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じつは縄文時代の日本でも活用されていた!? 衣食住に使えるサステナブルな植物“ヘンプ” #Omezaトーク
「Hemp(ヘンプ)」とは日本でも縄文時代から栽培の記録があるという「大麻(おおあさ)」のこと。「大麻」と聞くと“マリファナ”?というイメージが先に来て、及び腰になりますが、「ヘンプ」と「マリファナ」は同じ大麻草でも品種、そして含有成分が明らかに異なり、「ヘンプ」に危険性はないので、そこは大丈夫。むしろ、種、茎、葉、根、穂がすべてさまざまな製品として活用でき、成長過程でも小麦や大豆に比べて二酸化炭素を多く吸収するというサステナブルな植物なのです。9月4日に開かれた、第3回オーガニックフェス「My Organic Friends Fes2020」の一環として行われたヘンプセミナーで、ヘンプのさまざまな魅力について伺ってきました。
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ヘンプについてくわしく教えてくれたのは、株式会社ヘンプシードジャパンの那奈なつみさんです。
「ヘンプはさまざまな部位を余すところなく使える植物です。実(ヘンプシード)からは食品や食用油、インク、化粧品など、茎からは紙、建材やファブリック、穂は神道儀式のしめ縄などを作るのに用いられ、葉は日本では使われていませんが、海外では飼料などとして利用され、根っこは土壌改良のための肥料になります。
ヘンプシードジャパンで扱っている“HEMPS”は、ヘンプの魅力を日本人に知ってもらう入り口として2020年4月に立ち上げたブランドです。ヘンプのもつ栄養をおいしく楽しむためのヘンプシードシリーズや、ヘンプ特有の“カンナビジオール(CBD)”というファイトケミカル(植物が自分を守るために出す化学成分)とアロマオイルなどを組み合わせた、香りを楽しむCBDオイルのシリーズなどがあります」(那奈さん)
5大栄養素がバランスよく摂取できる「ヘンプシードシリーズ」
ヘンプシードジャパンで扱っているヘンプシードシリーズの製品は「有機ヘンプシード」と「有機ヘンプシードプロテインパウダー」の2種。プロテイン、良質なオイル(オメガ3、オメガ5)、ビタミン、ミネラル、食物繊維がバランスよく含まれているのが「有機ヘンプシード」。プロテインと食物繊維の含有率が特に高く、そのほか、オメガ3、オメガ5、ビタミンやミネラルも含まれているのが「有機ヘンププロテインパウダー」です。
「どちらも調理不要で、かけるだけの手軽さで食べられます。ヘンプシードは、納豆や肉料理にかけたり、塩と混ぜておにぎりにするなど、ゴマのような感覚で使えます。和食にとても合う印象です。プロテインパウダーはきな粉のような味です。カレーや、おみそ汁に小さじ1杯程度チョイ足ししたり、ヨーグルトにかけたりしてもいいですし、スムージーにするのもおすすめです。アーモンドミルクとの相性は特にいいと感じます。
野菜が好きな人はたんぱく質が不足しがちなので、そういった人たちのたんぱく質補給にも役立つと思います」(那奈さん)
私は「ヘンプ」という名前を聞いたことがなかったので、最近海外から入ってきた食べものが和食と合うなんて珍しいなと思ったのですが、じつは現代の日本でこそ栽培されていないものの、縄文時代に日本で栽培されていた記録があったり、江戸時代にしめ縄の材料として活用するかたわら、実をごまのように食べたりしていたそう。日本にルーツのある食べものならば、日本人の体にも合うのではないかなと、個人的には感じました。
そんなわけで、まずはヘンプシードをおにぎりに混ぜてみました。
左はもち麦米+かつおぶし+ヘンプシード+しょうゆ(仕上げに塩少々)、右はもち麦米+すぼしあみえび+ヘンプシード(仕上げに塩少々)です。ヘンプシードは大さじ山盛り1杯(約10g)でたんぱく質が3.5g程度とれるので、これに、たんぱく質の宝庫、かつおぶしやすぼしあみえびを加えれば、かなりのたんぱく質補給になりそうです! 脂質がそれなりに含まれているので、10gでエネルギーが55kcalと、そこそこありますが、味は砕いたナッツのような風味で満腹感が得られます。
ヘンププロテインパウダーはおみそ汁に入れてみました。
味は「きなこのよう」と那奈さんは言っていましたが、大豆というより枝豆という感じで、私はきなこより好きなくらいでした。おみそ汁に入れると少し緑がかって、色味的にはとろろ昆布を入れたかのよう(笑)
ちなみに開封後は冷蔵庫に入れて2か月くらいで食べきるとよいそうです。
これからまだまだ話題になりそうな「ヘンプ」、注目していきたいと思います!(編集まりりん)
Omeza トークとは…
FYTTE 編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。