美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は「ダイエットのモチベーションを維持する方法」についてです。
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コロナ禍ではじめた運動。モチベーションを維持する方法を教えて!
5月に入り、またにしても、非常事態宣言。すっかり人に会わない生活様式が、続いていますね。すると、ランニングを始めてみてもなかなか続かない。オンラインヨガを申し込んでも、直前でめんどうくさくなってしまう。つまり「ダイエットのモチベーションが維持できない!」という、さまざまなお悩みの声が届いています。
継続するためにいろんな方法を試している、という人もいるようです。例えば、ネットでダイエット仲間を作る、ダイエットアプリに管理してもらう…など。果たしてその方法で続くでしょうか? いいえ、何よりもまず私は「自分がだらしない人間だ」という自覚を持つようにしています。
私も基本的に、運動はしたくありません。ジムに行くなんて絶対めんどうですし、おいしいものを飲んで食べて、ダラダラとくつろいでいたい! それでも週に3日のルームランナーを続けられているのは、私の老いた母が飲んでいる薬の量を思い出すからです(笑)。あなたも、周りのお年寄を観察してみてください! すると…ランニングもスクワットも、できる年齢のうちに始めないと、いずれできなくなることがわかるでしょう。
もうひとつ知っておきたいのは、運動不足になって太ると、この年齢ですと血圧が上がること(私はアラフィフです)。血流や血圧のコンディションは、体の老いと不調を加速させる第一歩。自分はだらしない人間ですから、数値を直視して「やらなくては」と自分に言い聞かせることも大切なんです。運動のメリットを数字で確認すると、重い腰も上がりますよ。
そしてプラスアルファのちょっとした工夫は、以前からお伝えしている、ルームランナーを走るときにしか観ないと決めている、韓流ドラマがあること。続きが観たくて、走らざるを得ないのよ(笑)! 運動はルームランナーでなくても、ストレッチでもダンベルでもスクワットでも、自分がやろうと決めたことならなんでもいいんです。ずいぶん長い間続けている工夫ですが、今も変わらずおすすめしたいですね。
何となく憂うつで体を動かせないという人もいると思います。そんなときは、古典的ですが「体を動かせば、気持ちが前向きになる」説を信じるべし! です。いわゆる「健全な精神は、健全な肉体に宿る」ってやつですね。これ、本当は古代ローマの詩人の言葉が誤訳されて広まってしまったものだと言いますが、それでも私は一理あるかなと思っています。
うつっぽい気分のときは、体調も悪くなりがちです。ですが、自覚をもって運動してみると、意外と気持ちが変わるもの。もちろん、起き上がれないくらい調子が悪いときはムリせず医療を頼って欲しいのですが、なんとなく~であれば、ちょっとがんばって動いてみて。気持ちがすっきりするかもしれませんよ。「運動するとこんなにいいことがある!」というモチベーションアップリストを、10個書き出してもいいですね。
まだまだステイホームが続きますが、地道にコツコツ体をしぼって久しぶりに会った人に「あれ、キレイになった?」と思わせるチャンスでもあります。マイペースに前向きに、一緒にがんばりましょう。
取材・文/木下 頼子