いくら努力してダイエットしているつもりでも、なかなかやせにくい人がいます。その一方で、少し意識するだけで効果が出る、いわゆる「やせ体質」の人も。でもこれを単に体質の問題と片付けてしまってはNG。じつは、やせ体質の人が自然と行っている朝晩の習慣があるのです。やせ体質になるために身につけたい、3つの習慣をのべ3万人をやせさせてきた肥満外来の医師・左藤桂子先生に聞きました。
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夜、寝る前に湯船につかる
左藤先生によると、著書『肥満外来の女医が教える熟睡してやせる『3・3・7』睡眠ダイエット』の中で、しっかり眠ることがダイエットにおいてもとても重要なのだそう。
この「3・3・7」とは、(1)寝始めの3時間は中断せずにまとめて寝ること(2)夜中の3時には寝ていること(3)1日トータルの睡眠時間は7時間を目指すこと、を指します。私たちは一晩ぐっすり眠るだけで約300kcalものエネルギーを消費するといわれ、1か月で-1㎏、半年で5㎏以上やせられる計算になります。
これを踏まえて、いかに熟睡するかと考えたとき、習慣にしたいのが夜のお風呂習慣です。
「季節を問わず、できれば毎日湯船につかって体の芯まで温まりましょう。
湯船にしっかりつかって十分に体の芯まで温まると、お風呂から上がった後、体が熱を放散させて深部体温が徐々に下がっていきます。この『徐々に下がっていく』というのがとても大事で、体温の低下とともに自然と眠気がやってきて、スムーズに寝つくことができるのです。
いい眠りがダイエットに欠かせないことは、私の『3・3・7睡眠法』で実践済み。湯船でしっかり体を温めることは、いい睡眠のための準備なのです」(左藤先生)
水を1日2L飲む
しっかり眠ることの準備ができたなら、あとは口に入れる飲みものや食べものについても考えてみましょう。
2つめのポイントは、毎日飲む「水」の重要性です。
「体にたまった老廃物を排出し、きちんとデトックスするには、水を1日2L飲みましょう。これを毎日続けていれば、2週間で体の中の水がすべて入れ替わり、代謝のいい体に変わります。
2Lは多いと感じる人は、1日を4つに分けて考えてみましょう。
・朝起きてまず500ml
・午前中いっぱいかけて500ml
・午後いっぱいかけて500ml
・夕方から夜寝るまでに500ml
これを目安にして、ちょこちょこ飲むようにしてください。
飲む水は、塩素が多い水道水はNG。ミネラルウォーターにしてくださいね」