年中降り注いでいる紫外線。4~5月は年間を通して紫外線量が増え、肌へのダメージも強くなる季節です。紫外線対策や準備はできていますか。今回はエステテシャンの寒川あゆみさんに、紫外線の基礎知識と紫外線から守る方法について教えていただきます。
Contents 目次
紫外線UV・PAについて基本のおさらい
紫外線には大きく分けてA波(UVA)とB波(UVB)があります。
紫外線A波(UVA):紫外線A波(UVA)は曇りの日や窓ガラスを通過して室内にも入ることがあります。肌の奥深くの真皮層まで届き、肌内部に活性酸素を作り出したり、コラーゲンやエラスチンを破壊することによってシワやたるみを招く原因にもなります。
※コラーゲン…たんぱく質の一種。ハリと弾力を与えてくれる働きがある
※エラスチン…コラーゲンの繊維を支える役割を持つ繊維
紫外線B波(UVB):肌表面に紫外線B波(UVB)を受けると赤く炎症を起こし、日焼けすることが代表的です。肌内部では過剰にメラニンを作り、シミやそばかすを増やす原因にもなります。
春や夏になってから紫外線対策を始めたり、日焼け止めクリームなどを塗り始める人が多いですが、紫外線は春や夏だけではなく、年中降り注いでおり、紫外線から受けるダメージは焼けることだけではありません。
日焼け止めのSPFやPAの表記の意味とは?
日焼け止めに表示されているSPF(サンプロテクションファクターの略)とは、主に紫外線B波(UVB)に対して働き、数字の大きさによって効果も高くなります。
しかし、SPF50だから50時間効果がある、塗ったから焼けないという意味ではなく、紫外線にあたり始めてから日焼けするまでの約15分~20分の時間を50倍遅らせ、日焼けするダメージを軽減させるという意味です。
日焼け止めに表示されているPA(プロテクショングレイドオブUVAの略)とは、主に紫外線A波(UVA)に対しての防止効果です。
PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある
・肌が赤く焼けるほどではないが外出する、日光に当たることがある場合
→SPF20~30/PA++++~PA+++
・レジャーなど影のない場所に長時間いて日焼けしそうな場合
→SPF50/PA++++
紫外線対策に日焼け止めを活用する場合はただ塗るだけではなく、シュチュエーションによって使い分ける必要があります。
紫外線による肌、頭皮、髪へのダメージ&紫外線対策について
紫外線は肌表面を赤くする日焼けだけではなく、肌内部のコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやハリのない肌を作り出したり、メラニンを増殖してシミが増える元となるなどあらゆる肌老化を早めてしまう原因となります。
顔や体、首もとだけではなく頭皮や髪もダメージは受けています。
頭皮も肌のため紫外線を受けることで顔のたるみを招く原因になり、色素退色の原因となったり、髪の乾燥やパサつきの原因にもなります。
外出する際には必ず日焼け止めを塗ったり、スプレーをして紫外線予防し、さらに日傘やサングラス、帽子などで予防。帰宅後は、しっかりと洗い流し、肌表面や内部に受けたダメージを保湿ケアによってカバーすることも大切なポイントです。
紫外線ダメージによるシワやたるみ、シミによって「老けた?」という印象を作らないように、年間を通して紫外線対策を意識しておくようにしましょう。