これまで2万人以上を美ボディに導いてきた、“ダイエット王子”こと小山圭介さんが、ダイエットのお悩みや疑問に回答! 今回は、理想のボディの写真、食卓に並べる食器の大きさや色など、視覚の効果を利用してやせる方法を教えていただきます。
Contents 目次
今回のお悩み
「ダイエットしよう」と決意したのに、つい食べ過ぎてしまったり、運動が続かなかったりします…。ダイエットを日常生活で意識づけするには、どうすればいいのでしょうか?
理想の体型の人の画像をスマホの待ち受け画面にして見る
こんにちは。ダイエットトレーナーの小山圭介です。
ダイエットというと、食事の量を減らす、運動をするなどしてがんばらなければいけないイメージがあるのではないでしょうか。“視覚の効果”を活用すれば、自然にやせる行動を起こすことができるんですよ。
五感には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚がありますが、中でも、私たちの脳は目でものを見る“視覚”から多くの情報をインプットし、ものごとを判断して行動しています。
だから、日常生活で見るものを工夫することで、やせる行動を促したり、食事の満足感を高めたりすることも可能なのです。
たとえば、「こんな体型になりたい!」と思う、姿勢がキレイで腹筋が引き締まったモデルの写真を目にすると、自然に背すじが伸びてお腹にキュッと力が入るのではないでしょうか。これも、視覚によるダイエット効果のひとつです。
おすすめの方法は、理想の体型の人の画像、自分がやせていたときの画像をスマホの待ち受け画面の画像にすること。スマホは日常生活で頻繁に見るものなので、待ち受け画面を見るたびにその体型に近づこうと意識できます。
さらに、理想の体型の人の写真を紙に貼り、ダイエットの目標、やせたらどんないいことが起こるのかを書いて、部屋の目につくところに貼るのもおすすめです。何度も見ることで目標を忘れにくくなり、ダイエットのモチベーションを維持できます。
また、ダイエットに成功した人のブログやSNSをフォローして見るのもいいですね。やせている人の食事、トレーニングの画像などを視覚的に脳にインプットすると記憶に残りやすくなり、太らないためには何をすればいいのか判断できるようになります。
食器の大きさ、色…視覚の効果で食べ過ぎを抑えるには
食事は味だけではなく、見た目も満足度に大きく関わります。食卓に並べる食器の大きさや色を工夫することで満足感を高め、食べ過ぎを防ぐことができるんですよ。
たとえば、同じ量のおかずを大きい皿に盛るのと小さい皿に盛るのとでは、小さな皿のほうが量がたくさんあるように錯覚します。ごはんの量を減らす場合、茶碗を小さめのもの(子ども用茶碗でも)にしてもいいですね。
食べ過ぎを抑えたい場合は、ランチョンマットや食器の色を寒色系にしてみてください。寒色系の青色は、興奮をしずめて食欲を落ち着かせる色。また、暖色系の赤色は料理をおいしそうに見せ、食事の満足感を高める色です。
たとえば、青色のランチョンマット、または食器で全体を寒色にし、赤のマグカップを置いて暖色を差し色に。そうすることで、食欲を抑えつつ、満足感を高める心理効果を狙うことができます。
鏡、窓に映る自分を見て姿勢を正すクセをつけよう
鏡で自分の姿勢や表情を見ることも、ダイエットに役立ちます。
日常生活でふと鏡や窓ガラスに映る自分の姿を見たとき、姿勢が悪くなっていることに気づくことはありませんか? そんなときは、やせる姿勢に整えるチャンス。猫背になり、お腹の力が抜けていたら、背すじを伸ばし、お腹をヘコませて引き上げましょう。これだけで腹筋を働かせられます。
また、ストレスをためることは暴飲暴食につながりやすいので、鏡で顔を見たときは、口角を意識的に上げ、自分の笑顔を見てください。これだけで、脳は「幸せ」「楽しい」と思い込み、ストレスを軽減させることができます。
ダイエットは、「食事制限や運動をしっかりしなければ」と気負うと続けるのがつらくなってしまいます。視覚の効果を活用したダイエット法は気軽にできることばかりなので、ぜひとり入れてみてください。
取材・文/掛川ゆり