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教えて美容師さん!「うねりや広がりをどうしたらいい?」夏のお悩み解消ヘアケアテクニック

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教えて美容師さん!「うねりや広がりをどうしたらいい?」夏のお悩み解消ヘアケアテクニック

湿気の多い雨の日や汗をかく夏は、髪の毛にクセやうねりがでてしまって、うまくまとまらないことが多いですよね。そんなときに行いたいヘアケアやスタイリング法を人気美容室「美容室Hair&Make Liel」オーナーで、雑誌などメディアで活躍するヘアメイクアーティストの木村 旭宏さんに教えていただきました! 6月27日に行われたFan!Fun!FYTTEオンラインクラスの様子をレポートしていきます。

監修 : 木村 旭宏 (美容師)

名古屋市の人気美容室『美容室Hair&Make Liel』オーナー。美容師としてサロンワークを行う中、雑誌等メディアで活躍するヘアメイクアーティスト。
美容室Hair&Make Liel

Contents 目次

クセや広がりの3つの原因を知ろう

「うねりや広がりが気になる人は、じつはたくさんいらっしゃって、悩みに悩んで美容室に来られることが多いです。うねりや広がりについては原因を知ることがいちばん大事で、その原因について、対策をしていくことが基本のケアとなります。
うねりや広がりなどクセが出やすいというとまず縮毛矯正などが思い浮かぶと思いますが、こうした強い施術はダメージにもつながりやすいので、一長一短。トリートメントなどでも十分対応可能です」(木村さん)

まず、髪の毛にクセが出てしまう原因についてですが、木村さんの図説付きで説明していただきました。

図説は髪の毛の断面図。上が直毛で下がクセ毛です。

「髪の毛の中にはたんぱく繊維があり、水分を含みにくいP−コルテックスと水分を含みやすいO−コルテックスの2種類あります。直毛ではこの2つが均等に分布しているのに対して、クセ毛では不均等で偏りが見られます。湿気が多くなると、クセ毛では水分を含んで広がりが出てしまうというわけです」

そして、もともとの髪質だけでなく、直毛でも広がりが出てしまう原因には髪のダメージもあります。

「直毛でもダメージがある場合は、広がりが出てしまいますよね。それは毛の内部が空洞になり、そこに湿気の影響を受けて水分が入ってしまい、クネクネとしてくせ毛の状態になってしまうからです」

もうひとつ、乾かし方が間違っているとそれもクセや広がりの原因になってしまいます。

「髪の毛の内部は水素結合といって、たんぱく質が左右で“握手”している状態になっています。水に濡れると水素結合が切れて、乾くと再結合する性質を持っていて、クセ毛ではこの左右のかけ違いが起こっています。なので、夜寝るときにまっすぐに直して乾かすということがクセを防ぐ上で大事になります」

このように、クセや広がり、うねりが出てしまう原因には、
①髪質 ②ダメージ ③乾かし方のミス があります。

「原因がわかるとトリートメントの有用性がよくわかっていただけたのではないでしょうか。トリートメントでは空洞にケラチンを入れて、髪の内部を均等にして、まっすぐにしてくれます。キューティクルを整え、コーティングして外部からの湿気から髪を守ってくれるんですよ。
もうひとつおすすめなのがヘッドスパ。頭皮が髪に栄養を行き渡らせているので、もみ込むだけで髪の毛が育ちます。毛穴はお顔と同じように、加齢とともに、毛穴がゆるんだり、形がいびつになっていくんですね。ヘッドスパで頭皮をキュッとさせることで髪質も変わってきます」

クセを抑える正しい髪の乾かし方

それではクセを抑えるために正しい髪の毛の乾かし方を教えてもらいましょう。

<1>まずは前髪をまっすぐ乾かす

「最初にクセが出やすい前髪や顔まわりを乾かしていきます。ドライヤーを上から当てて、少しテンションをかけるようにして、まっすぐな状態にします」

<2>頭皮に指の腹を当てて、しっかり乾かす

「頭皮が濡れていると水蒸気で表面にクセが出るので、頭皮をしっかり乾かしていきます。髪の毛の量が多い人は、内側を乾かすときにピンを使ってもいいでしょう。ドライヤーを振りながら、手も左右に動かすと早く乾きます。風量の多いドライヤーを使うと驚くほど早く乾きますよ」

<3>手をくしのようにして、少し引っ張りながら乾かす

「手をくしのようにして、髪の毛を少し引っ張りながらまっすぐになるように乾かしていきます。ドライヤーと一緒に手も毛先まで一緒に下げていきます。球体である頭の形に合わせて乾かすのがポイントで、ドライヤーは前からではなく、上から乾かします。うしろろから前へ、風を送るのがポイントです」

<4>8〜9割乾いたらブラシを使う

「指より細かいブラシで整えていきます。根本から毛先までドライヤーもいっしょに動かすことで、最後まで熱を与えてまとまりやすくなりますよ。
毛先が広がりやすいので、毛先までしっかりドライヤーでまとめましょう」

<5>最後に冷風を当てる
「冷風を当てることで、髪にツヤが出てスタイリングがまとまりやすくなります。
また、まっすぐに整えた水素結合の結びつきをしっかりと強くすることができるので冷風を当てることをお忘れなく!」

スタイリングの方法&おすすめのアイテム

湿気や汗で髪の毛のスタイリング崩れが気になる夏、どんな工夫をするとアホ毛・浮き毛を対策できるのでしょうか。

「基本的に髪の毛がストレートの人は、オイルやミルクを毛先に少しつけてから表面に使い、最後に根元のアホ毛を抑えるようにします。
カール系の人は、全体にスプレーします。できるだけ遠くからスプレーし、ゆるくまとめるのがおすすめです」

サロン専売品やプチプラのアイテムなど、さまざまな商品を試しているという木村さん。「手にとりやすい、試しやすい価格のアイテムでも、最近はいいものが多い印象です」とのこと。

クセや広がりにおすすめの商品として教えてくれたのは、トリートメント剤の「プロカリテ ヘアチューナー」とスタイリングマスカラの「STコンテ フィクサージュレ」。

「プロカリテ ヘアチューナーは、キューティクルの乱れに栄養を与えるトリートメントで、一度使っただけで大きなちがいが見られました。(写真左からBefore→After)集中ケアで使ってもいいと思います。

スタイリングマスカラは、アホ毛に塗ってあげてコーミングする商品で、緊急的なアイテムとして使いやすいです。そこまで重たくないので頭頂部もボリュームダウンしないですし、髪を結んでいる人にもおすすめです」

クセやうねりの原因がわかるとそれぞれに適したケアの方法がよくわかりますね。正しい髪の乾かし方、トリートメント&スタイリングの工夫で、クセや広がりを防ぎましょう。
また夏は紫外線によってダメージを受けやすくなり、汗によって顔周りのクセも出やすくなります。髪の毛もUVケアをしたり、ダメージを残さないケアが大切です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!

文/庄司真紀

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