薬膳というと、「難しそう」「変わった食材が必要」など、敷居が高いイメージを持っている方が多いかもしれません。そんな人のために、コンビニ食に“ちょい足し”でできる、簡単薬膳をご紹介。今回は、昨日は食べ過ぎたなというときに選びたいリセットメニューで、夏に向けてダイエットしましょう。
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パスタやフルーツで体をリセット!?
食べ過ぎた翌日は、食事を控えようと思いがちですが、体内にとり過ぎたものをうまく代謝して流してくれる食事を選ぶのも手。
「食べ過ぎてしまうと、体の中によぶんな水分や熱がたまってしまいます。食べ過ぎたからと食事を過剰に抜いたりはせず、体をリセットしてくれるメニューをじょうずに選ベるようになるといいですね。日頃は敬遠しがちなパスタやスイーツが、こんなときの手助けをしてくれることがあるんですよ」(齋藤先生)
昨日食べ過ぎちゃったな、というときは…【パスタサラダ+パイナップル】
じつは小麦には体内のよぶんな水分を代謝してくれる働きがあります。パスタは小麦のグルテンが気になるという人が多いかもしれませんが、アレルギーでなければ、そのときどきの体調や目的に合わせて、おいしく食べるのもいいかもしれませんね。
さらに食後のスイーツには、パイナップルを。パイナップルは、食べ過ぎたあとの体内に残ったよぶんなものを排出してくれる働きを持っています。パイナップルの入ったゼリーでもOK。また大根もリセット効果があるので、すりおろしの大根を食事に加えてみるのもおすすめです。
<薬膳まめ知識>
食べ過ぎや二日酔いのときは、熱と水分がたまりやすい状態です。緑豆には体内にこもった熱や水分を出してくれる働きがあるので、中国や台湾では夏や雨季に食べるのが定番。屋台のデザートのトッピングなどでも見られます。
また、日本での夏の定番食材も体にたまった熱をとってくれる食材が多いです。例えば、トマト、スイカ、梅干しなど、赤いものを食べるといいと言われています。年始に食べる七草がゆなども、じつは中に入る七草が消化を助ける食材ばかり。季節の定番食材にはそのときどきに合わせた目的があり、食べものの力で食べ過ぎた体をケアすることができるんです。
<食べ過ぎ解消におすすめ! コンビニドリンク>
・トマトジュース
・プーアール茶
・あずき茶
暴飲暴食してしまったあとも、罪悪感を感じず、食事で調整できると気持ちもラクになりますね。
イラスト/伊藤ハムスター 文/高野瞳