前髪が伸びて、うっとうしくなってきたけれど、美容院の予約を入れている日はまだまだ先…というとき、勢いに任せて自分で前髪を切り失敗した経験がある人は少なくないはず。そこで今回は、美容師の木村旭宏さんに自分で前髪をキレイに切るコツを教えていただきました。
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失敗しないためには、姿勢が大事!
自分で前髪を切って失敗する理由を、「手先が器用じゃないから」と思いがちですが、じつは器用・不器用というよりも、切るときの姿勢がすごく重要なんです。
よくある失敗例として、小さな鏡を上からのぞき込むようにして切ろうとする姿勢。これだと、前かがみの姿勢になるので、失敗を避けられないのです。
自分で前髪を切るときには、大きな鏡の前で自然な姿勢で行うのが鉄則。明るい場所で切ることもお忘れなく。
必要以上に切ってしまう失敗は、これで回避
前髪を失敗せずに切るためには、ブロッキングがとても重要です。
このあとお話しする“三角形”以外を切らないように、クリップを使って必ずブロッキングしてください。切ることに夢中になると、切ってはいけない、特にサイドの髪の毛を切ってしまう可能性があります。
そのため、前髪を正しく切るために、切る範囲だけ切れるよう、ブロッキングをしましょう。
切る範囲は“三角形”
前髪を切る範囲である“三角形”を作ります。
まずは前髪をコームでとかして、正面を見たとき、黒目の外側あたりの部分を残してブロッキングをします。
重たい前髪にしたいときは、つむじまでを含めた、大きめの三角形を作ります。
オルチャン風、シースルーバングのような、透け感をだして、おでこがうっすら見えるくらいの軽い前髪にしたときには、三角形の頂点を、おでこの生え際から2cm上を目安として、三角形を作ります。
このとき三角形を作ったときの髪の毛の量次第で、イメージがかなり変わります。
失敗しないためには、このときにイメージを適当にせず、しっかり決めて切ることが大切です。
髪は乾いた状態で切る
切るときに必ず、前髪は乾いた状態で行ってください。
髪の毛が濡れた状態で切ると、くしでとかしやすいし、カット自体もしやすくなります。しかしながら、髪は人それぞれクセがあるので、いざ切って乾かしてみると、思った以上に短かくなったり、ガタガタになってしまうことがあるのです。
そのため、乾いた状態で切るほうが失敗はかなり少なくなります。
ハサミの向きでイメージが変わる
切るときのハサミの向きですが、イメージによってハサミの向きが変わります。
ぱっつん前髪のように、ラインをそろえて切りたいときには、ハサミを横にして切ります。
自然な仕上がりにしたいときには、ハサミを縦にして切ります。
美容院に行くまでの時間は、これでキレイな前髪をキープ。ぜひやってみてください。
取材・文/高田空人衣