突然ですが、今の髪型に満足していますか? 満足していないけど、ほかにどこの美容室へ行ったらいいのかわからないから、ずるずると一定の美容室に通い続けているという人もいれば、自分にぴったりの美容室を今まさに探し求めている人もいらっしゃると思います。そんな悩める美容室難民の方へ。今回は美容師の日熊太志さんが、ミスマッチを起こさせない、美容室でのオーダーの仕方を教えてくれました。
Contents 目次
イメージのミスマッチを起こさせないために
「お願いしたイメージとちがう…」そんなことにならないために、次の2つを明確に美容師に伝えましょう。
ひとつは、NGポイント。「ショートはイヤ」「前髪は作らないで」といった、これだけは避けたいNGポイントをまずは明確に伝えてください。
ふたつめは、結べるかどうか。
これは意外と盲点だったりします。雑誌やSNSなどで「こんな髪型にしてほしい」と言ったものの、ぎりぎり結べるか、結べないか、余裕をもって結べるかの3つの長さ具合が、自分と美容師さんとのイメージ相違があることで、かなり仕上がりが変わってくるからです。
イメージ写真は、これでミスマッチ回避
イメージを写真などで伝えるとき、正面からの写真だけを見せがちですが、これがミスマッチを起こさせる原因のひとつになります。
そのため、写真は前後左右すべての角度からの写真を見せるようにしてください。まったく同一人物の、同じ写真じゃなくてもいいのです。
とくに写真で見せておきたいのは、うしろのスタイル。例えば、くびれがあるか、ないかだけで、同じショートボブでもかなり仕上がりがちがってきます。
器用、不器用? 日頃のケアを伝えよう
美容室での仕上がり後は「よし!」と思ったはずが、翌朝には「これって失敗?」と思わされる理由。これは、事前に見せたイメージ写真が原因になりがちです。
なぜなら、イメージ写真の多くはプロがブローしたうえで、アイロンやスタイリング剤をつけた、完璧な仕上がり状態。
ところが、実際その髪型を美容院では再現できたとしても、自分自身がまったくスタイリング剤をつけない生活だったり、ヘアアイロンを使わない生活だったりすると「イメージとちがう」ということに陥りやすいのです。
こうならないためには、ふだんのお手入れについて、美容師さんに伝えておきましょう。
合わせて「ただ乾かすだけだとどうなるのか?」「スタイリング剤をつけないとどうなるのか?」といったことを確認しておくことで、自分がイメージしている髪型が、ふだんの生活の中で再現できる最善策を踏まえた上で、髪型を作ってくれます。
率直な悩みを伝えて失敗を防ぐ!
髪型自体にフォーカスしてオーダーしてしまいがちですが、現状の髪の悩みも率直に伝えることが、失敗を防ぐことにつながります。
例えば「クセで爆発する」「頭頂部のボリュームが少ない」「量が多い」など。率直な悩みを伝えることで、お願いしたいイメージの髪型に極力近づけるために必要な施術もわかれば、不要な施術も明確になります。
予約時のオーダーでは、全体パーマを自己判断でオーダーしていても、悩みを美容師さんが知ることによって、部分パーマで済むと判断できたり、そもそも不要だと判断できることがあり、理想の髪型に近づくことができます。この場合、担当の美容師さんがオーダー変更を柔軟に対応できるか、もポイントになります。
次回は、じょうずな美容師を見抜くコツを教えていただきます。
【取材・文/高田空人衣