二重あごやエラ張りは、「太っている」ことだけが原因ではないのです。その大きな原因は、顔のこりや筋肉の使い過ぎによる緊張なのだとか。数々の有名モデルや女優にも支持されている、代官山山口整骨院院長・山口良純先生が提案する「こぶしカッサ」で、こり固まった顔の筋肉をほぐせば、二重あごやエラ張りも解消。すっきりフェイスラインが出現します!
Contents 目次
慢性的なうつむき姿勢で、あごまわり筋肉が衰退
「二重あごは、額関節(がくかんせつ)まわりの筋肉がこり固まることが大きな原因です」と山口先生。そして、そのこりの根本は悪い姿勢なのだとか。
「スマートフォンやパソコンを見ることが当たり前になりましたが、じつはそのうつむき姿勢が顔の二重あごを引き起こしているのです」(山口先生)
人は顎関節まわりの筋肉が正しく動くことであごラインや筋肉が後方に引き上げられ、たるみがセーブされています。
しかし、うつむき姿勢になると、引き上げる力が働かないため、あごがたるんでしまうのです。この状態が続くと、顎関節まわりの筋肉は衰退してしき、あごのラインや首、顔全体がたるんでしまうのです。
強い食いしばりによる筋肉の発達でエラ張りに…
山口先生によると、顔デカを招く大きな原因のもうひとつは、「くいしばり」。
「強くくいしばることで、顎関節まわりの筋肉を異常に発達させてしまい、その結果、エラが張ったような状態をつくってしまうのです。自分ではなかなか気づきにくいのですが、日本人の約8割が就寝中に歯をくいしばっていると言われています」(山口先生)
また、食いしばりが習慣化すると、筋肉は緊張状態が続き、慢性的にこり固まった状態に。すると血流が悪くなり、水分や老廃物が停滞。むくみも重なって、ますます顔デカになってしまうそうです。
このようなスマホ姿勢や食いしばりをなくせば、顔デカは防止ができます。しかし、現代生活において、それはなかなか難しいこと…。そこで、こり固まった筋肉をこぶしカッサでほぐし、筋肉の正常な働きをとり戻すことが効果的なのです。
こって下がった筋肉を再稼働させ、二重あごを撃退!
前かがみの姿勢でこって下がった首の筋肉がほおをひっぱりことも二重あごの原因。
下のつけ根や首の筋肉をほぐすことで、たるみをすっきり解消させましょう。
<1>舌の根元の筋肉をほぐし、活動させる!
まず、首の前部分を伸ばすように、あご先を上げます。あごの中心より指1本分外側に、
親指関節を当て、押し上げるようにしながら10秒グリグりと刺激。反対側も同様に行いましょう。
<2>老廃物がたまりやすいフェイスライン下を刺激
あごを上げ、首の前部分を伸ばしたら、親指以外の指の第二関節をフェイスラインの骨の下にフィットさせます。こぶしを小刻みに左右に揺すりながら10秒ほぐします。反対側も同様に行いましょう。
<3>あご下から鎖骨につながる部分の筋肉のこりを取る
<4>で手を添えた箇所から、こぶしを鎖骨まですべらせながら移動します。
手首をやや内側へ返しながら、関節を使って筋肉を刺激しましょう。これを10回くり返したら、反対側も同様に行います。
くいしばりでこった筋肉をほぐし、エラ張りを解消!
くいしばりによっていつも余計な力が入ってしまっているエラまわりに筋肉を次の3つのこぶしかっさで、ゆるめてあげましょう。
<1>こり固まった、かむ筋肉をマッサージ
耳の穴から指2本分内側、もみ上げ部分にあるくぼみから、エラに向ってこぶしを添えます。こぶしを上下小刻みにゆすりながら、10秒グリグリとほぐしたら、左右反対側も同様に行いましょう。
<2>あごの骨の上の筋肉の緊張を解く
顎の骨の上に、親指以外の指の第二関節をフィットさせます。こぶしを左右に小刻みに揺すりながら、グリグリと10秒刺激。反対側も同様に。
<3>あごを動かす筋肉を、刺激!
口をあいた際にくぼむ箇所を親指の関節でグイッとプッシュ。そのまま、口の開け閉めを10回くり返します。反対側も同様に行いましょう。
「まずは、姿勢を正し、くいしばりを避けるように意識することが大切です。それでも、こりは完全に避けられるものではありません。仕事の合間やちょっとした隙間の時間にも、こぶしカッサでこりをほぐし、二重あごやエラ張りを防止しましょう」(山口先生)
関連リンク
撮影/徳永徹 モデル/蒼木まや(ニュートラルマネジメント)ヘア&メイク/斎藤節子 文/柿沼曜子 衣装協力/ミズノ