唇や手の保湿ケアが欠かせないこの季節。でも、もっと深刻なのが、かかとのガサガサ! ふつうに保湿クリームを塗るだけでは、効果がイマイチ…。
生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は乾燥したかかとのケア方法をうかがいました。
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CASE14
冬はかかとが乾燥して、ガサガサがひどくなるとストッキングやタイツに引っかかるほど。 しっとりした素足、取り戻したいです!
小林先生のお答え
入浴剤で血流をよくして、保湿ケアもしっかりと。
入浴剤の温熱効果で、血流を促進
かかとのガザガサは肌の潤い不足。これは血流がよくないことが原因のひとつです。ケアするためには、お風呂に入浴剤を入れて温熱効果をアップして、血流をよくしましょう。入浴剤は保湿成分の高いものより、温熱効果が高い炭酸ガス系のものがオススメです。
湯船にしっかり浸かる前に、まずは髪を洗います。ロングヘアの人はシャンプーやトリートメントをしているうちに、足先が冷えて血流が悪くなることも。足全体がくるぶしまで入るサイズの桶を用意して、ヘアケア中の足湯をおすすめします。
お湯に浸かっている間は、水温計でチェックしながら湯を40℃にキープ。普通の入浴剤なら15分、炭酸ガス系なら10分間入りましょう。冬だからと42℃などと湯を熱くすると、皮膚の天然保湿因子が溶け出しやすくなって、ますます乾燥してしまいます。それに、交感神経が高くなって眠れなくなったり、お風呂上がりにかえって冷えを感じることもあるので気をつけて。
冬はバスルームで保湿ケアを
肌の乾燥を防ぐためには、お湯に浸かったあとに体を洗うこと。じつは湯船に浸かっている間に汚れの半分ぐらいは落ちてしまうので、すみやかに軽く洗うだけで十分です。かかとはやさしくもみほぐしながら洗います。
そして、冬は浴室内で体を拭いて、かかとをはじめ全身にオイルやクリームなどの保湿剤を塗ること。お風呂上がりは水分があっという間に蒸発してしまうので、とくに乾燥している季節はいち早く保湿ケアすることが大切なのです。ただし、タオルは肌に軽く当てるだけ。ゴシゴシこすると肌にダメージを与えます。
いまでは、浴室内で使う“インバスケア”用のボディクリームやローション、オイルが増えて便利になりました。体を洗ったあとに全身に塗って、サッとシャワーで洗い流したり、あるいは塗ったまま、軽く拭いたら、浴室を出てパジャマを着るだけ。
また、ホホバオイルやアーモンドオイルといったキャリアオイルで保湿するのもオススメです。その場合は先に体を洗って、濡れたまま全身にオイルを塗ってから湯船に浸かって、マッサージをするといいですね。効果的なので、かかとだけでも塗ってから湯船に入るのがおすすめです。
寝る前に深呼吸やアロマでリラックスを
保湿ケアをしてお風呂から上がったら、すぐに靴下をはいて、さらに保湿力をアップします。冬はお風呂上がりからベッドに入るまで、室温が16℃以下だと血流が悪くなってしまうので、エアコンを点けて20℃をキープしておきましょう。加えて、乾燥を防ぐ加湿器はマストです。
そして、布団に入るときは靴下を脱ぐのが快眠のための基本なのですが、かかとのガサガサがあまりにひどいようなら、靴下をはいたまま寝て、しばらく保湿時間をキープします。ただし、靴下は眠っている間に自然と脱げるようなユルユルサイズで。
通常、正しくお風呂につかって保温して、寝る前にリラックスしたら、自律神経の働きで手足がポカポカ温かくなって、寝るときに靴下なんてはいていられなくなるはず。きちんと入浴していてもかかとが肌荒れしているなら、交感神経が高くなってリラックスできず、手足が冷えているせいかもしれません。寝る前はゆっくり深呼吸をしたり、リラックスできるアロマの香りをかいで、副交感神経を高めて手足をポカポカに温めましょう。そうすれば、湿度が低くてもかかとはツルンツルンです!
取材・文/宮下二葉