予定がキャンセルになったり、土日も外出を控えていて「家にいる時間になにをしたら…」と時間を持て余していませんか? 「せっかくだし、家でダラダラするのもアリだよね」そんな気分のときには、+αで寝たままできる小顔マッサージを行って!
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1日1分寝ながらでOK! 寝たまま小顔マッサージのメリット
ボディメンテナンスセラピスト・久優子さんが提唱する、「寝たまま小顔マッサージ」は、1日1分でその効果を実感できると人気です。
「顔のマッサージというと鏡の前で座って行う人が多いと思いますが、久式寝たまま小顔マッサージは、寝ながら行うのが特徴です。
寝ると重力の影響で顔の本来の骨格が浮き彫りになります。むくみも重力の影響で下がり、骨のまわりにたまって隠れていた老廃物が浮かび上がります。すると指でさわったときに老廃物がたまっている部分がわかりやすくなるうえ、手の重みが自然にかかって深部までダイレクトに圧を加えやすいので、老廃物が効率よく押し流せます。このため小顔になるだけでなく、目鼻立ちもクッキリし、美人度が上がるのです。顔の血行がよくなるので、顔色がよくなります。それだけでなくくすみが解消し、シミも改善しやすくなります。
寝る前に行うと睡眠の質もよくなるため、その結果、肌の修復も促され、より美肌効果が高まります。ぜひ寝る前の習慣にとり入れてください」(久優子さん)
それでは、久式寝たまま小顔マッサージより、<フェイスラインを引き締める><顔の立体感を高めて小顔に><エラ張りを改善する><鼻を高くする>4つのマッサージをご紹介します。
久式寝たまま小顔マッサージ <フェイスラインを引き締める>
1、あお向けに寝て、両手の親指の腹をあごに当て、指の腹が食い込むようにグッと押します。左右交互の親指の腹でリズミカルにあごを押し、ゴリゴリした部分をつぶします。あご先だけでなく、あご全体からのどの近くまで指を移動させてしっかりと押しましょう。1か所につき5プッシュして。
2、両手の人さし指を曲げて第2関節をあごの骨に当て、親指の腹であごを押さえて、あごの骨をグッとはさむようにします。親指を左右交互に動かし、深部まで指を入れて刺激します。これを5回。
3、人さし指と中指を曲げて第2関節であごの骨をはさみ、そのまま顔を左右に降ってあごを刺激します。これを、あご先から耳の下まで指を移動させながら1か所につき3回ずつ行って。指は動かさずに顔を動かしましょう。
左右とも行ったら、最後に左右の耳たぶを真下に引っ張ります。
4、人さし指を曲げて第2関節をあごの先に当て、親指をフェイスラインの骨に沿って真上に押し上げるように刺激していきます。あご先から耳の下まで行ったら、耳の下のリンパ節を開ききるイメージでグッと押しましょう。
久式寝たまま小顔マッサージ <顔の立体感を高めて小顔に>
1、両手の親指をあごに、人さし指の側面を鼻のつけ根に当て、鼻をかむように左右に動かします。鼻のつけ根を動かすことで鼻のキワにたまっていた老廃物が押し流され、鼻の通りがよくなります。
2、鼻のつけ根から小鼻周辺に両手の人さし指を当て、老廃物をかき出すように小刻みに5秒程度押し動かします。とくに小鼻は深部まで指を入れて、指を外回しに回しながら押しましょう。
3、片方の手の握りこぶしの第2関節を、ほお骨の縁に垂直に当てます。ほお骨の縁を<1>〜<3>の3パーツに分けて、1か所につき2回ずつ行いましょう。
4、親指の腹をほお骨に当てたまま大きくうなずいて圧をかけます。大きくうなずくことで指の動きでは入らなかった部分にも指が入るので効果大。ほお骨に沿って<1>〜<5>のパーツに分け、それぞれ親指の腹で刺激しましょう。
寝たまま小顔マッサージ <エラ張りを改善する>
1、あお向けに寝て、耳のつけ根に、人さし指と中指を当て、鎖骨に向かって押し流します。これを10回。
2、両手の親指を耳の横に当て、曲げた人さし指をほお骨に当てます。人さし指の第2関節でほお骨の内側から外側へと押し流します。顔の中央からこめかみのほうに向かって引き上げるイメージで動かしましょう。これを10回。
3、口角と耳をつなぐ線の真ん中あたりに人さし指の第2関節を当て、小刻みに動かします。小刻みに動かしながら口角を上げて笑顔を作ると効果がアップ。10秒ほど行いましょう。
ほおからあごにかけて走る頰骨筋のこりがほぐれて、エラの張りやほうれい線が改善しやすくなります。
4、左右のフェイスラインの骨に両手の握りこぶしの第2関節を当て、フェイスラインに沿うようにして左右に小刻みに動かします。これを10秒。
寝たまま小顔マッサージ <鼻を高くする>
1、左右の中指の第2関節で、両サイドから鼻をはさみ、指の内側に力を入れて鼻を押し込むイメージで押しましょう。鼻のわき全体にまんべんなく行って。これを15秒。
2、はさんだ鼻を小鼻の骨に沿って、上下に細かく動かしながら押していきます。これを15秒。
3、親指と人さし指で鼻のつけ根をはさんで、リズミカルに左右交互に押します。息を止めず鼻から息を吸いながら行いましょう。これを15秒。
4、両手の親指の腹を眉頭の下に当てて押します。これを15秒。
「鼻が低く見えるのは、鼻のまわりに老廃物やこりがたまっているからです。〝寝たまま小顔マッサージ〟は、骨のキワを押してたまった老廃物を押し流していくので、鼻すじが通って高くなります。それだけでなく、小鼻を押すことで鼻腔が開き、鼻の通りがよくなり、酸素をたくさんとり込めるようになって、つらい花粉症などの症状も改善することがあります」
鼻を高くするマッサージは、この時季に気になる花粉症による鼻づまりの解消にも効果的というのだから、試さない手はありません。ピンチはチャンス、家にいる時間が長い今だからこそできる美容法で、自分のなかの“キレイ”を更新していきましょう!
モデル/加藤夏子 撮影/山上忠 ヘア&メイク/斉藤節子 取材・文/和田美穂