぜひ習慣化してみてくださいね。
取材・文/高田空人衣