スタイリストの筆者が教える、たんすのこやしシリーズ。第17回目は「ワンピース」です。「コーディネートを悩まなくていいから」という理由で増やしがちなワンピース。“なんとなく買い”しやすいからこそ、たんすのこやしになりやすいため、所持数、選び方、買い方を見直すことで、ムダにクローゼットを占領しているワンピースをすっきり一掃! “なんとなく買い”からも卒業しちゃいましょう。
Contents 目次
ワンピースの適正量って?
実際、「コーディネート悩まなくていいから」という理由で、ワンピースをいちばんに選んで着ていますでしょうか?
この理由に当てはまらなくても、たとえば「このときに着る」と明確に着るシチュエーションがあらかじめ設定されているワンピースはありませんか? そして「このとき」というのは、この1年でありましたでしょうか? ワンピースは、ほかのアイテムにありがちな、「便利だから」「なんにでも合うから」というたんすのこやしになりやすい理由とはちがう傾向が見られます。
「○○のときに着る」とリアルなライフスタイルにかなり落とし込んでいるので、本来ならばたんすのこやしになりにくい理由ではあるのですが、実際のところはどうでしょうか?
コーディネートに悩まなくていいとはわかっていても、ワンピース以外の服も当然着るでしょうし、いざ、「このとき」がやっても、ほかの服を着ることだってあるのではないでしょうか。
つまりは購入時、「都合のいいことを言ったけど、結局はワンピースを手に入れるための言いワケに過ぎなかった」ことが、大いにあるわけです。
だから結局着ていないワンピースというのは、これからも着る機会がないんです。まずは着ていない、着る回数が少ないワンピースから一掃してしまいましょう。残ったワンピースは意外と少なかった…これはよくあることです。
たんすのこやしを作らない、ワンピースの選び方
ワンピースは、自分の着用スタイルを研究することで、本当に自分が着るワンピースが明確になります。
主にはこの2点。1年を通して、ワンピースを着る機会が多い季節を把握すること。そして、よく着用していたワンピースの傾向を分析することです。
筆者の例をあげますと、ワンピースを着る機会が多い季節は、「夏」と「初春」「晩秋」です。
よく着用しているワンピースの傾向ですが、夏は半袖かノースリーブ。カジュアル過ぎず、タウンユースで着られるデザインであること。猛暑でも快適に過ごせる、風通しのいい素材であること。
初春と晩秋は、長袖のシャツワンピース。打ち合わせなど、きちんとしたシチュエーションに着られるデザインであること。裏地が付いていて、インナー次第では防寒ができるようになっていること。
このように、ワンピースを自分が実際に着用している機会をよく研究することで、当てはまらないワンピースを一括削除。たんすのこやしの一掃基準が明確になります。
筆者の場合は、ここ2年海外リゾートへ行っていないため、カジュアルなワンピースを着る機会がなくなったことから、これらが一掃対象になりました。
「また行くとき用に置いておけば」とひと昔ならなったかもしれませんが、アラフォー世代は、半年、早いと3か月スパンで、似合うものが変わってしまいます。
日々自分との変化に合わせてシフトし、少数精鋭でいくことが大人のクローゼットには欠かせないことなのです。
17回に渡って、たんすのこやしシリーズ<基礎編>をお届けしてきました。
ぜひすべての回を改めて振り返ってみて、ご自身の生活に落とし込んでみてくださいね。