スタイリストの筆者がお届けするたんすのこやしシリーズ第16回目は、夏の必須アイテム「サンダル(ミュール)」です! 冬のコートやブーツのように、使う季節が限られているからこそ、所持数や選び方、買い方にちょっとしたルールを決めておくだけで、少ない数でいつでもすてきなコーディネートが叶います。
Contents 目次
サンダルの適正量って?
サンダルは、ブーツと比較すると収納スペースを大きくとることはありませんが、はく季節が主に夏ということから、傷みやすいのがデメリット。
また、トレンド性が出やすい靴であることから、あっという間に時代遅れの靴になりやすいものも多くあります。
つまり、ほかの靴と比較すると、圧倒的に“賞味期限が短い”ということなんです。だからこそ、“新鮮な(傷みがない・今っぽさがある)うちに使い倒す”こと、これを意識した使い方が適していますので、サンダルの所持数というのは、できるだけ少なくすることがベストなんです。
たんすのこやしを作らない、サンダルの選び方
サンダルは、体質に合わせて選ぶと経済的かつ効率的に少ない数でおしゃれなコーディネートをすることができます。
体質とは、足汗をかきやすいか、かきにくいか。歩きぐせが強いか、弱いか。主にはこの2つです。
足汗をかきやすく、歩きぐせが強い人は、サンダルに限らず、中敷が汚れやすかったり、ヒールが減りやすい、つま先が傷みやすいため、靴の寿命が短命になりやすいです。そのため、この体質の人は、靴は消耗品と割り切って、何年もはくことを前提にしたくなる高額なサンダルには手を出さず、手頃な価格でトレンド性が高いものを選ぶようにするのがおすすめです。
足汗をかきにくく、歩きぐせが強くない人は、靴の寿命が比較的長く保てるため、トレンドに左右されにくいデザイン、ヒールやつま先のメンテナンスさえすれば、傷みを原状回復できるようなサンダルを選ぶのがおすすめです。
自分の体質をわかったうえでサンダルを選べば、傷んだ高額なサンダルを、もったいないと言ってたんすのこやし化させることもありませんし、まだまだはけるサンダルがあるにもかかわらず、新しいサンダルを増やし続けて、すでにあるサンダルを、たんすのこやし化することも防げます。
大人のスタメンサンダルには、●●が不可欠
サンダルは、基本的に素足ではくため、ラフさが出やすい靴です。そのため、ほかの靴以上に歩き方に注意! 歩き方がなっていないと、だらしなさが出やすいのです。とくに気を付けたいのは、サンダルをはいて歩いているときの“音”。パタパタ音を鳴らして歩いていたり、床をずしゃずしゃと音を立て、擦るように歩いている状態。これは、自分が思っている以上にだらしなく見えてしまうのです。
はいていてラク、はくときに手間がかからずラクというのも、大人のサンダル選びに重要な要素ではありますが、はいているときの“歩き姿”が美しく保てるサンダルであるということも、大変重要な要素であるということを、ぜひ知っておいてください。高額なサンダルが、美しく歩けるわけではありませんし、SNSなどで人気のサンダルが、美しく歩けるわけでもありません。自分の足に聞く。これしかありません。
歩き姿が美しく保てるサンダルとの出会い。これをぜひ大切に選んでみてください。
次回は、ワンピースについてお話します。