桜前線も北上し、いよいよ春本番となりました。春はダイエットにとり組む時期にピッタリの季節です。寒い冬の時期は体が体温を保つために、本能的に脂肪を体内に蓄えようとします。寒いと体を動かすのがつい面倒になり、ふだんより運動不足になりがちなため、
どうしても冬は太りやすくなります。今回は、最近話題のオートミールや植物由来のミルクの栄養価についてです。
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食生活にとり入れたい! 「第3のミルク」と「オートミール」の健康効果
最近は、植物由来の原料を使って作ったアーモンドミルクやオーツミルクをコンビニエンスストアやスーパーマーケットで多く見かけるようになりました。これらの商品は、牛乳の代替飲料である「第3のミルク」として、数年前からは欧米ではとても人気の商品です。「第3のミルク」とは、アーモンドやオーツ麦(えん麦・からす麦)、ココナッツ、カシューナッツ、お米、麻などの植物由来の原料を使って作った飲料のこと。常温保存も可能で持ち運びにも便利です。また、牛乳と比べて生産過程で排出される温暖化ガスは約1/3(英オックスフォード大学の研究によると)と環境負担の低さからも、世界で広がっています。
アーモンドミルクやオーツミルクは、牛乳や豆乳と比べて栄養価が異なります。どちらも、食物繊維やカルシウム、ビタミンDが豊富ですが、アーモンドミルクには、アンチエイジングや免疫機能の効果があるビタミEが豊富を多く含んでいます。一方、オーツミルクの食物繊維は豆乳の5倍以上です。アーモンドミルクとオーツミルクのいずれも、低カロリー、低糖質、コレステロール0なので、牛乳の脂肪分が気になる人やダイエットをしている人にもおすすめです。
また、朝時間がなくて朝食がとれない人へのおすすめは、ヘルシーな食材として女性を中心に注目を集めている「オートミール」です。オートミールとは、オーツ麦を脱穀して平たく押しつぶし、加工しやすいようにしたものです。原材料はオーツ麦のみなので、シンプルかつ低カロリーなうえ、穀物ではトップクラスの食物繊維の含有量を誇り、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含んでいます。
欧米の朝食の定番であるオートミールは、オートミールにお好みのミルク(オーツミルク、アーモンドミルク、ライスミルク、豆乳や牛乳)を入れて、電子レンジで数分温めるだけです。お好みで、季節のフルーツやナッツを入れるだけで、とても簡単に食べることができます。私自身も毎日の食生活にとり入れていますが、食物繊維が豊富なので、お通じがよくなって、腸内環境が整っている感覚があります。
原料であるオーツ麦は、元来グルテンフリー食品です。しかし、オーツ麦はグルテンを含む穀物と同じところで栽培されたり、加工されたりすることが多く二次的に含む可能性があります(クロスコンタミネーション)ので、グルテンの疾患がある人は気をつけてください。
春は環境が変化する人も多いかと思いますので、バランスのよい食生活で乗り切りましょう!