汗や湿気による悩みが一段と増える今の季節。気温が上昇し、湿気によるムシムシ&ジメジメに不快感を感じていることでしょう。蒸し暑さのなか、ツラいことと言えば髪の悩み。湿気による髪の広がりはもちろんのこと、汗による髪のべたつきや髪のボリュームダウンによって、キレイにセットしたヘアスタイルが一瞬にして崩れてしまうなんてことも少なくないですよね。そこで今回は、汗や湿気によってぺたんこになってしまう髪を、できるだけ長くふんわりとキープできる方法を美容師の日熊大志さんに教えていただきました。
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方法<1>ストレートアイロンを使う
ひとつは、ストレートアイロンを使う方法です。ストレートアイロンは、140度程度に温めます。巻き始めは、地肌に当たらない程度に髪の根もと付近から、大きく弧を描くようにゆっくりとストレートアイロンをすべらせます。
ふんわりとさせたいからと、毛先に近いほうばかりをくるんと巻いてしまうと、ぺたんこになりやすいだけでなく、不自然な前髪になってしまいます。その不自然さが残ったままぺたんこになってしまうと厄介なので注意してくださいね。
方法<2>ホットカーラーを使う
ヘアアイロンが主流となって、すっかりホットカーラーの存在が薄くなってしまっていますが、ホットカーラーはテクニックも必要ないすぐれものなので、ぜひ使ってほしいです。
ホットカーラーは、直接髪を巻かずに、温めたホットカーラーを髪にすべらせるように使うのがコツです。
滑らせる場所としては、前髪の真下。ここにホットカーラーをすべらせるようにしてスルーします。
ストレートアイロンorホットカーラーを使ったあとには「マジックカーラー」
ストレートアイロン、もしくはホットカーラーを使った上記の工程を終えたあとで使ってほしいのが、マジックカーラー。
マジックカーラーは、100均に売っている安価なもので十分です。太めのマジックカーラーを使いましょう。目安としては、前髪すべてを巻きこむことができる太さです。太めのマジックカーラーを使うことで、自然な弧を描いた前髪を作ることができます。
マジックカーラーで、先ほどの工程を行った前髪を再度巻き置きします。これをすることによって、しっかりとしたカールの形成と、持続の補助ができます。
ヘアスプレーで適切に固定をしよう
最後はヘアスプレーの出番です。じつは、ヘアスプレーの使い方がまちがっていることが原因で、前髪がぺたんこになってしまっているパターンというのは結構多いです。
なにがまちがっているかというと、まずは距離。ヘアスプレーを、かなり近い距離から噴射してしまっているということ。正しくは大体、頭皮から30cm離すのが目安です。
そして使う量も大事! 多くかけたら強固になるわけではなく、軽くつけるのが正解です。軽く吹きかけることで、強固にボリュームを保つことができます。いまいち足りないなと思ったら、シュッシュッと様子を見ながら、少しずつ噴射する回数を足していきましょう。
ヘアスプレーの種類は、強固なキープ力を持つスーパーハード系を選ぶ人も多いでしょうが、ソフトハードのほうが、ナチュラルにボリュームキープをすることができます。
雨の日や台風時期にも使えるテクニック。ぜひ参考にしてください。
取材・文/高田空人衣