加齢臭は男性だけではなく、じつは女性も気をつけなければならないニオイ。 とくに女性ホルモンが減少しはじめる35歳ごろからは注意が必要です。加齢臭のニオイは汗や口臭とも違い、「脂くさいニオイ」だといわれます。いくら他のニオイ対策が完璧でも、加齢臭で台無しになってしまうこともあるかも!? 今回は女性の加齢臭ケアのポイントをご紹介します。
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頭、体の洗い過ぎで加齢臭が悪化!?
加齢臭がとくに発生しやすいのが、頭、Tゾーン、耳のうしろ、胸や背中といった皮脂腺の多い場所。
そもそも、加齢臭は皮脂腺から分泌される脂質が酸化することが原因です。男性も女性もこの加齢臭発生のメカニズムは同じですが、女性ホルモンには抗酸化作用があるためニオイにくくなっているのです。ところが35歳を過ぎるとその女性ホルモンも徐々に減少しはじめ、加齢臭に注意が必要になる、というわけです。
ただしニオイが気になるからといって、頻繁にシャワーを浴びればいいというわけではありません。
皮脂を落とし過ぎると、肌が乾燥して余分な皮脂を分泌するようになってしまいます。
さらに、朝に髪を洗うと、皮脂が落ちた無防備な頭皮が紫外線のダメージを受けることになります。紫外線は加齢臭のもとになる活性酸素をつくる原因となるので要注意なのです。
「しっかり洗っているのに、ニオイが消えない」と悩んでいる人は、洗い過ぎていないかチェックしてみましょう。
疲れからくるニオイにはミョウバンとしじみが効果的
体のニオイでもうひとつ注意したいのが「疲れ」です。疲れやストレスによってホルモンバランスを崩してしまうだけでなく、なんとアンモニア臭まで発生させてしまうことがあるのです。
実は、疲れをためると体で処理しきれなかったアンモニアが、そのまま汗の中に混じるようになります。すると体臭としてツンとした嫌なニオイがしてしまうのです。
疲れをためないようにすることはもちろんですが、生活習慣を変えるのは難しいもの。手早くデオドラント剤でケアするなら、成分にミョウバンが入っているものがオススメです。酸性のミョウバンはアルカリ性のアンモニアのニオイを撃退してくれます。
さらには、アンモニアを分解する肝臓の負担を減らすためにも、肝臓の働きをサポートするしじみを食べるのも効果的です。
「汗をかかない」=「ニオわない」は誤解
ニオイを少しでも抑えたいからと、汗をかくことを嫌がる人も多いですが、これは間違い。
本来、よく汗をかいていると汗腺が鍛えられているため、サラサラとした汗が効率よく排出されます。汗をかいたほうがニオイ対策には効果的なのです。
しかし、最近は運動不足や体の冷え、エアコン生活によって汗腺の機能が低下することなどから、汗をかきにくくなっている女性も増えています。汗をかかなくなるほど汗腺機能は低下していき、汗が出たとしてもニオイのあるべたべたした状態の悪い汗になってしまい、逆効果になるのです。
サウナに行ったり、毎日お風呂につかることで汗を出す習慣ができると、しだいにベタベタした汗からニオイのないサラサラの汗にかわっていき、汗をかきやすい体質へと変化していきます。
もちろんウォーキングなどの運動で汗をかくのもOK。ただし、かいた汗をそのままにしておくと雑菌が繁殖してニオイのもとになるので、デオドラントシートなどでしっかり拭き取りましょう。
いかがでしたか? 日常のちょっとした習慣でニオイは防ぐことができます。ぜひ取り入れてみてください。
文/梅田 梓