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血糖値と、どうやってつき合っていけばいいと思う?~ダイエットに役立つ栄養クイズ~
「食後は血糖値を急上昇させないほうがいい」といった言葉を耳にしたことがありませんか? 血糖値が高めだと健康によくない、ともいいますよね。血糖値と深い関係のある「GI値」などは、ダイエッターにもおなじみなのではないでしょうか。とはいっても……そもそも「血糖値」って何でしょう? 血糖値と糖尿病の関係は? ダイエットに役立つ栄養クイズ、今回のテーマは「血糖値」です。
Contents 目次
【問題1】
血糖値と深い関係がある「糖尿病」という病気。この糖尿病と直接関係するホルモンは、次のうちどれ?
□アドレナリン
□エストロゲン
□イソフラボン
□インスリン
正解は…………?
「インスリン」です。
糖尿病は、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きが不足したり、弱まったりすることで血糖値が慢性的に上がってしまう病気です。「インスリン」は、血液中のブドウ糖を細胞に送り込み、エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて、体内に蓄える働きがあります。「インスリン」が作用しないと、さまざまな弊害を引き起こすことになります。
血糖値が高いと糖尿病の疑いがかかります。空腹時の血糖値として正常なものは、次のうちどれ?
□50mg/dl
□90mg/dl
□120mg/dl
□150mg/dl
答えは「90mg/dl」です
食べたものは、胃腸で消化・吸収され、ブドウ糖となって、血液中にとり込まれます。この血液中にとり込まれたブドウ糖のことを血糖といい、その濃度を示した値を血糖値といいます。血糖値は、食前の空腹時で70~110mg/dl未満が正常値、食後2時間ほどで140mg/dl未満が理想的な数値です。血糖値が高いことがわかったら、食生活の改善など早めに対策を立て、進行を食い止めることが大切となります。
血糖値の話をする場合、ヘモグロビンA1c(HbA1c)という言葉をよく耳にします。この数値の目指す際の目標値は、以下のどれになりますか?
□6.0%未満
□7.0%未満
□8.0%未満
□10.0%未満
答えは「6.0%未満」です
「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」とは、過去1~2か月以内の血糖の平均を反映する数値です。血糖値の高い状態が続くと、HbA1cも高くなります。また、血糖値は、計測したときの状態(空腹時か食後か、体調がどうだったかなど)に影響をうけるのに対して、HbA1cは長期的な状態を知ることができるので、とても重要な数値の目安となります。5.6%未満が正常値、6.4%未満が糖尿病予備軍、6.5%以上は糖尿病です。また7.0%未満は合併症予防のための目標値、8.0%未満は、治療強化が困難な際の目標値となります。健康診断などで行われる血液検査でも検査項目に入っていますので、ぜひ自分の値をチェックしてみましょう。
血糖値を正常値に保ち、糖尿病を予防するための食習慣で、間違っているものは、どれになりますか?
□揚げものを控える
□野菜をたくさん食べる
□味つけをしっかりと行う
□ながら食いはNG
答えは「味つけをしっかりと行う」です
甘いものや揚げものは、高カロリー、高脂肪食につながり、肥満を招きやすく、血糖値を上げる原因ともなります。一方、野菜に含まれる食物繊維は、血糖値の上昇をゆるやかにするのでおすすめです。味つけをしっかりと行うと、どうしても濃くなってしまい、食べ過ぎや、塩分を多くとることにつながります。だしや柑橘類、お酢などの、うま味成分や香り成分、酸味などをじょうずに活用しましょう。ながら食いも、食べた量がわかりにくいので食べ過ぎになりやすく、高血糖を招きます。
低インスリンダイエット……聞き覚えのある人もいると思います。この目安となる数値がGI値(グリセミック・インデックス)。GI値の低い食材は、次のうちどれ?
□食パン
□にんじん
□パイナップル
□牛乳
答えは「牛乳」です
GI(グリセミック・インデックス)値とは、食品によって、食後の血糖値の上昇度合いが、違うことに着目して数値化された、糖質を質的に評価するための指標です。GI値が低い食品を食べれば、血糖値の上昇がゆるやかなため、インスリンの分泌が抑制されたり、血糖や中性脂肪が低下したりするなど、糖尿病予防に効果があるとされています。基本的には、穀類や甘味はGI値が高く、野菜の中でも、いも類やにんじん・玉ねぎなどは高めとなり、乳製品などは低めとなります。