寒暖差が激しい春先は、うっかり薄着で出かけて寒い思いをしたり、厚着で出かけて季節はずれのような格好になってしまったり、着るものを選ぶのがむずかしかったりしますよね。そんなむずかしい“花冷え時期”に何を着ればいいのか。春らしい装いでありつつ、寒暖差に振りまわされない着こなしの仕方をスタイリストの筆者がご紹介します。
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インナーでしっかり防寒を
薄手のブラウスやカットソー、裏地のないスカートやパンツ。
そのまま着るには寒さを感じずにはいられない春物の洋服を着るとき、真冬に活躍していた防寒インナーを引き続き着用するようにしてください。
気をつけたいのはとくに足もと!
がんばって素足になってみたものの、末端の冷えが止まらないなんてことにならないために、足もとは靴下やレギンス、薄手のタイツを活用するだけで薄着なのに暖かく、花冷え時期にちょうどいい着こなしができます。厚みや丈で、少し素足をのぞかせるのが着こなしのポイントです。
絶対使える春コートとは
春と秋は寒暖差が激しいため、同じ服装でいいように思われがちですが、冬から春は「“寒”対策」優先、夏から秋は「“暖”対策」優先なので、実際は春と秋の寒暖差対策というのは、まったく別物で考えなればならないんです。このことが抜けていると、春秋兼用を考えた服や着こなしって意外と使えなかったり、いざとなったときにやらなかったりするんですよ。
寒暖差の“寒”対策が必要になる春は、表地はナイロン地のアウター、かつ裏地にダウンが入ったコートやブルゾンが重宝します。
なぜナイロン地がおすすめなのかというと、まずは風よけになるため。春の風って花粉や黄砂といったものが混ざっていて、秋の風よりほこりっぽいんです。ナイロン地のアウターだと、こういったほこりがつきにくく、ついても少しはたくだけで落とせるのでとっても便利ですよ。裏地にダウンがついているものは防寒性が高いので、真冬のような寒さが突如やってくる花冷え時期にはかなり使えます。
絶対に使える春小物とは
春の防寒にひと役かってくれる、おしゃれアイテム。それは、スカーフやストールといった巻き物です。
巻き物も、春秋兼用を意識し過ぎたもの、例えばコットン100%やリネン100%といった通気性の高い素材のものは、花冷え時期の防寒としては頼りないので、カシミヤやウール、シルクといった防寒性が高い素材のものを使いましょう。
厚みは真冬仕様の厚手のものではなく、薄手がおすすめ。薄手といっても、サイズが小さ過ぎると防寒としては役不足になるため、ある程度大きさのあるものが使えます。
真冬に活躍した防寒インナー、裏地ダウン入りナイロンアウター、薄手の大判ストール(スカーフ)。この3つがあれば、毎年この時期の装いに悩まずに済みます。手持ちにないなと思ったら、ぜひこの春買い足しの候補にしてみてくださいね。