手軽にいろいろな料理の食材として活用できる肉類に比べ、魚介類はそこまで食べていないかも…という人もいるのではないでしょうか。でも、魚には肉にはないよさもたくさん。また、お寿司という形で多くの人が食べている食材でもありますよね。では、カロリーが高い寿司ネタは? DHAやEPAを多く含む魚は? クイズに挑戦して、ぜひお魚の栄養知識を深めてみて。
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たくさんの栄養素を含んでいて栄養豊富なために、「海のミルク」と呼ばれているものは、次のうち、どれ?
□ほたて
□さけ
□しじみ
□かき
答えは「かき」。
かきは「海のミルク」といわれるだけあって、すぐれた栄養素をもっています。カルシウム・鉄・銅・亜鉛・マンガンといったミネラル分や、ビタミンBやEなども含まれています。また、かきの糖質の大部分を占めるグリコーゲンは肝臓の働きを助けて、肝機能を強くする効果もあります。かきに含まれる「タウリン」という成分は、交感神経の緊張をやわらげ、ストレスを解消する効果なども期待できるとおわれています。炒めもの・スープ・グラタンなどさまざまな料理に使いたい食材です。
血液サラサラ効果があるといわれている、DHA・EPAを多く含むものは、次のうち、どれ?
□さけ
□まぐろ(赤身)
□いわし
□いか
答えは「いわし」。
DHA=ドコサヘキサエン酸やEPA=エイコサペンタエン酸は、魚に多く含まれている脂肪酸のことをいいます。中性脂肪やコレステロール値を下げ、血液をサラサラにする効果があるほか、脳の神経の情報伝達に深く関わっており、記憶力や学習能力が上昇するといった、よい効能が知られています。魚のなかでも、いわし・さば・さんま・ぶりなどは脂質分を多く含んでいるので、DHAやEPAも多く含まれます。したがって、まぐろは、赤身より脂身の多いとろなどのほうが、この脂肪酸を多く含んでいるということになります。
赤身魚でないものは、次のうち、どれ?
□さけ
□かつお
□さば
□まぐろ
答えは「さけ」。
「かつお」「さば」「まぐろ」は赤身魚で、「さけ」は白身魚です。「さけ」の身は、赤身があるので、赤身魚と思う人もいるかと思いますが、一般に「さけ」と呼ばれているのは、「しろさけ」という白身魚の仲間。身が赤く見えるのは、カニやエビなどにも含まれているアスタキサンチンという色素が多く含まれているためで、この色素は卵のイクラやスジコにも含まれています。ちなみに魚類で身にアスタキサンチンが含まれているのは、「さけ」だけといわれています。
お寿司の中で、いちばんカロリーが高いのは、次のうち、どれ?
□いか2貫
□まぐろ赤身2貫
□ほたて2貫
□ねぎとろ軍艦巻き2貫
答えは「ねぎとろ軍艦巻き2貫」。
「いか2貫」約80kcal、「まぐろ赤身2貫」約92kcal、「ほたて2貫」約91kcal、「ねぎとろ軍艦巻き2貫」約130kcalとなります。作っているお店によって違いはありますが、1貫のシャリの量がおおよそ15~20gとした場合、えびやいか・貝類・白身魚などは、1貫40~50kcalほどですが、とろやいくらなどは倍ほどになります。また、軍艦などは、シャリがやや多くなる傾向があります。お寿司は、通常のお茶碗で食べるより、ご飯を食べすぎてしまいがちなので要注意。1人前が10貫前後の盛り合わせが多いと思いますが、10貫食べると、お茶碗1杯(150g)以上になってしまいます。それを知ったうえで食べる量を調整できるとよいと思います。
脂ののった青背の魚で、いちばん脂質が高いのは、次のうち、どれ?(100g中)
□あじ
□いわし
□さば
□さんま
答えは「さんま」。
脂質量はそれぞれ100gあたり「あじ」4.5g、「いわし」9.2g、「さば」16.8g、「さんま」23.6gです。秋に出回ることの多い「さば」や「さんま」は、脂がのっていてとてもおいしいですね。焼き魚以外に、蒸し魚や炊き込みご飯などで、ほどよい脂分を調味料代わりとして調理するのもおすすめです。ただ、魚の脂質はDHAやEPAを含んでいて良質だとはいえ、とりすぎるとカロリーオーバーになってしまいます。1食に適切な量は、さばやさんまは80g程度。さばなら1切れ、さんまは1/2尾が目安です。一方、あじやいわしは比較的、脂質が低めですので、お刺身など生で食べて、よい脂分を積極的にとりたいものです。