秋らしい秋が来ないまま、真夏のような暑さがずるずると続いたと思った矢先に、突然冬のような寒さがやってくるここ数年の秋。衣替えをするタイミングがつかみにくくて、こまってしまいますよね。そこで、この変な気候のなかでもできる、衣替えのコツをご紹介します。夏物を効率よくすっきり片づけてしまいましょう!
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クローゼットにしまうのは、“しまい洗い”をしたものだけ
冬物編で、クローゼットにしまうのは、お金と場所をかけたいものだけ、というお話をしました。
夏物はこれにプラスして、“しまい洗いをしたいものだけ”を手もとに残しましょう。
前回、しまい洗いのお話をしましたが、これを読んで「面倒だな」と思った人はいませんか?
「しまい洗いは面倒だからしたくない」だからと言って、「クリーニング代を出すのも惜しい」そう思う服はないでしょうか。
しまい洗いもクリーニングもイヤという服は、あなたが手間もお金もかけたくない服。つまり、あなたにとって“不要な服”なのです。
「もったいないから、全然着てないだけ」
そんな理由つきの服があるかもしれませんが、買い値がいくら高価でも、なかなか手に入らないプレミア品でも、あなたが管理を怠る気持ちがあるのなら、あなたにとっては“価値がない”のです。
冬服編でふれましたが、消えた情熱は最熱しないので、一度あなたが価値がないと思ったら、それがその服との終わりのときだと心得ましょう。
しまい洗いは、いらない夏物を見極めるには絶好の機会です。
気候の変動が激しい今は、ノースリーブの服→半袖の服→夏ボトムの順にしまい洗いを行うと、気候に振りまわされにくい衣替えができますよ。
気恥ずかしさは“いる・いらない”のバロメーター
冬服編でお話した、“自分の変化は持ちものにも変化あり”。
これは、冬服より夏物のほうが、顕著になりやすい傾向があります。
理由は、冬物よりも夏物は自分という素材(肌・髪・骨格・肉づきなど)が、夏物の特性上わかりやすいからです。
子どもの頃は、成長という過程でサイズが変わり、着るものが変化していきますが、大人になったら老化により自分という素材が変わることで、着るものが変化していきます。
素材(自分の外見)が変わっていくと、心も変化します。
今回とり上げた“気恥ずかしさ”も、心の変化。1枚の服に対し、つい数か月前には感じなかった気恥ずかしさを、数か月後に感じてしまうことも、ごく自然なことなのです。
よくある例ですが、「昨年の夏はノースリーブのニットが着れたのに、今年の夏は気恥ずかしくて着れない」という話を挙げると、なぜ気恥ずかしくなるのかは、わきを見せることに抵抗を感じたり、ひじのたるみが気になって隠したいと感じたりと、昨年夏にはなかった、体と心の変化があったからなのです。
このような気恥ずかしさを感じている服はありませんか?
着るのをためらう自分がいる夏服は、衣替えの今が手放すタイミングです。
決してキライになったわけではないけど、着るのをためらう気恥ずかしい服を、衣替えの今知ることで、“私にはこの系統の服は、今後不要である”ことが自覚できるのです。
気恥ずかしい服をクローゼットに残さないことは、好きだけど不要な服を新たに買わない教訓にもなります。
心の変化を受け入れることは、クローゼットに不要なものをためこまない自分になるためにも必要なことです。ぜひやってみてくださいね。